童話「屁ふり嫁」のあらすじと結末を全編解説

童話「屁ふり嫁

【ネタバレ有り】屁ふり嫁 のあらすじを起承転結で紹介

 

屁ふり嫁の主要登場人物

嫁(よめ)
器量が良く働き者である。

婿(むこ)
嫁思いで、大事にしている。

姑(しゅうとめ)
嫁思いで、心配している。

長者(ちょうじゃ)
千両箱をもっている。

屁ふり嫁 の簡単なあらすじ

婿、姑は働き者の嫁に大喜びですが、日毎顔色が悪くなる嫁を心配した姑は、屁を我慢している事を知ります。屁位は良し、大砲をぶっ飛ばした様な屁。しかし恐ろしい屁の嫁を実家に帰す事になります。途中、長者の家の前に大きな柿の木があり実を全部落としたら千両箱をやると言われ、嫁は柿の木に向かって屁をぶっ放ます。柿が一発で落ち千両箱を貰います。嫁を帰す訳には行かないと、婿は家の離れに屁屋を作ります。

屁ふり嫁 の起承転結

【起】屁ふり嫁 のあらすじ①

 

顔色が悪くなっていく嫁

むかし、ある村の百姓屋で嫁を貰いました。

婿、姑は器量が良く働き者の嫁を貰い大喜びでしたが、嫁は日を追う毎にだんだん顔色が悪くなって元気が無くなって行きました。

働けなくなったら大変とどうした事かと嫁を心配した婿と姑は、悩みは隠さず打ち明けなさいと言います。

嫁は始めは何でも無いと言い張っていましたが、次第に、実は屁を我慢し過ぎて具合が悪い事を伝えます。

婿と姑は大笑いして屁位はしても良いと嫁に言いました。

【承】屁ふり嫁 のあらすじ②

 

大砲の様な屁

嫁は安心して、それではと思いっきり尻を突き出し、天井に向かって屁を^ぶーっ*とぶっ放ちました。

何日も我慢してぶっ放した屁は、それはまるで大砲をぶっ飛ばした様な音の屁で、障子は飛ぶは庭は壊れるは、突然台風が襲って来た様な爆音と爆風で、婿と姑はビックリして腰を抜かしてしまいました。

集落の人々は何が起きたのかと大勢集まって来て、悪魔が来たのではないかと大変な騒動になりました。

こんな恐ろしい屁をこく嫁は家には置いて置け無いと嫁は実家に帰される事になりました。

【転】屁ふり嫁 のあらすじ③

 

千両箱を手にした嫁

翌日、実家へ帰る途中、長者の家の前に大きな柿の木があり、長者は「この木に成っている柿の実を全部落としてくれたら、千両箱をやるぞ」と言って来ました。

「本当に貰えるのか??」「こんなもん。

わけないでぇ?。

危ないから、側によってな?」嫁は柿の木に向かって尻を突き出し屁を”ぶーっ”と一発ぶっ放ました。

大砲の様な爆音が鳴り響いたと思った瞬間、爆風が起こり、一瞬で柿の実がバラバラと全て落ちました。

長者もビックリして、しばらくは言葉も出ませんでしたが、約束通り嫁は長者から感謝され千両箱を貰う事になりました。

【結】屁ふり嫁 のあらすじ④

 

嫁を大事な婿

婿は 「なるほど、ものは使いようだなぁ」と嫁を感心しました。

こんな良い嫁を実家に帰す訳にはいかない、バチが当たると思いました。

来年は梅や柿もぎの時、お前の屁を使う事にしたと言い長者からは千両箱を貰うし、重宝な嫁だと大喜びし、仲良くなり、実家に帰すのを止め、嫁と一緒に家に戻りました。

それからすぐに、婿は母屋とは別に離れに”屁屋”を作りました。

嫁は屁が出る度にその小屋に入り、誰にも気遣う事無く尻をまくり上げて、思いっきり大砲の様な屁をしました。

これが部屋の始まりです。

屁ふり嫁 を読んだ読書感想

百姓屋に嫁いた嫁が、日毎に顔色が悪くなっていくのを心配してくれる婿と姑の温かみを感じさせられます。

嫁も良く、婿にも相談しないで屁を我慢したと感心します。

我慢してぶっ放した屁が大砲の様な屁だった事にも笑いがあります。

災い転じて福となるの様に、大砲の様な屁で実家に帰される所を、長者から千両箱を貰えた事にも面白さを感じます。

部屋と言う言葉の由来はここから来ているとしたら面白いなと思ってしまいました。

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