童話「エルマーのぼうけん」のあらすじと結末を全編解説

エルマーのぼうけん

【ネタバレ有り】エルマーのぼうけん のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

エルマー(えるまー)
エルマー・エレベーター。勇気があって心優しい少年。

年老いた野良猫(としおいたのらねこ)
エルマーの親友。竜の親友。

竜(りゅう)
動物島で無理やり働かされている。

お母さん(おかあさん)
野良猫が大嫌い。

動物島の動物たち(どうぶつじまのどうぶつたち)
凶暴な動物たち。侵入者を許さない。

エルマーのぼうけん の簡単なあらすじ

飛行機で空を飛ぶことを夢見る少年エルマーがいました。ある日、エルマーは、年老いた猫から動物島の竜の話をききます。竜は凶暴な動物たちから、無理やり働かされているといいます。エルマーは、リュックサックに荷物を詰め込んで、竜を助けに動物島へと向かいます。

エルマーのぼうけん の起承転結

【起】エルマーのぼうけん のあらすじ①

エルマーと猫

僕のお父さんのエルマー・エレベーターがまだ9歳の子供だったころのお話です。

ある寒い雨の夜、エルマーは年老いた野良猫に出会いました。

猫はとても汚れていて凍えていたので、家につれてかえりました。

ですが、お母さんに大反対されたので、こっそり3週間地下室でミルクをあげました。

ある日お母さんにみつかってしまい、猫と家と公園へいきました。

公園で、エルマーが飛行機にのって空を飛ぶ夢の話をしていると、猫から動物島にいる、かわいそうな竜の子の話を聞きます。

竜の子を助けて仲良くなれば、空を一緒に飛べるというのです。

猫が動物島へいく4カ月前に、川岸に竜の子が落ちていました。

その竜はまだ小さく、片方の羽をケガしていて飛べません。

それを見つけた動物たちが、竜を捕まえて、ロープでつないでしまいました。

動物たちは竜に重い荷物を運ばせて、一日中働かせました。

その竜はしっぽが長く、体に金色と空色のしま模様があり、羽は金色で、目と角と足の裏は鮮やかな赤です。

猫は竜と親友になって、いつか助けに行くことを約束しました。

ですが猫は、年老いてるので、行けません。

「どう?かわりに竜をたすけにいく?」と猫がきくと、「うん!もちろんさ」とエルマーは答えました。

【承】エルマーのぼうけん のあらすじ②

エルマーの旅のはじまり

早速エルマーは、猫に教えてもらいながら、準備を始めました。

「チューインガム」「桃色の棒付きキャンディ2ダース」「輪ゴム」「黒長靴」「磁石一つ」「歯ブラシとチューブ入りの歯磨き粉」「虫眼鏡6つ」、「ジャックナイフ」、「クシとヘアブラシ」、「違うた色のリボン7本」「クランベリー行と書いた袋」「布切れ」「食料」を、リュックサックに詰め込みました。

翌朝の船で、動物島へ向かいます。

エルマーは船の底で「クランベリー行と書いた袋」に隠れて、6日6晩船に揺られてようやく、クランベリー港に到着しました。

みかん島には、みかんの木がたくさんあり、みかんをリュックにつめこみました。

それから、岩を渡って7時間かけて動物島へ着きました

【転】エルマーのぼうけん のあらすじ③

エルマーのぼうけん

動物島の川の後ろは、ジャングルになっていて凶暴な動物がたくさんいます。

最初に、ねずみにあいました。

ねずみは、エルマーが「布切れ」をかぶって寝ているのをみて、「岩がある!大変だ!」とあわてて走っていきました。

次に、2匹のカメにあい、次に、いのししに会いました。

いのししは、エルマーが食べたミカンの皮をみつけて、侵入者がいると騒いでいます。

エルマーは「磁石」をつかいながら黒長靴で川岸の泥沼を歩きました。

そのうちジャングルに入り込んでしまい、そこで7匹のとらに囲まれました。

7匹のトラは、エルマーを食べるというのです。

エルマーはトラが大好きな「チューインガム」を渡し難を逃れます。

それから、水場でサイにあうと、サイの黄色く汚れた角を、歯ブラシとチューブ入り歯磨き粉で、真珠のように真っ白に磨いて難を逃れました。

それから、一匹の雄ライオンに出会い、絡まったたてがみをクシとブラシでといて、リボンで飾り難を逃れました。

それから、ゴリラについたノミを手鏡を6個渡して、取り除き難を逃れました。

そうしてとうとう竜のいる川岸へ出ました。

【結】エルマーのぼうけん のあらすじ④

エルマーと竜

そこへ、17匹のワニが来たので、エルマーは「棒付きキャンディー」をワニのしっぽに「輪ゴム」でとめました。

すると、ワニが一列になったので、ワニの橋をわたって竜のところへたどり着きました。

竜は、とても嬉しそうに飛び跳ねました。

「こらまて!」イノシシとトラとサイとライオンとゴリラが、エルマーを追いかけてきます。

エルマーは急いで「ジャックナイフ」で竜のロープをきると、竜の背中に飛び乗りました。

動物たちはワニの背中にのったまま川を流されています。

「こら!おりてこい!」動物たちがいうのもお構いなしで、エルマーと竜は大空を飛んでいきました。

エルマーのぼうけん を読んだ読書感想

1948年にアメリカで出版されました。

9歳のエルマー少年が、竜を助けるために、たった一人で船に乗り込みます。

いく先々で、さまざまな困難にあいますが、親友の年老いた野良猫と一緒に準備した荷物を使って、困難を乗り越えていきます。

エルマーの勇気と強さに感動します。

読んでいる私たちも、エルマーと一緒に大冒険できる作品です。

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