【ネタバレ有り】ルンペルシュティルツヒェン のあらすじを起承転結で紹介
よだかの星の主要登場人物
娘(むすめ)
美人。父親が王様についた嘘のせいで藁を黄金に変えるというとんでもない無茶振りをされしまう。小人のお陰でなんとか乗り切り王妃になるも、代わりに小人に第一子を渡さねばならない約束をさせられる。
父親(ちちおや)
貧しい粉ひき。王様に「娘は藁を金に変えることができる」と大法螺を吹いてしまう。
小人(こびと)
「ルンペルシュティルツヒェン」という名前の小人。王様にされた無茶振りに泣く娘に、報酬と引き換えに三度手を貸す。三度目の代償に娘と王様の第一子を要求するも、自身の名前を当てられたら手を引くという約束をする。
王様(おうさま)
粉ひきの嘘を受けて、粉ひきの娘に部屋一杯の藁を黄金に変えなければ殺すと三度命じる。三度目に成功したら娘を王妃にすると約束し、約束通りに妻に迎える。
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ルンペルシュティルツヒェン の簡単なあらすじ
父親の「娘は藁を黄金に変えることができる」という大法螺のせいで王様に無茶振りをされてしまった娘。できなければ殺すという命令に途方に暮れて泣く娘の前に小人が現れ、助ける代わりに報酬を要求するのでした。
ルンペルシュティルツヒェン の起承転結
【起】ルンペルシュティルツヒェン のあらすじ①
とある貧しい粉ひきと美人な娘がおりました。
ある日粉ひきは何故か王様と話す機会に恵まれ、王様に「自分の娘は藁を黄金に変えることができる」と大法螺を吹いてしまいます。
この法螺に王様はすぐさま娘を連れて来させ、「今晩中に金に変えられなければ死んでもらう」と藁でいっぱいの部屋に娘を閉じ込めてしまいます。
勿論そんなことができるはずもなく、娘は途方に暮れて泣いてしまいます。
するとそこに小人が現れ、「藁を金に変えるかわりに何くれる?」と取引を持ち掛けるのでした。
【承】ルンペルシュティルツヒェン のあらすじ②
小人に藁を黄金に変えてもらう代わりに首飾りを渡した娘。
小人は約束通り藁を全て金に変えます。
翌日、黄金でいっぱいの部屋を見た王様は欲が出て、藁でいっぱいのもっと大きな部屋にまたもや娘を閉じ込め、前回と同じように命令します。
そこへまた小人がやってきて、娘は指輪と引き換えに藁を金に変えてもらいます。
するとまた翌日、王様は娘を更に大きくて藁でいっぱいの部屋に閉じ込めてしまいます。
が、このとき王様は「今度成功したらお前を王妃にしてやる」と約束するのでした。
そこへまた小人がやってきて、「もう一度手伝ってやるが、その代わり王様と娘の第一子を貰う」と言います。
娘は困り果ててその条件を呑んでしまいます。
【転】ルンペルシュティルツヒェン のあらすじ③
三回目も藁が金になっているのを確認した王様は、約束通り娘を妻に迎えます。
そして間もなく娘は懐妊し第一子を産み落とします。
そこに小人が約束通り現れ赤ん坊を連れて行こうとします。
が、娘は宝も全部あげるから懸命に連れて行かないでほしいと懇願します。
頑としてと首を縦に振らない美とでしたが、必死の娘の懇願にしまいには「三日後にもう一度赤ん坊を貰いに来る。
その時に自分の名前を当てられたら赤ん坊は連れて行かないでやる」と約束をします。
【結】ルンペルシュティルツヒェン のあらすじ④
それから一日、二日と小人の名前を当てようと考える娘でしたがさっぱりわからずふさぎこんでしまいます。
ところが三日目に王様が猟から帰ってきたときに、「妙な小人が踊りながら明日には妃の子供は自分のものだと、変な歌を歌っているのを見た」と言うのです。
その小人は歌の中で「ルンペルシュティルツヒェン」と言っていたと聞いた娘はとても喜び、約束通り現れた小人の名前を見事当てます。
名前を当てられた小人は怒り狂って走り去り、二度と現れることはありませんでした。
ルンペルシュティルツヒェン を読んだ読書感想
よりによって王様に、なんでこの父親はそんな大法螺を吹いてしまったのかとこの話を読むたびに思ってしまいます。
試してみる王様も王様ですがそんなことを言うの野暮でしょうか。
なんにせよ娘は小人の手を借りられてよかったなぁと思うと同時に、小人はタダ働き同然なのでは……?とふと思ってしまいます。
それにしてもこういった小人や妖精の手を借りる話の中で、彼らが代償に子供を要求するのは何故なんだろう?と思います。
童話成立当時の妖精の伝承やイメージのせいなんでしょうか。
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