童話「キツネとネコ」のあらすじと結末を全編解説

童話「キツネとネコ」のあらすじと結末を全編解説

【ネタバレ有り】キツネとネコ のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

キツネ(きつね)
知恵のあるものと言われている。少し傲慢。

ネコ(ねこ)
知恵はないが木に登れる。

キツネとネコ の簡単なあらすじ

グリム童話の1作です。ネコがキツネによい知恵を教えてもらおうとします。キツネはネコをバカにしますが、その後にやってた猟師に捕まえられてしまうお話です。

キツネとネコ の起承転結

【起】キツネとネコ のあらすじ①

知恵のあるキツネ

ある時、森の中でネコがキツネに出会いました。

キツネは知恵のある動物として知られていたので、ネコは丁寧に挨拶をしました。

そして、何かいい知恵があれば教えて欲しいと頼んでみます。

一方のキツネは、威張り屋さんで、何と答えたらもっとネコに対して威張れるかと考えていました。

そこで、ネコに対して酷いことを言ってのけます。

ネコなんて、ひげだらけのしみったれ、オマケに、ぶちで腹ぺこのすっとぼけネズミ取りだ!と罵るのです。

【承】キツネとネコ のあらすじ②

木に登れるネコ

キツネは、ネコに何が出来るのかと聞きます。

するとネコは、自分に出来るのは木に登ることだけだと小さく答えたのでした。

その答えを聞いたキツネは、さらにネコを馬鹿にします。

そして、自分には出来ることが百もあること、おまけに知恵のいっぱい詰まった袋を持っていることをネコに大声で教えるのでした。

そのうえ気分を良くしたキツネは、ネコの事をへっぽこネコと呼び、いろいろ教えてやるから、俺さまについてこい!と威張り倒します。

【転】キツネとネコ のあらすじ③

猟師とイヌ

キツネがネコに威張っていると、そこへ猟師がやってきました。

しかも、何頭かのイヌを引き連れています。

ネコはすばやく木の上に登って身を隠しました。

そして、木の上から一生懸命にキツネに呼びかけます。

なぜなら、ネコはキツネの言っていた言葉を思いだしたのです。

キツネは確かに、知恵のいっぱい詰まった袋を持っていることをネコに自慢していました。

だからこそ、知恵のいっぱいある袋の口をほどけば、助かる方法が見つかると思っていたのです。

【結】キツネとネコ のあらすじ④

捕まえられたキツネ

ネコは急いでキツネに呼びかけます。

「どうか早く、知恵のいっぱい詰まった袋をほどいてください。

そうすれば、助かる方法がきっと見つかります。」

と。

しかし、イヌたちはもうキツネを捕まえていました。

そして、キツネを押さえつけていたのです。

結局、木に登れるネコだけが助かり、知恵のあるキツネは捕えられてしまったのです。

そこでネコは「キツネさんは百も出来ることがあるのに、たった1つ木登りが出来なかったんですねぇ」とつぶやくのでした。

キツネとネコ を読んだ読書感想

比較的短くて読みやすく、教訓にもなる童話でした。

傲慢な態度をとっていると、いつか足元をすくわれてしまうという事がよく分かります。

知恵をひけらかすのではなく、常に謙虚な気持ちでいることの大切さも学べると思いました。

キツネのような態度は、特に幼少期にありがちな態度だったりもするので、この童話を読み聞かせに使いたいとも思いました。

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