【ネタバレ有り】金の糸と虹 のあらすじを起承転結で紹介
さるのキモの主要登場人物
森の入り口にいる男(もりのいりぐちにいるおとこ)
なんでも直してしまう、心優しい男。
村人の一人(むらびとのひとり)
森にいる男に、いろいろなものを修理してもらう人。
村人たち(むらびとたち)
村人の一人に話を聞き、森の入り口にいる男に、いろいろなものを修理してもらい、お礼に畑で取れたものなどを渡す人たち。
金の糸と虹 の簡単なあらすじ
いつの日からか、森の入り口の大きな樹の下で男が座って本を読んでいました。男の側には「なんでもつくろいます」と書かれた看板があります。男は、村人たちの物をたくさん修理しますが、ある日突然いなくなってしまいます。
金の糸と虹 の起承転結
【起】金の糸と虹 のあらすじ①
森の入り口の大きな木の下に男が椅子に腰を掛けて本を読んで座っていました。
その男の側の木の枝には「なんでもつくろいます」という小さな看板がありました。
それを見た村人の一人が、試しに破れた傘を修理に出します。
破れているところを伝え、直せるかを聞くと、「わかりました。」
と答え、その後、まるで新品のような姿で傘がつくろわれていました。
大金を要求されるだろうと恐れていましたが、修理の代金は驚くほど安く、村人は驚きました。
【承】金の糸と虹 のあらすじ②
それからというもの、毎日、男が本を読んでいる側に、たくさんの破れて履けなくなった靴や、上着、薄くなった着物などが積まれていきました。
男は、お昼を過ぎたころになるとたくさんの繕い物を持って、森の奥へと消えていきました。
森の中は昼間でも薄暗く、夜のようなところもありましたが、枝の隙間を通って、黒い空から地面に向かってまぶしい細い光がまっすぐに差し込む場所があり、男は細い光の側に椅子を置き、胸ポケットから小さな虹色の針を取り出し、光の筋をすくって取りました。
すると、その針にはとてもきれいな糸が通っていました。
【転】金の糸と虹 のあらすじ③
男は、その後も村人たちからたくさんの繕いが必要なものを預かり、不思議な針と糸を使って修理をしました。
男の修理の代金はとても安かったのですが、貧しい村人にはそれさえも払えないことがあり、そのような時には、「お代はこれで大丈夫です。」
と、持っているだけのお金を受け取りました。
お金は支払えないけれど、自分のところで収穫した野菜などを持ってくる村人もいました。
そのうちに、村人の間では男に直してもらったものを身に付けていると心が軽くなった気分で楽しい気持ちになる、という噂が流れ始めました。
ある日、男がつくろったものを村人に返しに来た時に、「今日は、お返しに来ただけです」といい、何も預からずに森の奥に消えてしまい、その後いつまでたっても男は現れませんでした。
【結】金の糸と虹 のあらすじ④
あるとき、村に激しい雨が降りました。
いきなり雨が降り、いきなり止んだのですが、村人たちが空を見上げると、綺麗な青空がお日様の光を受けて、きらきらと輝く大きな虹を空いっぱいに作っていました。
虹を見上げた村人たちは、森にいた男のことを話し始めました。
「きっと、あの男は、虹になったに違いない。
だって、虹を見ていると、男に直してもらったものを身に付けている時のような楽しい気持ちになれるのだから」と言い、しれからも村人たちは、虹を見るたびに、森の男のことを思い出し、楽しい気持ちになりながら暮らしていきました。
金の糸と虹 を読んだ読書感想
丁寧な仕事をしているのに、お代は安く、せっせと村人のために繕い物をこなしていた男というのは、とても心優しい人物だなと感じました。
一つの物を繕いながら大切に使うということ、繕ってもらったものを見て、喜ぶ顔を見れたのがうれしかったのだろうかと思います。
この作品を読んで、物を大切に使うということの大事さを感じました。
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