「憑物語」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|西尾維新

「憑物語」

【ネタバレ有り】憑物語 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:西尾維新 2012年9月に講談社から出版

スポンサーリンク

憑物語の主要登場人物

阿良々木暦(あららぎこよみ)
本作の主人公。力を使い過ぎて吸血鬼化が進行している。

斧乃木余接(おののきよつぎ)
死体から作られた人形。余弦に仕えるが、たびたび暦に協力してくれる。

手折正弦(ておりただつる)
怪異の専門家の一人。かつて余弦と、余接の所有権を巡り因縁がある。

影縫余弦(かげぬいよづる)
余接の主人。地面を歩けない呪いをかけられている。

()

憑物語 の簡単なあらすじ

大学受験を控えた阿良々木暦は、鏡に映らなくなってしまった。吸血鬼の力を頻繁に頼ったことから、眷属としてではなく「生まれついて」の吸血鬼となりかけていた。今後、吸血鬼の力を多用しないと約束する暦だったが、その矢先に、妹たちが何者かにさらわれてしまう。敵の正体は、暦の決断は!?

憑物語 の起承転結

【起】憑物語 のあらすじ①

異変

2月になり受験勉強も佳境を迎えた暦は、いつもの如く妹たちにたたき起こされました。

程なくして、火憐は日課のランニングに行き、暦は月火にファイヤーシスターズの解散を促しました。

当然解散を否定する月火と暦は揉めます。

お互い収集がつかなくなり、火憐の為に沸かしていた風呂に、何故か一緒に入るという事になりました。

お互いの頭を洗いっこしていると、「胸を揉むより頭を揉む方が興奮する」と謎の性癖を晒します。

泡を洗い流し、ふと洗面所の鏡を見ると自分の姿が映っていない事に気が付きます。

硬直する暦に不信感を抱いた月火は「鏡に何か映ってるの?」と聞き、鏡を見ようとします。

暦はとっさに月火に自分の方を向けさせキスをする事で誤魔化そうとします。

そこに、ランニング帰りの火憐がやってきて扉を開けます。

当然の如く、「何やってるんだ!」と怒鳴り込む火憐でしたが、どさくさに紛れて暦は鏡の前から離脱する事が出来ました。

自分の部屋に戻り、忍を呼び出した暦でしたが、忍にもよく分からないと言われ渋々と臥円に連絡を取る暦でした。

スポンサーリンク

【承】憑物語 のあらすじ②

真実

忍から斧乃木余接なら、何か知っているのではないかとアドバイスを受けた暦は、臥円に連絡を取り余接と会う手はずを整えてもらいました。

臥円と妹たちが接触を図らないように念のため、火憐と月火を神原家に向かわせた暦は、待ち合わせ場所へと向かいました。

どこに、余接がいるかと探しているとクレーンゲーム機の中に入っており、まるで景品の人形と見紛おうばかりの姿がそこにはありました。

一瞬スルーしようとしますが、忍に止められ彼女を中から取り出すためゲームを開始します。

苦戦しながらも、余接を取り出すと、「僕を獲得するのにどれだけ時間をかけてるんだ、このヘボゲーマー」と罵られます。

しかし忍に対しては過去のトラウマから下手に出る余接でした。

何はともあれ合流した一行は、神社へと向かいそこで、暦の吸血鬼性について検証します。

余弦が不意に暦の指の骨を折ります。

当然痛がる暦に対して、「治すイメージを持って、全神経を集中させろ」と言います。

「この指が治らなかったら羽川の胸が揉めない」という何とも彼らしい願望を巡らせ直すことに集中すると見る見るうちに指が修復していきます。

これを見た余弦達は、「暦の吸血鬼性が上がっている。

そして既に治す手段は無い」と結論付けました。

【転】憑物語 のあらすじ③

吸血鬼化の代償

事あるごとに吸血鬼の力を借りていたこと、それが忍とは無関係に暦自身の吸血鬼性を上げていたのだと余弦達は言います。

呆然とする暦でしたが、思い返せば思い当たる節はありました。

春休みに吸血鬼にされて以来、猫に魅せられた少女、猿に願った女の子、蜂に見舞われた妹、不死身の怪異であった妹、神になってしまった少女、彼女たちを救う為に幾度となく吸血鬼の力を借り、何度この力を使ったのかを思い出しました。

さらにここ最近は、神になった撫子と戦う為に恐ろしい頻度で力を借りていました。

「何とかして元に戻る術はないのか」と問う暦でしたが、「無理だ」と即答されてしまいます。

悲観する暦に対して、「おどれが人間のすべてを失った訳ではない。

これ以上吸血鬼の力を借りなけばいい」そう助言をする余弦でした。

ただし、これ以上暦の吸血鬼性が高まれば、専門家として見過ごすわけにはいかないとも言う余弦でした。

撫子の事をどうしようかと考えますが、ひとまず家に帰ろうとする暦の元に臥円から連絡が入ります。

スポンサーリンク

【結】憑物語 のあらすじ④

黒幕

神原家に居る妹たちの様子を見に行けと言われた暦は、何で臥円がそのことを知っているのかと不審に思いつつも向かいました。

神原家に着いた暦でしたが、時すでに遅く妹たちはさらわれた後でした。

残された手紙に書かれた場所(神社)へ、余接の力を使い向かった暦の前に、忍野扇が現れます。

いつものように、煽ってくる彼女でしたが、暦は現状に立ち向かう決心をし、階段を昇っていきます。

その道中、余接が作られた経緯を聞き正弦と余弦が余接の所有権を巡って争った事を聞きました。

そして、万が一余弦が間に合わず、正弦に全く歯が立たないのならば、僕というしたい人形を差し出せばいいとも言いました。

かくして、境内に着き正弦と対峙する暦でしたが、どうも会話がかみ合いません。

正弦は「なぜ自分がここに居るのか分からない。

もちろん、君を殺すためなのだろうが、どうも誰かに操られキャスティングされたに過ぎないのではないか」と言います。

そして最後に「忍野メメを探せ」というアドバイスを残すと、余接のアンミリテッド・ルールブックで粉々にされました。

余接に殺しを行わせ、暦との関係をギクシャクさせようとすることが黒幕の目的ではないかと考えた余接、そのまま暦たちの力になる事を約束し、「僕のようになったらダメだからね」と暦に言うのでした。

憑物語 を読んだ読書感想

いつもの如く、おかしな兄弟の絡みから始まった物語でしたが、暦が鏡に映らない事から物語は急変しシリアスな展開になっていきました。

シリアスな場面にもギャグ要素を忘れずに笑わせてくる展開はさすがだなと思いました。

やはり何の代償も無しに、吸血鬼の力を使えるというわけもないというのは、一般的な俺強え系の作品と違っていいところだと思いました。

こういう伏線を幾重にも張り巡らせてきてうまい具合に回収していくのが、西尾維新らしくて面白いと感じました。

なんだかんだ言って暦に対して甘い、余接の一面も見られ、これまでと違った魅力も感じる事が出来ました。

コメント