「夜明けの街で」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|東野圭吾

「夜明けの街で」

【ネタバレ有り】夜明けの街で のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:東野圭吾 平成22年7月25日に角川書店から出版

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夜明けの街での主要登場人物

渡部(わたべ)
主人公。妻、有美子との間に一人娘を持つ平凡なサラリーマンだった。秋葉との出会い、次第に不倫の恋へと足をふみいれる。

仲西秋葉(なかにしあきは)
派遣社員として渡部のいる建設会社にやってきた。渡部と不倫関係になる。

本条麗子(ほんじょうれいこ)
秋葉の父の元秘書。美人で優秀で、秋葉の父の恋人だった。十五年前、仲西低で殺されていたのを秋葉が発見した。

仲西達彦(なかにしたつひこ)
秋葉の父。大学の客員教授や経営コンサルタントなど様々な仕事をこなす実業家。

浜崎妙子(はまさきたえこ)
秋葉の母綾子の妹。秋葉の叔母。バー『蝶の巣』で働く。マダム・カラフル。

夜明けの街で の簡単なあらすじ

不倫する奴なんて馬鹿だ。そう思っていた渡部ですが、仲西秋葉との出会いで不倫へと足をふみいれてしまいます。「これは地獄だ。甘い地獄なのだ。そこからどんなに逃れようと思っても、自分の中にいる悪魔がそれを許さない。」そんな関係を続けているうちに、十五年前、秋葉の実家で殺人事件があったことを知ります。そして、秋葉はその第一発見者でもあり、容疑者でした。秋葉は何を隠しているのでしょうか。そして、不倫の行方は。岸谷五朗、深田恭子をキャストに映画化もされた120万部を突破した東野圭吾のベストセラーサスペンスラブストーリーです。

