童話「どろんこハリー」のあらすじと結末を全編解説

童話「どろんこハリー」

【ネタバレ有り】どろんこハリー のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

ハリー(はりー)
黒いブチのある白い犬。お風呂が大嫌い。好奇心旺盛

子供たち(こどもたち)
ハリーの家の子供たち。男の子と女の子

パパとママ(ぱぱとまま)
ハリーの飼い主

どろんこハリー の簡単なあらすじ

「黒いブチのある白い犬」のハリーが、お風呂から逃げて、町へ飛び出します。好奇心旺盛なハリーは、行く先々で楽しく遊びます。ハリーは、体が汚れて、白いブチのある黒い犬になってしまいます。遊び疲れて、家に帰りますが、誰もハリーに気づきません。ハリーは、なんとかして気づいてもらおうと、猛アピールします。

どろんこハリー の起承転結

【起】どろんこハリー のあらすじ①

ハリーの苦手なもの

ハリーは、遊ぶのが大好きな「黒いブチのある白い犬」です。

なんでも好きなハリーには、たった1つだけ苦手なものがあります。

それは、お風呂です。

ある日、お風呂のお湯の音がきこえてきたので、ハリーは、ブラシを裏庭へこっそりもちだして、埋めてしまいました。

どうしてもお風呂に入りたくなかったのです。

ハリーはブラシを隠して、外へ抜け出しました。

誰も、ハリーが抜け出したことに気づいていません。

さあ、ここからハリーの大冒険のスタートです。

【承】どろんこハリー のあらすじ②

ハリーの大冒険

さいしょに、道路工事をしているところで遊んで、どろだらけになりました。

つぎに、鉄道線路の橋の上で遊んで、すすだらけになりました。

それから、他の犬たちとの鬼ごっこで遊んで、もっともっと汚れました。

しまいには、石炭トラックのすべりだいで遊んで、まっくろになりました。

あまりにもよごれて、「黒いブチのある白い犬」が、「白いブチのある黒い犬」に変わりました。

ハリーは、もっともっとあそびたかったけど、家のひとたちが、ハリーが家出をしたと思って心配したら大変です。

すっかりつかれて、おなかもぺこぺこになったので、ハリーは、わき目も降らずに、まっすぐ走って家にかえりました。

【転】どろんこハリー のあらすじ③

ぼくだよ!ハリーだよ!

家につくと庭のすみっこにすわって、じっと家の様子をみていました家の窓からだれかがのぞいて、「裏庭に変ないぬがいるよ!そういえばうちのハリーはどこにいったのかしら?」と言いました。

ハリーは、「僕がハリーなんだよ」と知っている芸を披露して、一生懸命伝えようとしました。

ピョンと逆立ちや、ストンと宙返りに、ゴロンと死んだふりおまけにダンスや歌もやってみせました。

ですが、なんどやっても、「なんだかハリーみたいだけど、これはハリーじゃないよ」とみんなは言います。

ハリーは、すっかり落ち込んでしまいます。

そうだ!と、ハリーは、何かを思い出して、庭の隅へ走っていって、一生懸命ほりだしました。

すると、穴からブラシがピョンと飛び出しました。

ハリーは、ブラシをくわえてうちへかけこむと、2階へいちもくさん!お風呂にとびこんで、洗ってくださいとチンチンして見せました。

「このわんちゃんあらってほしそうだよ」と、子供が言うと、「じゃああらってあげなよ」と、パパが言いました。

こどもたちは、泡だらけのハリーをブラシでこすると、びっくりしました。

「ぱぱ!まま!みてよ!はやくきてよ!」「ハリーだハリーだ!やっぱりハリーだ!」そうです、「白いブチのある黒い知らない犬」は、「黒いブチのある白い犬」ハリーだったのです。

【結】どろんこハリー のあらすじ④

ハリーのおうち

ハリーは、嬉しくてしっぽをブルンブルンと振りました。

みんなに、気がついてもらえて、とってもとってもうれしかたのですハリーの体に、みんなで優しくブラシをかけて、クシでとかしてくれました。

ハリーは、やっと、「黒いぶちのある白い犬」に戻りました。

「自分の家は、なんていいんでしょう」ハリーは、とても幸せな気持ちです。

ご飯が済むと、お気に入りの場所で、ぐっすり眠りにつきました。

ハリーは、どろんこになって遊ぶ、とっても楽しい夢を見ました。

布団の下にある硬いブラシが、ちっとも気にならないくらい、ぐっすり寝れました。

どろんこハリー を読んだ読書感想

1956年に、白黒版で出版されたのが最初です。

子供の頃に読んで、かわいいハリーとの生活に憧れました。

ハリーは、遊び好きで、汚れるのもお構いなしです。

ハリーは、お風呂だけが大嫌いです。

実際に、遊び好きでお風呂が嫌いな犬が多いです。

外でおもいっきり遊んだら、ちゃんと家に帰るところも、家で洗ってもらって、自分の布団でくつろぐ姿も、リアルに想像できます。

犬との生活の楽しさを教えてくれる絵本です。

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