童話「おいしいおかゆ」のあらすじと結末を全編解説

童話「おいしいおかゆ」

【ネタバレ有り】おいしいおかゆ のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

女の子(おんなのこ)
信心深い。お母さんと二人暮し。

お母さん(おかあさん)
貧しい暮らしをしている。シングルマザー。

おいしいおかゆ の簡単なあらすじ

グリム童話の1つです。貧しい暮らしをしていた女の子とお母さんが、魔法の鍋を手にしたことでひと騒動を起こしてしまう話となっています。

おいしいおかゆ の起承転結

【起】おいしいおかゆ のあらすじ①

貧しい暮らし

昔、ある所にとても貧しい暮らしをしている女の子とお母さんがいました。

女の子はとても信心深い女の子でした。

そして、女の子とお母さんは2人だけで暮らしていましたが、家では食べる物が何もない程に困窮していました。

ある日、とうとう何も食べる物が無くなってしまったため、女の子は森に出掛けることにしました。

そこで女の子は、1人のおばあさんと出会います。

おばあさんは、どうやら女の子が貧しいことを知ってくれているようでした。

【承】おいしいおかゆ のあらすじ②

おばあさんがくれたお鍋

女の子の不憫な生活を知っていたおばあさんは、女の子にあるプレゼントを渡します。

それは、1つのお鍋でした。

しかし、これは普通のお鍋ではありませんでした。

なんと「お鍋や、煮えろ。」

と唱えると、たちまちに甘いキビのおかゆを煮てくれるのです。

そして、「お鍋や、止まれ。」

と唱えると、おかゆを作るのを止めてくれるという、まさに魔法のお鍋でした。

おばあさんからの素敵なプレゼントに、女の子は嬉しい気持ちいっぱいで家に帰ります。

【転】おいしいおかゆ のあらすじ③

止まらないおかゆ

魔法のお鍋のおかげで、女の子とお母さんは食べ物の心配をしなくても済むようになりました。

そんなある日、お母さんが1人でお留守番をしていました。

おかゆが食べたくなったお母さんは、女の子のマネをして「お鍋や、煮えろ。」

と唱えます。

すると、鍋からキビのおかゆが煮えたので、お母さんはお腹いっぱい食べることが出来ました。

そして、そろそろお鍋におかゆを作るのを止めさせたいと思いました。

しかし、お母さんはお鍋のおかゆを止める方法が分かりませんでした。

【結】おいしいおかゆ のあらすじ④

おかゆの町

お鍋に対して、なんと唱えたらいいのか分からないお母さんは慌てます。

その間もお鍋は、せっせとおかゆを作り続け、ついにはお鍋のふちを超えて台所まで溢れ出しました。

家中がおかゆだらけになると、それでも止まらず、おかゆは隣の家までいっぱいにしてしまいました。

そうして、おかゆは町中をいっぱいに侵食していったのです。

そして、町の最後の1軒もおかゆに飲み込まれるという所で、女の子が帰ってきました。

ようやく女の子が、「お鍋や、止まれ。」

と唱え、溢れ出したおかゆは止まったのでした。

おいしいおかゆ を読んだ読書感想

ユーモアのあるお話で読みやすく、とても面白かったです。

お鍋で作れるのが、キビのおかゆだけという点も非常にいいと思います。

後先考えずに行動してしまうと、大変な目に遭ってしまうということにも、改めて気付かされました。

短い童話ではありますが、ちゃんと教訓が入っているので、長い話が苦手な子供にはピッタリな童話だと思います。

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