童話「おしゃれなカラス」のあらすじと結末を全編解説

童話「おしゃれなカラス」のあらすじと結末を全編解説

【ネタバレ有り】おしゃれなカラス のあらすじを起承転結で紹介

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おしゃれなカラスの主要登場人物

黒いカラス(くろいからす)
主人公。黒い自分の姿を醜いと思い恥じている。

神様(かみさま)
この世のすべてを司る存在。

美しい鳥たち(うつくしいとりたち)
たくさん美しい鳥。美しさに自信を持ち、より一層の磨きをかけている。

おしゃれなカラス の簡単なあらすじ

ある日神様は多くの鳥たちにこう言いました。「この世で一番美しい鳥を決め、その者を王様にしよう」。鳥たちは競って自分の美を見せつけ着飾ろうとします。そんな中、一羽の黒いカラスは自分の姿を恥じていました。

おしゃれなカラス の起承転結

【起】おしゃれなカラス のあらすじ①

王様の提案

あるところに、鳥たちが水浴びをする池がありました。

どの鳥もそれぞれに美しく、堂々としています。

そこに神様が現れ、「この中で一番美しい鳥はどれか。

その者を王様にしよう」と提案しました。

鳥たちは大慌てです。

「私がこの中でもっとも美しいわ」「いいえ、私の羽根をご覧なさい、誰よりも立派で素晴らしいわ」「いいえ、私の頭の飾りを見ご覧なさいよ。

とてもお洒落でしょう。」

皆口々に自分の美しさをアピールし、さらに美しさに磨きをかけるために羽根を水で洗い、くちばしで整えました。

この様子を見ていた一羽の黒いカラスがいました。

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【承】おしゃれなカラス のあらすじ②

馬鹿にされる黒いカラス

ある美しい鳥が黒いカラスに気づき、「あら、あなたはなぜここにいるの?あなたが選ばれるわけもないのに」とあざ笑いました。

ほかの美しい鳥たちも「ほんとうに滑稽だわ。

そんな真っ黒は羽根じゃ、どう磨いても王様のお気に召すわけがないでしょう」と馬鹿にして大笑いします。

黒いカラスはひどく悔しい思いをしながらも、自分の真っ黒な体の醜さをよく分かっていたので、何も言い返すことができませんでした。

「どうせ僕は醜いさ。

分かってる」と嘆きました。

【転】おしゃれなカラス のあらすじ③

大変身

美しい鳥たちが去ったあと、黒いカラスはぽつんと池に残っていました。

池の水面やほとり、まわりの森には、美しい鳥たちの色とりどりの羽根が落ちていました。

それを見ているうちに、カラスはいいことを思いつきました。

「そうだ、このきれいな羽根を集めれば…!。」

カラスはくちばしでできるだけ華やかで美しい羽根を拾い集め、自分の黒い体を飾り始めたのです。

真っ黒だったカラスはさまざまな鳥の羽根飾りで、とびきりの美しい鳥になりました。

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【結】おしゃれなカラス のあらすじ④

明かされた正体

運命の日がやってきました。

自慢の美しい羽根を整えた鳥たちが、王様の前に集まりました。

王様は「どの鳥もなんと美しいのだ」と称賛しました。

そこへ、ひときわ美しい鳥が姿を現しました。

堂々とした姿です。

王様も鳥たちも、「こんなに美しい鳥は見たことがない」と口々に賞賛しました。

王様は「決めたぞ。

この美しい鳥を王様にしよう」と高らかに宣言しました。

ところが、ある鳥が「あら、これは私の羽根じゃないの」とそのひときわ美しい鳥の一枚の羽根を指しました。

するとまわりの美しい鳥たちも「これは私の羽根だわ」「これもよ」と次々に自分のものであろう羽根を引っこ抜きました。

美しかったはずの鳥はみるみるうちにもとの真っ黒なカラスに逆戻りし、それどころか散々につつかれて、元の姿よりも無残な姿になってしまったのでした。

おしゃれなカラス を読んだ読書感想

卑怯な手段で自分の欠点をとりつくろったところで、それはただのメッキに過ぎません。

本人はバレないと思っていても、じつは誰もが見抜いているのです。

黒いカラスには黒いカラスなりの美しさがあるのですから、それに気づいて黒い羽根を磨き、自分の魅力のみで勝負するべきでした。

しかしその努力を怠り、手っ取り早く他人の魅力を奪うことで勝利を得ようとしたのが誤算でした。

その場しのぎの勝利は、敗北に似て虚しいものです。

自分の持ち味に気づき、それを磨き上げて勝った者こそが、本物の勝利の喜びを得ることができるのだと思います。

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