【ネタバレ有り】町のネズミと田舎のネズミ のあらすじを起承転結で紹介
みにくいアヒルの子の主要登場人物
田舎のネズミ(いなかのねずみ)
田舎に暮らすネズミ。いつもとれたてのじゃがいもや麦などを食べて暮らしている。
町のネズミ(まちのねずみ)
都会に暮らすネズミ。人がたくさん暮らす都会で、人の物を盗み食いしているので、食べているものは豪華なものばかり。
人間(にんげん)
町のネズミが暮らす家の持ち主。
町のネズミと田舎のネズミ の簡単なあらすじ
田舎で暮らすネズミは、いつも退屈な思いをしてくらしていました。そこに、町のネズミがやってきて町の暮らしについて自慢します。田舎のネズミはその暮らしぶりに憧れ、町のネズミと一緒に町に繰り出します。
町のネズミと田舎のネズミ の起承転結
【起】町のネズミと田舎のネズミ のあらすじ①
田舎で退屈に暮らすネズミのもとに、町のネズミが遊びにやってきました。
久しぶりに友達に会えた田舎のネズミは大喜びで、町のネズミをもてなしました。
畑でとれたてのじゃがいもや麦をテーブルに並べ、精一杯のごちそうをふるまいました。
それを見た町のネズミは、「きみはいつもこんなものばかり食べているのかい?町にはもっとおいしいものがたくさんあるのに。
。」
と言いました。
そして、ケーキやチーズがいかにおいしいのかを田舎のネズミに教えてくれたのでした。
【承】町のネズミと田舎のネズミ のあらすじ②
町のネズミから、まちがどんなにすばらしいところなのかを聞いた田舎のネズミは、町のネズミと一緒に大きな町にやってきました。
パンや果物が並ぶ店があちこちにあり、どこからもおいしそうなにおいが漂ってきます。
「ぼくの家に行けば、パンだって果物だってなんだって食べられるよ」と町のネズミは言い、田舎のネズミを家に連れて行きました。
家に着くと、田舎のネズミを台所に案内しました。
テーブルの上には、ケーキにチーズなどのごちそうがたくさん並んでいました。
【転】町のネズミと田舎のネズミ のあらすじ③
「うわ〜ぁ!これ全部食べてよいの?」田舎のネズミは、テーブルの上のごちそうを見て言いました。
「なんでも好きなだけ食べていくといいよ」町のネズミが言いました。
ところが、田舎のネズミがごちそうを食べ始めるとすぐに、台所のドアがギギーっとなって、人間が入ってきました。
「このっ!泥棒ネズミめ!!」と、人間に追いかけられ、やっとのことで二匹は逃げ出しました。
しばらくして、人間が出ていったので、またごちそうのところに戻っていくと、今度は猫に追いかけられてしまいます。
【結】町のネズミと田舎のネズミ のあらすじ④
「にげろ!」ちょっと食べては逃げ、またちょっと食べては逃げ、その繰り返しで田舎のネズミはすっかり疲れてしまいました。
「こんなのいつものことだよ」と町のネズミは言いましたが、「せっかくだけど、ぼくは帰るよ。
びくびくしながらごちそうを食べたってちっともおいしくないじゃないか。
それなら、貧しくてものんびり暮らしていけるほうがぼくにはあっているよ」と田舎のネズミは言いました。
こうして、田舎のネズミは、自分が安心して暮らせる家に帰って行ったのでした。
町のネズミと田舎のネズミ を読んだ読書感想
自分にはないものを自慢されたことにより、田舎のネズミは都会へのあこがれを抱いてしまいますが、都会に行くと想像もしなかった大変な出来事が待っていました。
はたから見ればあこがれてしまうことも、実際経験してみると自分が想像していたのとは違うことがあるということを教えてくれる物語でした。
また、他者へのあこがれを持つことも大事ですが、自分が今いる現状に満足することも大事なことです。
この物語に出てくる田舎のネズミは、都会にあこがれて町に行ってみたものの、町でのさんざんな思いにより、自分が住む田舎の良さを再確認できました。
何事も経験によりわかることがあるという教訓のお話でした。
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