童話「12つきのおくりもの」のあらすじと結末を全編解説

童話「12つきのおくりもの」

【ネタバレ有り】12つきのおくりもの のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

娘(むすめ)
継母と姉娘にいじめられている妹。

お姫様(おひめさま)
すみれの花を欲しがる。わがまなお姫様。

継母(ままはは)
娘にすみれの花を探させる。意地悪な継母。

姉娘(あねむすめ)
娘とは血の繋がりがない義姉。意地悪。

12つきのおくりもの の簡単なあらすじ

ロシアの詩人で児童文学者でもあるマルシャークの原作を元にした名作絵本です。心優しい娘が、お姫様のためにすみれの花を探しに行く物語となっています。

12つきのおくりもの の起承転結

【起】12つきのおくりもの のあらすじ①

すみれの花

ある吹雪の夜、お姫様はすみれの花を探して欲しいと家来に頼みます。

しかし、冬の季節にすみれの花はありません。

そこで、すみれの花を見つけたものには、お姫様から金貨が与えられることになりました。

それを聞いた継母と姉娘は、妹娘に探しに行かせます。

娘は継母たちに言われるまま森に探しに出かけましたが、冬の季節にすみれが見つかるわけがありませんでした。

そして、とうとう木の根元にうずくまり、寝そうになってしまったのでした。

【承】12つきのおくりもの のあらすじ②

12つきの兄弟

娘が目を閉じると、真っ白な服を着た若者が娘を抱き上げました。

そして、その若者は兄弟たちの前に娘を連れてきました。

そこには、11人の若者がいました。

彼らは、12つきの兄弟だったのです。

11人の若者たちは、みんな娘の真面目な姿を森で見かけていました。

そのため、娘のために何かしてあげたいと思ったのです。

そこで、4月の若者が娘にすみれの花と指輪をプレゼントします。

この指輪は、火に投げこめば、困った時に若者たちが助けてくれるという不思議な指輪でした。

【転】12つきのおくりもの のあらすじ③

大切な指輪

娘からすみれの花を奪うと、継母と姉娘はお姫様に花を差し出しました。

しかし、どこですみれの花を見つけたのかというお姫様の問いに、2人は答えることが出来ません。

2人の嘘を見抜いたお姫様は、娘にすみれの花の場所を聞き出します。

その時、お姫様は娘がはめていた指輪に目がいきました。

お姫様は、その指輪を見せなさいと娘に詰め寄りますが、娘は命より大切なのでそれは出来ないと拒みます。

怒ったお姫様は、無理やりその指輪を抜き取ると、焚き火の中に投げ込んでしまいました。

【結】12つきのおくりもの のあらすじ④

優しい娘

指輪が焚き火の中に入ると、12つきの兄弟たちが現れました。

そして、娘に暖かい洋服と宝石がぎっしり詰まった袋、最後にソリをプレゼントしてくれました。

そして、そのソリで森から家に帰るように伝えました。

お姫様と継母たちは自分たちはどうしたらいいのかと泣きだします。

すると娘は、このソリに乗ってみんなで帰りましょうと言うのでした。

娘の優しさに感動したお姫様は、自分の行いを恥じ、今までのことを謝りました。

そして、みんなでソリに乗り込むと「さようなら。

また遊びにおいで。」

という兄弟たちの声が聞こえたのでした。

12つきのおくりもの を読んだ読書感想

どんなに周りからいじめられても、優しい心を持ち続けている娘が、健気で素敵でした。

こんな女性になりたいと思わせてくれるような人物です。

12つきの兄弟たちも、みんな心優しくて素敵でした。

真面目に生きていれば、ちゃんと見てくれる人がいたり、報われたりするのかな・・・という希望が感じられて良かったです。

女の子が好きなストーリー展開だと思うので、プリンセスが好きな女子にもオススメです。

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