童話「みるなのざしき」のあらすじと結末を全編解説

童話「みるなのざしき」

【ネタバレ有り】みるなのざしき のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

木こりの若者(きこりのわかもの)
本作の主人公。山に出かける。

綺麗な娘(きれいなむすめ)
若者に恋をする女性。

みるなのざしき の簡単なあらすじ

日本昔ばなしの1つです。若者が綺麗な娘と出会い、家の留守を頼まれるものの、約束を破って12の座敷を覗いてしまうというお話になっています。

みるなのざしき の起承転結

【起】みるなのざしき のあらすじ①

娘との出会い

昔、ある所に木こりの若者がいました。

若者はある日、今までに行ったことのない山奥まで行ってみようと思い立ち、出かけることにしました。

しばらく行くと、山奥に1軒のお屋敷が見えてきました。

こんな山奥に誰が住んでいるのだろうと若者が訪ねてみると、そこには綺麗な娘さんが住んでいました。

娘はすぐに若者を好きになってしまいました。

そして、夕方までには戻るので家にいてくれるよう若者に頼んだのです。

その際に、家の中の12の座敷だけは、決して見ないようにと言付けもしていました。

【承】みるなのざしき のあらすじ②

12の座敷

娘からの言いつけを守ることにした若者でしたが、家の中ではすることもなく、退屈してしまいます。

そこで、1つくらいならいいだろうと1番目の座敷をそっと覗いてみることにしました。

すると、そこはお正月の座敷でした。

若者はそこで、神様に供えられたお酒を少し飲んでしまいます。

そして、次の部屋も覗いてみたくなってしまったのでした。

次の部屋では、狐のお面をかぶった子供たちがやってきました。

そして、若者の手を引き「一緒に行こう」と若者を連れ出します。

【転】みるなのざしき のあらすじ③

止められない座敷

若者はすっかり楽しくなって、隣の座敷も開けてしまいます。

そこは、お雛様が飾られた3月の座敷でした。

その隣は4月の座敷です。

そこには、花祭りのお釈迦様もいました。

さらに隣は5月の座敷でした。

若者はそこにある柏餅を食べ、こうなったら全部の座敷を見てしまおうと思い立ちます。

こうして、若者は6月、7月と次々に座敷の扉を開けていったのでした。

座敷はどれも日本の四季やお祭りに彩られ、とても楽しい気分を味わえるものとなっていました。

【結】みるなのざしき のあらすじ④

最後の座敷

若者はとうとう最後の12月の座敷にやってきました。

そこは「えびすこう」と言って、1年の恵みに感謝をするお祝いのご馳走が並んだ座敷となっていました。

若者がご馳走を食べようとすると、座敷の戸が開き、娘がやってきました。

娘は、約束を守ってくれたら若者と一緒に暮らそうと思っていたのに・・・と言うと、1羽の鶯になって泣きながら飛んでいってしまいました。

すると、座敷も屋敷もたちまちに消えて、あとには何も無くなってしまったのでした。

みるなのざしき を読んだ読書感想

浦島太郎のようなお話で、とても幻想感のある素敵な昔ばなしだと思いました。

何しろ、12の座敷が素晴らしいです。

どの座敷も開ける時のワクワク感と、そこで感じる楽しさが味わえて、夢見ごこちな気分にさせてくれます。

童話としてだけでなく、色彩豊かなアニメーションにしても面白いんじゃないかなと個人的には思いました。

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