童話「マーヤのさるたいじ」のあらすじと結末を全編解説

童話「マーヤのさるたいじ」

【ネタバレ有り】マーヤのさるたいじ のあらすじを起承転結で紹介

 

マーヤのさるたいじの主要登場人物

マーヤ
本作の主人公。ホーラのマーヤ(河原のお姉さん)と呼ばれている。

猿(さる)
マーヤの桃をもぎ取るお手伝いをした意地悪な猿。

鳩(はと)
マーヤと共に猿退治に行く仲間。

蜂(はち)
マーヤと共に猿退治に行く仲間。

臼(うす)
マーヤと共に猿退治に行く仲間。

牛(うし)
マーヤと共に猿退治に行く仲間。

マーヤのさるたいじ の簡単なあらすじ

この童話は、沖永良部島に古くから伝わる昔話です。マーヤが猿に騙されたことを知って、猿を懲らしめにいく物語となっています。

マーヤのさるたいじ の起承転結

【起】マーヤのさるたいじ のあらすじ①

 

大事に育てた桃の種

昔、河原のそばにお姉さんが住んでいました。

沖永良部島では古くから、河原をホーラ、お姉さんをマーヤと読んでいたため、彼女はホーラのマーヤと呼ばれていました。

そんなある日のこと、マーヤが川で洗濯をしていると、1つの桃の種が流れてきました。

マーヤはその桃の種を大事に家に持って帰り、土に植えながら歌を歌いました。

今日植えたら明日には芽が生え、明後日には育ち、四日目には花が咲いて、五日目には実がなって、六日目には実が熟れて、7日目には桃の実をもぎに来ると歌ったのです。

【承】マーヤのさるたいじ のあらすじ②

 

意地悪な猿

すると、マーヤの歌った通り桃は順調に育ったので、マーヤは7日目の日に桃をもぎ取ることにしました。

ところが、下の枝になっている桃はもぎ取ることが出来ても、上の枝になっている桃は手が届かずにもぎ取れません。

マーヤが困っていると、猿がやってきて助けてくれました。

しかし、猿はマーヤのカゴに青い桃ばかりを入れて、上の2つ3つだけを熟れた桃にしたのです。

そして、自分のカゴには熟れた桃をいっぱい入れて、上の2つ3つだけを青い桃にして、マーヤを騙したのでした。

【転】マーヤのさるたいじ のあらすじ③

 

仲間集め

マーヤは猿が帰ってから自分のカゴをひっくり返し、驚きます。

熟れた桃は少しばかりで、あとは全部青い桃でした。

そこでマーヤは怒って、猿退治に行くことに決めたのです。

マーヤはおむすびをたくさん作って、猿の家に向かいました。

途中、鳩と蜂と臼と牛にマーヤは出会います。

みんなは最初、朝ごはんは食べたけど昼ごはんを食べてないから猿退治には行けないと断りますが、マーヤは昼ごはんなら自分が持っていると伝えました。

するとみんなは、それなら行くと返事します。

そうしてみんなが、マーヤの仲間となって猿退治に行くことにしたのです。

【結】マーヤのさるたいじ のあらすじ④

 

猿にくだった天罰

みんなは猿の家の前までたどり着きました。

鳩はかまどの灰の中に隠れ、蜂は水瓶の柄杓の中に隠れます。

そして、臼は戸口の上に、牛は門のところに隠れました。

準備が整うとマーヤは家の中にいる猿に向かって、「マーヤが来たぞ」と叫びます。

すると猿は、かまどに行って火をおこそうしました。

すると、鳩がパタパタと舞うので、目に灰が入ってしまいます。

猿は目を洗おうと、慌てて水瓶まで行くと、今度は蜂に手を刺されてしまいました。

猿は驚いて家から出ようとすると、戸口の上から臼がどっしんと落ちてきます。

その上、牛まで猿に突進してきました。

こうしてマーヤの猿退治は成功したのです。

最後には仲間とみんなで、美味しく持ってきたおにぎりを食べたのでした。

マーヤのさるたいじ を読んだ読書感想

桃太郎やサルカニ合戦の要素も入っているお話になっていて、とっても面白かったです。

しかし、主人公が女性という所に心の強さを感じました。

また、マーヤやホーラなど所々に沖永良部島の言葉が使われている所も良かったです。

この島の人たちは、昔から女性も勇敢で強かったのかなと感じました。

昔話だけどもお姫様ではなく、ヒーローになる女性ということで、女性に勇気を与えてくれるお話だったと思います。

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