「終物語 上巻」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|西尾維新

「終物語 上巻」

【ネタバレ有り】終物語 上巻 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:西尾維新 2013年10月に講談社から出版

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終物語 上巻の主要登場人物

阿良々木暦(あららぎこよみ)
本作の主人公で、怪異事件に巻き込まれると共に過去の自分を見つめ返す。

忍野扇(おしのおうぎ)
本作のヒロインにして、謎の少女

老倉育(おいくらそだち)
本作のもう一人のヒロイン。過去に暦との関係があったようだ

羽川翼(はねかわつばさ)
育を助けるべく暦に協力

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終物語 上巻 の簡単なあらすじ

ある日、暦の後輩である神原駿河から紹介したい女の子がいると話しをされる。どうやら彼女は、かつて暦が世話になった、怪異の専門家「忍野メメ」の姪っ子らしい。そんな彼女を中心に明かされる、阿良々木暦の原点を明らかにするとともに、怪異に立ち向かっていくストーリーである。

終物語 上巻 の起承転結

【起】終物語 上巻 のあらすじ①

阿良々木暦の原点

とある日、暦は後輩の神原駿河から紹介したい人がいると言われ、忍野扇を紹介されました。

彼女はかつて、暦が世話になった忍野メメの姪っ子であり、怪異にも詳しい様子でした。

暦は扇に対して不信感を抱いたが、彼女に言われるがままについていき怪異の調査を行っていました。

とある教室に入ると、暦と扇は閉じ込められてしまいました。

何とかして逃げ出そうとする暦に対して、扇は全てを見透かすような態度で「どうやらこの教室で起きた事件を解決しなければでられないみたいです」と言いました。

最初は暦も何のことかわからない様子でしたが、机の中に入っていた過去の自分の教科書と黒板の日付等を見て、思い出しました。

どうやらここは、暦が友達なんていらないと言い出したことの原点となる事件が起きた現場の様でした。

その出来事というのも、犯人が分かるまで絶対に帰れない地獄の臨時学級会のであり、扇に言われるがままにその当時の記憶を振り返っていく暦でした。

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【承】終物語 上巻 のあらすじ②

学級会の真相 

臨時学級会を開いたのは、学級委員長の老倉育(通称ハウマッチ)であり議題はクラスで起こったカンニング疑惑についてです。

というのも、試験前に行われた勉強会に参加した学生の平均点がその他の学生の平均点よりも20点ほど高く、育はそこに疑問を抱いきました。

カンニング疑惑の無い育と最もいい点を取った暦を中心に学級会は進行するが収拾がつかなくなってきました。

そこで育ちは、あろうことか多数決を取ろうと言い出しました。

早く終えたい生徒たちはそれに賛同しました。

その結果、育にもっとも票があつまり結果として彼女が犯人に仕立て上げられました。

扇は「それで阿良々木先輩は絶望して、友達はいらないとか言い出すようになったんですね」といったが、どうやら違う様で、暦が絶望したのはその投票に担任も参加しており、あろうことかそいつの育に投票していたことについてでした。

勉強会には担任も参加しており、よく考えればそいつが自然とテスト範囲を教えクラスの平均点を上げようとしていたことは分かったはずですが、当時は気が付けづ投票の様子を見ていた暦は何もかもに絶望しました。

そうして真相が明らかになると元の教室に戻り、暦たちは解放されました。

【転】終物語 上巻 のあらすじ③

再会 そして過去

ひとまず、決着がつきこれからの事について考えながら自分の教室に向かっていると、羽川翼と出くわし「今は教室に入らない方がいい」と言われます。

気にせずに教室に入ると、暦の席に育が座っていました。

気まずいながらも、暦はいつもの軽い調子で話をしますが、恋人も出来何もかもが順調な暦に対して、育は敵意をむき出しにし、シャーペンで暦の手を刺します。

まともに当たった事に対して、育ちは動揺し、そこに暦の彼女であるひたぎが現れ、殴り倒します。

後の事は任せたと、自分も倒れるひたぎでした。

その後、育との会話で疑問になったところを解決するべく、自分の通っていた中学校になぜか扇と共に向かい、過去の出来事を反芻します。

暦は中学一年生のころ謎の同級生から、手紙をもらい数学の勉強をする仲になっていきました。

その少女というのが、育でありどうやら彼女は親に暴力を振るわれていたようで、親が警察官である暦に対して助けてほしいとひそかにSOSを送っていました。

しかし、当時の暦はそれに気が付きませんでした。

そして自分と違い「何の不自由もない家庭」で育った阿良々木暦とはここでただならぬ因縁が生まれてしまったようで、彼女が暦に対して冷たい態度を取る理由が明らかになりました。

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【結】終物語 上巻 のあらすじ④

旅立ち

過去の真相を明らかにした暦は、翼と役割分担をし、喧嘩をした「ひたぎと育」それぞれの家に向かいました。

育の家に向かった暦はまたしても扇と出会い、扇は育ちの家に暦を連れていきたくないようでした。

そんな中、翼と合流し扇とは別れ育の家に向かいました。

そこで意を決して過去の話をし、ひたぎと仲直りしてほしいと頼んだ暦に対して、育は「行方不明になった母を探してくれれば仲直りしてもよい」と言いました。

離婚のショックから母は精神的に病んでしまい、ある日忽然と姿を消したようで、その真相について翼と暦は考えていました。

そこに扇が現れ、「羽川さんともあろう方が、こんな簡単な事件も解決できないのでか。

たいしたことないですね。」

と挑発しました。

それに対して、「10秒頂戴」といった翼は、恐ろしい結論にたどり着きました。

まだ理解していない暦に対して2人はヒントを順々に上げ暦を問い詰めていきました。

全てを理解した一行は、「母は自宅のゴミの中にうずもれて死んでいる」という結論を育に話しました。

以外にも育もうすうすと感じていたようで、あっさりと事実を受け入れひたぎとも和解します。

市からの援助のなくなった育はまた転校する事になり阿良々木暦たちの前からまた姿を消したのですが、暦の机の裏に置手紙をがはってあり、その内容を見て暦は笑い、読者に対して「なんて書いてあったと思う?」と問いかける形で終わりました。

終物語 上巻 を読んだ読書感想

物語の前半では、今まで描かれてこなかった暦の過去の話について掘り下げられており、暦が「友達はいらない、人間強度がさがるから」と発言するようになった理由が明かされ、その過程に集団同調の恐ろしさを垣間見ました。

物語の中盤に移るにつれ、過去と現在が行きかうなかで、過去に何が起きたのかについて悟った暦が公開する場面は、すごく判断が難しく中学生が対応するのは難しいと思った反面、そこで彼女を救えていたなら結果は変わっていたのかと葛藤させられました。

過去合った事は無くなりませんが、一連の事件を通して、暦と育が次への一歩を踏み出していくという形で話が締めくくられており、西尾維新の表現力がさえわたっていたと思います。

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