【ネタバレ有り】まずしい人とお金もち のあらすじを起承転結で紹介
まずしい人とお金もちの主要登場人物
神様(かみさま)
人々の間を歩き回っている。3つの願いを叶えられる。
まずしい夫婦(まずしいふうふ)
泊まる所のない神様を泊めてあげた親切な夫婦。
金持ちの奥さん(かねもちのおくさん)
金持ちな家に住む奥さん。
金持ちの亭主(かねもちのていしゅ)
金持ちな家に住む亭主。
まずしい人とお金もち の簡単なあらすじ
神様を中心とした創作童話です。まずしい人とお金持ちでは、一体どちらが幸せなのかということを、問いかけてくれるグリム童話になっています。
まずしい人とお金もち の起承転結
【起】まずしい人とお金もち のあらすじ①
昔々、神様がまだ人々の間を歩き回っていた時のお話です。
神様はある夜、歩き疲れて泊まる家を探していました。
すると、向かい合って2軒の家がありました。
1軒はお金持ちの大きな家。
もう1軒は、まずしい人の小さな家でした。
神様は、大きな家の方が迷惑にならないだろうと、お金持ちの家に泊めてもらえないか頼むことにしました。
しかし、お金持ちの亭主は、神様の粗末な身なりを見ると、泊めることは出来ないと冷たく突き放したのでした。
【承】まずしい人とお金もち のあらすじ②
神様は次に、まずしい小さな家に泊めさせてもらえないかと頼みます。
するとまずしい夫婦は、親切に受け入れ、温かい食事と寝床を用意してくれました。
朝になり、神様はこの夫婦に3つの願いを叶えてあげようと伝えます。
すると夫婦は、願いは2つで充分だと答えたのでした。
その願いの1つは安らかに天国に行けること、もう1つは、生きていける分だけのパンが食べられることというものでした。
そのため神様は、まずしい夫婦たちに3つ目の願いとして、新しい大きな家をプレゼントしたのでした。
【転】まずしい人とお金もち のあらすじ③
お金持ちの奥さんと亭主は、向かいの家からその話を聞いて悔しがります。
神様と分かっていたら、泊めて願い事を3つ叶えて貰いたかったのです。
そこで、金持ちの亭主は、馬を走らせて神様を追いかけて行きました。
そして、次は自分の家に泊まってくれるよう神様に頼むのでした。
さらに、向かいの家のように3つの願いも叶えてもらえるように頼み込みます。
神様は、この金持ちが幸せになるとは思えませんでしたが、3つの願いを叶えることを亭主に約束し、2人は別れました。
【結】まずしい人とお金もち のあらすじ④
亭主は帰り道、3つの願い事を何にしようか考えます。
夢中で考えるうちに馬は暴れてしまい、腹をたてた亭主は「馬の首の骨を折ってしまえ!」と願ってしまいました。
すると、その願いは叶えられ馬は動かなくなってしまったのです。
結局、鞍を手に持ったまま亭主は帰ることになりました。
しかし、鞍は重くてたまりません。
とたんに、家で楽に待っている奥さんが憎らしくなってきました。
そこで、この重い鞍が女房の尻まで飛んでいき降りられなくなればいいのにと願ってしまいます。
すると、鞍は亭主の手元から無くなり、家に帰ると奥さんが鞍から降りれなくなっていたのでした。
結局、奥さんが鞍から降りれるようにすることを3つ目の願いとして、願い事は全て使い切ってしまったのでした。
まずしい人とお金もち を読んだ読書感想
欲ばかり持っているとろくな目にあわないということを、実感させてくれる物語です。
読んでいて、スカッとする終わり方なので、とても読みやすくて気に入っています。
子供の読み聞かせにも向いているので、親子で楽しめる童話としてもオススメです。
たとえ貧しくても、人に親切にしていくことの大切さが分かる作品だと思います。
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