「レベル7」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|宮部みゆき

「レベル7」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|宮部みゆき

著者:宮部みゆき 1990年9月に新潮社から出版

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レベル7の主要登場人物

緒方祐司(おがたゆうじ)
主人公。婚約者の三好明恵とともに記憶喪失の状態で発見される。

三枝隆男(さえぐさたかお)
ジャーナリスト。 調査能力は優秀だか右足を引きずっている。

真行寺悦子(しんぎょうじえつこ)
保険会社に勤務。 他人の悩み事を聞くのがうまい。

貝原みさお(かいばらみさお)
高校生。 学校に友だちがいなく悦子を慕っている。

村下猛蔵(むらしたたけぞう)
精神科の医師。 病院やホテルを経営する。

レベル7 の簡単なあらすじ

緒方祐司と三好明恵は、自分たちの両親を殺害した村下猛蔵によって記憶を消されてしまいました。

ジャーナリストの三枝隆男と協力して記憶を取り戻し、巻き添えになった貝原みさおを探す真行寺悦子と合流して猛蔵の病院へ乗り込みます。

みさおは無事に救出されて、追い詰められた猛蔵は転落死しその悪行が明らかになるのでした。

レベル7 の起承転結

【起】レベル7 のあらすじ①

記憶をなくした男女と行方不明の少女

東京都の東の外れにあるパレス新開という名前のマンションの一室で青年と女性は目覚めましたが、ふたりとも自分の名前を思い出せません。

左腕には「Level-7」と入れ墨のようなナンバーが刻まれていて、部屋の中からは拳銃とスーツケースの中に入った5千万円が見つかりました。

隣の部屋に住んでいる中年のジャーナリスト・三枝隆男に協力してもらって、自分たちの身元を調査し始めます。

真行寺悦子が働いているのは大手生命保険会社の中にある「ネバーランド」という愛称の部署ですが、業務内容は誰かに話を聞いてもらいたい人の相手を電話越しにするだけです。

1カ月ほど前から悦子を指名して頻繁に電話をかけてきた貝原みさおという女子高校生が、3日ほど自宅に帰っていないと母親から知らされます。

レベル7まで行ってみると戻れない、真行寺さんの恋人。

みさおの日記帳に書き残されていたふたつのキーワードを手掛かりにして、悦子はみさおの居場所を探すことにしました。

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【承】レベル7 のあらすじ②

1年前の殺人事件と18年前の火事

青年の名前は緒方祐司で宮城県仙台市生まれの24歳、女性の方は三好明恵でふたつ年下、親同士が幼なじみでふたりは結婚を誓いあった仲。

ふたりは1年前のクリスマスイブに房総半島の北東部・潟戸町の幸山荘というリゾート地で発生した、一家惨殺事件の生き残りだと判明しました。

明恵の妹に恋心を抱いた宮前孝という青年が犯人で、逃走中に崖から転落したという形で一件落着しています。

早々とした幕引きに疑問を抱いていた祐司は自力で調査を続けていて、地元の有力者・村下猛蔵の存在へとたどり着いてからのことは思い出せません。

一方の悦子はみさおの日記の中にあった「真行寺さんの恋人」が、母親の浮気相手である三枝隆男だと突き止めました。

悦子の母・織江と三枝は18年前に新日本ホテルという都心の高層ビルで密会していましたが、火災に巻き込まれています。

織江をかばった三枝は逃げ遅れて窓から飛び降りたために、今でも右足が不自由なままです。

新日本ホテルのオーナーは猛蔵ですが、裁判ではこれまでに一度も罪に問われていません。

【転】レベル7 のあらすじ③

レベル7の支配者に挑む

都内でのホテル経営はあくまでも副業で、猛蔵の本業は精神科医で潟戸友愛病院の院長も務めています。

重度のアルコール依存症者や身寄りのない入院患者を実験台にして、薬物投与と電気ショックで人間の記憶を消す方法を編み出しました。

一度腕に「Level 7」の登録番号を刻まれた患者は、病院を脱走しても連れ戻されるか廃人になるかのふたつの道しかありません。

宮前孝に罪を着せて祐司たちの両親を殺害したのも、祐司と明恵の記憶を封印したのも潟戸町の開発利権を巡って対立していたからです。

三枝は新日本ホテル火災の遺族の会で知り合った、相馬修二という青年と今でも連絡を取り合っています。

修二の顔には焼けどのあとが残っているために、宮前孝のふりをして猛蔵に近づくことが可能です。

猛蔵への報復計画を実行する前に、三枝はかつて愛した織江の娘の顔をひと目だけ見に行くことにしましす。

悦子のことを尾行している不審な男性を目撃したみさおは、彼が落としたネクタイピンを届ける途中で猛蔵の部下に捕まっていました。

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【結】レベル7 のあらすじ④

失われた記憶と思い出の品を取り戻す

祐司と明恵は両親の敵討ちのために、三枝と修二は過去と決別するために、悦子は巻き添えになったみさおを助けるために。

それぞれの思いを抱いて潟戸友愛病院へ乗り込んだ5人のうち、悦子はスプリンクラーが誤作動しているうちに監禁されていたみさおを保護しました。

病院を抜け出した猛蔵は自らが犯した一家惨殺事件の舞台となった別荘に逃げ込みますが、あらかじめ修二が仕掛けていた隠しカメラの前で犯行のすべてを告白します。

追い詰められた猛蔵は非常脱出用のハッチから逃げ出そうとした際に転落して、祐司たちが駆けつけた時にはすでに息がありません。

幸山荘事件は被疑者死亡により不起訴が決まりますが、危険な薬物を投与された祐司やみさおの証言によって潟戸友愛病院の違法な実態が明らかになるでしょう。

一連の裁判が始まる前のある日の日曜日、悦子はみさおから預かっていたネクタイピンを三枝に返します。

生まれ故郷の仙台に帰った祐司は、明恵の指に婚約指輪をはめるのでした。

レベル7 を読んだ読書感想

自分の名前さえ思い出せない見知らぬ男女が、同じマンションの一室で目覚めるオープニングから物語に引き込まれていきました。

ふたりの腕に浮かび上がっている「レベル7」の文字が何とも不気味で、否応なしに犯罪の臭いが伝わってきます。

女子高生の貝原みさお失踪事件も同時に進行していき、無関係に思えていた両者が少しずつリンクしていく展開もスリリングです。

物語の背後に見えかくれする高層ホテルの火災は1980年代の前半に東京都千代田区で、閉鎖病棟での虐待や違法診療は同じ時期に北関東の地方都市で。

実際に起きた事件を大胆に脚色しているのが、いかにも社会派推理作家の宮部みゆきらしいですね。

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