童話「ちからたろう」のあらすじと結末を全編解説

童話「ちからたろう」

【ネタバレ有り】ちからたろう のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

ちからたろう
本作の主人公。垢から出来た。力が強い。

いしこたろう
ちからたろうの家来。

みどうたろう
ちからたろうの家来。

化け物(ばけもの)
毎晩、町にやって来る恐ろしい化け物。

ちからたろう の簡単なあらすじ

垢から出来たちからたろうが、家来のいしこたろうとみどうたろうと共に、町に出てくるバケモノを倒しにいく昔ばなし。

ちからたろう の起承転結

【起】ちからたろう のあらすじ①

垢から生まれたちからたろう

昔むかし、ある所に怠け者のお爺さんとお婆さんがいました。

2人は風呂にも入らず垢だらけだったので、その垢で人形を作ることにしました。

すると、不思議なことにその人形が子供になったのです。

その子供はずんずんと大きくなり、大きな金棒を振り回すほどでした。

その力持ちな様子を見て、お爺さんとお婆さんは、その子供をちからたろうと呼ぶことにしました。

ちからたろうは、すくすく育つと、その金棒を片手に、旅に出ることにしました。

【承】ちからたろう のあらすじ②

家来との出会い

ちからたろうが旅に出ると、大きな石が転がってきました。

そして、石の影から天下一の強さと名乗るいしこたろうが現れたのです。

2人が勝負をすると、あっという間にちからたろうが勝ちました。

いしこたろうはちからたろうに家来にしてくれと頼み、2人は旅を続けることにしました。

2人が歩くと、今度は大きな御堂を担いだ男がやって来ます。

名前はみどうたろうと言って、この男も天下一と豪語していました。

しかし、ちからたろうは呆気なくみどうたろうも倒します。

結局、ちからたろうはみどうたろうも家来にして、旅を続けることにしました。

【転】ちからたろう のあらすじ③

町に出てくる化け物

3人が大きな町にやってくると、綺麗な娘が泣いていました。

訳を聞くと、恐ろしい化け物が毎晩、この町にやって来るということでした。

そして、その化け物は、夜な夜な町の人たちをみんな食べてしまうということでした。

ちからたろうたちはその話を聞き、立ち上がります。

天下一である自分たちが、化け物をやっつけてやろうと考えたのです。

そうしてその日の夜、娘の家で待っていると化け物がやってきました。

早速、化け物に勝負を挑みますが、いしこたろうとみどうたろうは、すぐに化け物に飲み込まれてしまいます。

【結】ちからたろう のあらすじ④

幸せな結末

ちからたろうは、金棒で化け物に襲いかかりますが、肝心の金棒が、化け物の力でねじ曲がってしまいます。

そのため、自分の力で化け物に挑み、とうとう勝つことが出来ました。

許しを乞う化け物を前に、ちからたろうは飲み込んだ人たちを吐き出すよう命じます。

そうして、化け物は飲み込んだ人たちを全員、鼻や口から出してくれたのでした。

これには、町の人たちも大喜びです。

その後、ちからたろうは綺麗な娘と結婚し、お爺さんとお婆さんも町に迎え、いつまでも幸せに暮らしました。

ちからたろう を読んだ読書感想

これぞ日本の昔ばなしという感じで、ハッピーエンドな展開が面白いです。

他の昔ばなしとは違って、垢から生まれるという斬新な発想も面白く感じました。

昔、教科書で読んだ記憶があったのですが、改めて読むと意外と壮大な話だったことにも気づけました。

結末が分かっているからこそ、親子で安心して楽しめる童話だと思います。

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