童話「かしこいハンス」のあらすじと結末を全編解説

童話「かしこいハンス」

【ネタバレ有り】かしこいハンス のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

ハンス(はんす)
本作の主人公。ふるさとに帰ろうとしている。

主人(しゅじん)
ハンスに金の塊をお給金として渡す。

かしこいハンス の簡単なあらすじ

グリム童話の1つで、ハンスがお給金を貰って故郷に帰るまでの話。帰るまでの道のりで、持っていた金の塊がいろんなものに形を変えていく物語です。

かしこいハンス の起承転結

【起】かしこいハンス のあらすじ①

金の塊

主人公のハンスは7年間真面目に働き、故郷の家に帰る所でした。

主人はそんなハンスに、お給金として金の塊をプレゼントしました。

ハンスはそれを肩に担いで、歩きながら家に帰ることにしました。

その途中、ハンスは元気な馬にのって駆け抜けていく人を見つけます。

ハンスがその馬を褒めると、馬に乗った人は、それならその金の塊と交換しようかと持ちかけます。

これで重い金の塊を持って歩かなくていいと思ったハンスは、喜んで馬と金の塊を交換することにしました。

【承】かしこいハンス のあらすじ②

馬と雌牛

馬を早く走らせたくなったハンスは、どうどう!と馬に声をかけます。

すると馬は早くなりましたが、その勢いでハンスは振り落とされてしまいました。

幸い雌牛を追っていた農夫に馬を取り押さえてもらいましたが、ハンスは馬に飽き飽きしていました。

その事を聞いた農夫は、馬と雌牛の交換を提案します。

ハンスはこれならバターも食べられるし、ミルクも飲めると大喜びしました。

しかし、喉が乾いた所で牛の乳を絞っても、一向にミルクは出てきませんでした。

【転】かしこいハンス のあらすじ③

次々と交換していくハンス

困っていた所に、豚を乗せた肉屋が現れます。

そして、この雌牛は年だからミルクが出ないことを教えるのでした。

その後、ハンスは雌牛を肉屋の豚と交換します。

しかし、この豚は盗まれた豚ではないかと白いガチョウを抱えた若者に言われてしまうのです。

怖くなったハンスは、今度は豚を白いガチョウと交換してもらいました。

その後はこのガチョウを、なんとハサミの研ぎ屋が持つ石に交換します。

この石さえあれば、研ぎ屋として成功すると言われ、ハンスは喜んで交換したのでした。

【結】かしこいハンス のあらすじ④

何もなくなったハンス

研ぎ屋から貰った石を抱え、歩き出すハンスでしたが、次第に石の重さに耐えきれなくなってきます。

ずっと歩き続けてきたため、お腹もペコペコです。

いつの間にか、この石さえなければ楽なのにと思うようになりました。

そんな時に、井戸を見つけました。

井戸の水を飲んで元気を出そうと思ったハンスは、井戸の縁に石を置きます。

そして、水を飲もうとかがんだ拍子に、その石は井戸に落ちてしまいました。

その様子を見て、ハンスは嬉しくて飛び上がりました。

誰の手も借りずに邪魔な石を取り除けたことを、神様に感謝したのです。

そうしてハンスは、踊るような足取りで故郷に帰ったのでした。

かしこいハンス を読んだ読書感想

最初に読んだ時には、本当にハンスは賢いのかと疑問に思ってしまいましたが、何度も読むうちに納得できるようになりました。

自分の置かれた状況にとても素直で、いつでもポジティブシンキングなハンスは、やっぱり凄いです。

羨ましくも感じます。

悲観することなく進んでいく所は、生き方として学べる点が非常に多いと思いました。

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