夜明けの街で の起承転結

【起】夜明けの街で のあらすじ①

運命の出会い

建設会社に勤める渡部は、不倫を否定していました。

しかし、どうしようもない時もある。

そう思い知らされたのは、派遣社員としてやってきた秋葉との出会いでした。

最初は秋葉に何の感情も抱いていなかった渡部でしたが、大学時代の友人と飲んだ夜、バッティングセンターで偶然秋葉と出会い、一緒にカラオケに行きます。

酔った秋葉を家まで送った時、スーツに吐かれてしまいます。

上着を奪い取った秋葉は、翌日渡部を呼び出します。

謝まらず、5万円が入った封筒を渡してくる秋葉に、怒った渡部は封筒を返し、態度で示すように言います。

次の日秋葉はオーダースーツを作って弁償しようとします。

謝ってほしいだけだと言うと、秋葉は「それが出来ればどれほど楽か。

素直に謝れるぐらいなら、あたし、こんなに苦しくない」と涙を流しながら言いました。

その涙で怒りがなくなり、夕食を一緒にします。

サーフィンをやっている秋葉に挑発され、言い合ううちに、サーフィンに一緒に行くことになりました。

渡部はむきになる秋葉をかわいいと思い、次の日には目で追うようになっているのでした。

結局、天候が悪くなりサーフィンは出来ませんでしたが、秋葉の「ごめんなさい」という言葉が聞け嬉しくなった渡部は、秋葉を飲みに誘います。

遅く帰った夫に、妻の有美子は春雨サラダを作ってくれました。

渡部は自分に言い聞かせます。

「大丈夫。

本気になったりしない」しかし、招待券があるからと食事に誘いボーリングをした帰り道、秋葉を実家に送った渡部はそこで秋葉の父と遭遇します。

秋葉は急に態度を変え、渡部を豪邸のような実家のリビングに誘い入れます。

そこで秋葉はここで人殺しがあったと告白し、帰ろうとした渡部に泣きながら抱きついてきます。

結局、秋葉と関係を持ってしまった渡部は、有美子に罪悪感を感じつつ、毎週秋葉のマンションに行くようになるのでした。

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【承】夜明けの街で のあらすじ②

十五年前の事件

ある日、娘が熱を出しデートをドタキャンします。

返信がなく会社も休んだ秋葉が心配になった渡部は、秋葉を探し、実家へ向かいます。

そのタクシーの中、昔、仲西邸で強盗殺人があったと聞きます。

豪邸のリビングで倒れていた秋葉は、酔っていました。

タクシーでの話をすると、秋葉は十五年前の事件の話を始めました。

高校の春休み、その日秋葉は二階の部屋でクラリネットを吹いていました。

父と父の秘書の本条麗子と家の手伝いをしている母の妹がいた日のことでした。

秋葉が一階へ行くと人気がなく、リビングでナイフが刺さって死んでいる麗子を見つけました。

秋葉は気を失い、買い物から帰ってきた叔母が慌てて父に連絡をし、大学から帰ってきた父が秋葉をベッドに運び、それから警察を呼んだという話でした。

麗子のバッグは盗まれていてガラス戸が開いていたため、強盗殺人として捜査され、犯人は見つからないままでした。

そして、麗子は父の恋人だったと告白します。

その後、秋葉から『蝶の巣』というバーに誘われ、マダム・カラフルこと叔母の浜崎妙子を紹介されます。

若いときに離婚し、仲西邸で家政婦をやっていた妙子は、事件以降この店で手伝いをして暮らしていたのです。

秋葉が我慢していると思った渡部は、クリスマスイブに一緒に過ごす約束をしてしまいます。

友人の新谷に助けを借り、なんとかイブは一緒に過ごせましたが、新谷から「次は無理だ。

正気に戻れ」と諭されますが、正月にどう会おうかと考えます。

しかし秋葉が外国旅行に行き、綱渡りの生活をしなくて済んだ渡部は、ほっとします。

『蝶の巣』で知り合った刑事の芦原に三月三十一日で事件が時効を迎えると聞きます。

バレンタインデーは若手で雪山に行くと聞き、会いに行きますが、秋葉はおらず、電話で皆から見えないところへ呼び出されます。

秋葉は嘘をついて予定がある振りをしていたのです。

愛が一層深まり、家庭との板挟みで悩むのでした。

【転】夜明けの街で のあらすじ③

容疑者

そんな中、芦原刑事に秋葉の母が事件の三ヶ月前に自殺し、その前に離婚していたと聞きます。

芦原のことを知った秋葉は、渡部に自分と叔母が容疑者になっていると話します。

一年以上も別居していた母綾子が、離婚して一ヶ月後に自殺した原因は、不倫だと思われていたからです。

自分が離婚したら娘が誰かを恨むのかと秋葉に聞きます。

離婚するつもりだという渡部に、秋葉は「夢を見させないで」と逃げていきました。

渡部は『蝶の巣』で麗子の妹の釘宮真紀子に出会います。

真紀子は、ナイフに指紋をふき取った痕があったこと、クラリネットが聞こえる家だったことなどから強盗ではなく秋葉の犯行だと言いました。

昔、秋葉が「三月三十一日を過ぎれは、いろいろお話できる」と言っていたことを思い出し、秋葉が犯人かもしれないと疑い始めた時、秋葉は急に「あなたを信じて待つ」と言い出します。

渡部は「秋葉を本当に愛しているのか」と自問自答します。

ある日、秋葉の父、達彦が会いにきて、麗子と付き合ったのは別居してからだから秋葉に動機はないと話しました。

秋葉は勝手にホワイトデーのホテルを予約します。

当日、再び新谷の力をかりて家を抜け出し、秋葉の誘いで『蝶の巣』へ行きました。

秋葉は酔っ払い「もうすぐ時効成立」とマダムに言います。

釘宮真紀子にも「ガラス戸は全部鍵がかかってた」と言い出しました。

朝、秋葉は記憶がないと言います。

帰らないでと言われ、自分を守ってほしいと言う秋葉に、渡部は守ると約束します。

その日遅く帰った夫に、有美子は思いのほか優しいのでした。

その後、芦原から連絡があり、仲西夫婦の離婚原因は間違いなく不倫だったと言われ、渡部は秋葉を信じきれていないことを自覚します。

会社で秋葉の送別会が開かれ、秋葉は結婚予定の恋人がいると宣言します。

その後二人で会い、三十一日になれば何もかも話す。

その後、家庭をどうするのか決めてほしい。

と秋葉は言うのでした。

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【結】夜明けの街で のあらすじ④

三月三十一日、時効成立

三十日の平凡な朝、二度とこの生活に戻れないかもしれないと思いながら家を出ます。

就業後、思い出の店で秋葉と思い出を語ります。

そして仲西邸に向かいました。

リビングで秋葉はホワイトデーの夜酔っていなかった。

最後の罰だったと話した時、秋葉が呼んでいた仲西達彦と浜崎妙子が現れました。

そして、事件当日も意識があったことを告げます。

二人が秋葉の犯行を隠すために小細工をしていたと言うのです。

午前零時になりました。

秋葉は「時効成立」と言いながら、父と叔母に気持ちを聞きます。

そして険しい表情の達彦に、真実を話し始めました。

妙子が買い物から戻ってきた時、ナイフが刺さって倒れている麗子がいました。

二階の部屋では、秋葉が睡眠薬を大量に飲んで倒れていました。

妙子は達彦に連絡し、娘の犯行だと思った二人は指紋を拭き、ガラス戸の鍵を開けます。

そして目覚めた秋葉に、死体を見て気絶したから何も知らないと刑事に証言するよう言い含めたのです。

秋葉は言われた通りにしました。

しかし秋葉は殺してなかったのです。

麗子は父と叔母の不倫関係を隠すために利用され、それを知って自殺したのでした。

遺書を読んだ秋葉は、全てが嫌になり睡眠薬を飲みましたが、死ねませんでした。

そこで二人に娘の犯罪を隠蔽した罪を十五年間の罰として与えたのでした。

うなだれる二人を残し、屋敷を出ると、秋葉は渡部に家に帰るように言います。

「あなたを利用していた。

誰でもよかった」と言う秋葉。

渡部が離婚しないように積極的にしていたのです。

「やっぱりあなたでよかった」と言い残し、秋葉は去っていきました。

家に帰るとサンタの置物がありました。

それは有美子がクリスマスに卵の殻で作っていたものでした。

寝るから片付けてとお願いされ、一人で箱の中を見ると、幼稚園で配ったはずのサンタたちが潰れていました。

渡部は妻の静かな怒りを感じながら、寝室へとむかうのでした。

夜明けの街で を読んだ読書感想

このお話は、不倫と殺人事件が見事に折り重なって出来ています。

事件の発端は、父と妻の妹との不倫が原因でした。

不倫を隠すための不倫が生んだ悲劇。

父へのあてつけと、不倫とは何かを知りたかった秋葉は、渡部と関係を持ちます。

最後、秋葉は去っていきますが、何を思いながら去っていったのでしょうか。

渡部が不倫に悩んでいるのをみて、友人の新谷がこう言います。

「一時の迷いなんだ。

赤い糸なんてものはないんだ。

二人で紡いでいくものなんだ。

別れずにどちらかの死を看取った場合のみ、それは完成する」そして、渡部は秋葉を容疑者だと知り、愛していながらも信用できないでいました。

真実の愛とは何かを考えさせられる作品です。

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