「恋物語」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|西尾維新

「恋物語」

【ネタバレ有り】恋物語 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:西尾維新 2011年11月に講談社から出版

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恋物語の主要登場人物

貝木 泥舟(かいき でいしゅう)
本作の主人公。詐欺師で、ひたぎの依頼により、撫子をだます算段を組む。

千石 撫子(せんごく なでこ)
蛇神の怪異となった少女。暦を殺そうとしている。

戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)
暦を殺させないために、宿敵である貝木に撫子をだますよう依頼する。

羽川 翼(はねかわ つばさ)
ひたぎの友人。

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恋物語 の簡単なあらすじ

暦への恋心がかなわぬものと知り、白蛇の怪異に魅入られ蛇神となってしまった千石撫子ですが、叶わぬ恋ならと、暦を殺そうとします。その撫子に対してひたぎは、代わりに私を殺すことで暦を殺すのは辞めてくれと懇願します。卒業式まで猶予をもらったひたぎが自分たちを救うべく、詐欺師に依頼し奔走する物語です。

恋物語 の起承転結

【起】恋物語 のあらすじ①

宿敵との再会

前作で、撫子と取引をしたひたぎは、憎き宿敵でもある詐欺師「貝木」に撫子をだましてほしいと依頼をします。

だが、貝木にとっては金にもならずただただ危険を伴うだけの仕事であり、本来ならば受ける必要など全くないのですが、「神原駿河のためなら、にっくき戦場ヶ原と阿良々木暦を助け、千石撫子を騙すことが、俺にはできるだろうか?」「答えはYESだ」と言いこの仕事を受ける事を決めました。

貝木が依頼を受けることは、ひたぎですら信じられず思わず「正気?」と聞き返しますが、どうやら貝木も腹をくくっていたようであっさりと依頼を受けてくれました。

そんなこんなで、神様を騙すというとんでもない依頼を引き受けた貝木でしたが、まずはその相手の事を知るべく調査を開始しました。

千石の家であったり、学校など様々な観点から彼女がどういう人間であるのかを調べて、だますための算段を整えていました。

ある程度目途が付きいよいよ千石本人と対峙するのでした。

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【承】恋物語 のあらすじ②

接触

調査もある程度目途が立ち、撫子と接触を図ろうとする貝木でしたが、簡単に神様と接触できるのだろうかと疑問に思っていました。

ひとまず、お賽銭を1万円入れると思いのほか簡単に釣られた撫子が出てきました。

とりあえず、撫子と仲良くなるために色々と会話を続ける貝木でしたが、撫子は「撫子はね、今、三月になるのをずっと待ってるんだ!言っていいのかな、言っちゃおっかな、その頃になったらね、なんと撫子、好きな人をぶっ殺せるの!」と異様な事を口に出しました。

さすがの貝木からしても、こんな異様な相手を騙すのは困難だとひたぎは思いましたが、貝木からすると、「彼女は幼く何も知らない無邪気な子だから騙すのは容易である」といった印象だったようです。

事前の調査でもわかっていたことだが、どうやら撫子は相当に甘やかさえて育った子であり、問題行動も許されてしまっていたそうです。

その甘やかした例には、暦も例外でなく、自身の可愛さが招いて、現状の悲劇に繋がっていると貝木は言いました。

【転】恋物語 のあらすじ③

直接対決前

貝木は「あの娘は甘え過ぎていて、他人が自分を騙したり、嘘をついたりすることを、基本的に想定してない。

人を信じられない代わりに、人を疑う必要もない。

そういう環境でそだってる」と言い彼女を騙すために、皆死んだことにするといい作戦の成功率は高いと言いました。

そんな貝木に対してひたぎは涙を流しながら「ありがとう」と言いました。

この作戦を決行する為、撫子の信頼を得るために貝木は足繁く撫子の下に通い、同じ時間を過ごしました。

撫子はあやとりにはまっいるらしく、教えることになった貝木でしたが、その紐は蛇神の髪、つまり白蛇で行われておりそれも含めて貝木はこの娘の心は既に壊れていると認識しました。

決戦前に羽川翼と接触した貝木は、「お前は、千石撫子と接点を持っているのか?どんな印象を受けた?」羽川「気弱、とか、内気、とか、人見知り、とか、大人しい、とか、そういう印象は持ちませんでした、私が彼女から受けた印象は『相手にされてない』でした」という言葉を聞き改めて撫子という人間を知りました。

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【結】恋物語 のあらすじ④

失敗が招いた結果

何にせよ撫子を騙す自信があった貝木はいよいよ作戦を決行しました。

「阿良々木と戦場ヶ原は交通事故に遭って死んだ」そう告げる貝木に対して、撫子は「そっか、貝木さんも私を騙すんだ」そう寂しそうに伝えました。

昨夜、羽川翼が言った通り撫子は貝木の事を疑ってもいなかったが信じてもいなかったのです。

一ヶ月足らずで撫子の信頼を得られるはずもなく、力を開放した撫子によって貝木は押さえつけられてしまいます。

絶体絶命かと思われましたが、ここから貝木の詐欺師としての手腕が見せつけられ、何とかして撫子の「暦お兄ちゃんなんて大っ嫌い」という本心を引き出しました。

そして、撫子の部屋にあったものから「お前は漫画家になりたいのか?」と話しを展開させ、「お前のことはお前しか、大切にできないんだぜ」といい撫子も「騙されてあげる」といって拘束をやめ救われました。

事件を解決した貝木でしたが、突然後から殴られ意識を失いかけます。

どうやら殴った相手は、貝木の被害者で因果応報にあってしまいました。

恋物語 を読んだ読書感想

大好きな暦と自信を救う為とはいえ、因縁の深い貝木を頼ることになってしまったひたぎの決心について、あまり深くは表現されていませんでしたが言葉の端々に葛藤が表現されており、その時の心情を考えると大変だったなと思いました。

貝木にしては、軽率な作戦でしたが、話の流れを見るとそれすらも計算にいれた手順だったのではないかと思います。

苦労しながらも、撫子を騙したことにしてひたぎの依頼を完遂する貝木のプロとしての仕事っぷりには感動させられました。

また、最後に貝木が殴り倒され血を流し意識を失っていくシーンでは、確かに今までやってきたことに対しての報いを、受ける必要はあるかもしれませんが行き過ぎていると思うと同時に、描写されなかった貝木のその後について気になりました。

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