童話「マッチ売りの少女」のあらすじと結末を全編解説

マッチ売りの少女 絵本

【ネタバレ有り】マッチ売りの少女 のあらすじを起承転結で紹介

みにくいアヒルの子の主要登場人物

マッチ売りの少女
貧しい家に暮らす少女。寒い冬、街中でマッチを売って歩いている。

おばあさん
マッチ売りの少女が幼いころ、優しくしてくれたおばあさん。もう亡くなっている。

マッチ売りの少女 の簡単なあらすじ

貧しい家庭に育ち、マッチを売って歩く少女が、寒さのあまり売り物のマッチを付けていきます。マッチを一本つけるたびに出てくる幻想は、幸せな家庭のクリスマスの風景です。最後のマッチをつけると。。

マッチ売りの少女 の起承転結

【起】マッチ売りの少女 のあらすじ①

寒い街中でのマッチ売り

貧しい家庭に育つ少女は、街中でマッチを売っています。

「マッチはいかがですか。

マッチはいりませんか」大晦日夜、雪のふる中、誰も立ち止まってはくれません。

みんな新しい年を迎えるために急いで家に帰っていく途中なのです。

家庭は貧しく、少女がマッチを売ったお金が大事な生活費です。

マッチが売れなければ、少女のお父さんは、少女を家の中に入れてはくれません。

「どうしよう。

一つも売れないわ」少女はしょんぼりと通りを歩いています。

【承】マッチ売りの少女 のあらすじ②

マッチをこすると見える幻想

あたりはすっかり暗くなり、人通りも少なくなってきました。

どの家にも明かりがともり、肉やスープのおいしそうなにおいが漂ってきます。

「お腹がすいた」少女は寒さと空腹で、体がガタガタと震えました。

「一本だけなら」と言って、少女はマッチに火をつけました。

すると目の前にストーブが現れたのです。

少女がストーブに手を近づけると、ストーブはフッと消えてしまいました。

少女はまたマッチをこすりました。

今度はごちそうが並んだテーブルが現れました。

思わず食べようとすると、またフッと消えてしまいます。

少女はまたすぐに次のマッチをこすりました。

今度は大きなクリスマスツリーが現れ、数えきれないほどろうそくの火が輝いていました。

【転】マッチ売りの少女 のあらすじ③

ツリーのろうそく

少女がマッチをこすって出てきたクリスマスツリーですが、やはり手を伸ばすとフッと消えてしまいました。

でも、飾りのろうそくだけは残って次々と天に昇って行ったのです。

そして、一つ一つが星になりました。

そのうちの一つの星が、長い光の尾を引いて流れ星となったのです。

「あ、きっと誰かが死んだんだわ」と少女は言いました。

亡くなったおばあさんから、「星が流れ星になる時は、誰かが死んだときなんだよ」と教えられていたのでした。

【結】マッチ売りの少女 のあらすじ④

おばあさんとともに

「ああ、おばあさんに会いたい」少女は、少女が幼かったころ、優しかったおばあさんのことを思い出していました。

そして、また一本マッチをこすりました。

すると、目の前にはあの時の優しかったおばあさんが、ほほえみながら立っていました。

「おばあさん。

消えないで」少女は持っていたマッチを次々とこすりました。

「どこへもいきやしませんよ。

さあ、こっちにおいで」とおばあさんが手を伸ばし、少女の手を取りました。

そして、少女を抱きしめると二人一緒に天国に旅立っていきました。

マッチ売りの少女 を読んだ読書感想

小さなころからおなじみのお話ですが、なんとも悲しいお話です。

寒い冬の夜、マッチを売り歩いている少女を思うと悲しさがこみあげてきてしまいます。

人の親となった今読みかえすとなおさらかわいそうで仕方ないです。

おそらく、ご飯もろくに食べていなかったであろう少女が、窓から見える他人の家のあたたかい夕食の風景を寒い路上から見ている風景を思い浮かべてしまいます。

こんな話が現実には起こらないことを切に祈っています。

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