映画「ALWAYS三丁目の夕日」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|山崎貴

ALWAYS三丁目の夕日

監督:山崎貴 2011年11月に東宝から配給

ALWAYS三丁目の夕日の主要登場人物

茶川竜之介(吉岡秀隆)
本作の主人公。捻くれ者の売れない小説家

鈴木則文(堤真一)
鈴木オートの社長。茶川の向かいに住んでいる。怒りの沸点が低いが優しく常に熱い一面もある。

星野六子(堀北真希)
青森から集団就職で鈴木家にやってきた女学生。

石崎ヒロミ(小雪)
居酒屋を経営。淳之介を茶川に押し付ける。

古行淳之介(須賀健太)
母親に捨てられ、茶川家に居候するようになる。

ALWAYS三丁目の夕日 の簡単なあらすじ

昭和33年。

駄菓子屋の店主でもある、捻くれ者の売れない小説家、茶川竜之介。

竜之介は居酒屋の店主であるヒロミに騙され、赤の他人の子供淳之介を引き取ることになってしまう。

一方、青森から集団就職で鈴木オートへとやってきた星野六子。

六子は大企業に勤めることを期待していた。

しかし鈴木オートが期待していた大企業ではなく落胆してしまう。

ALWAYS三丁目の夕日 の起承転結

【起】ALWAYS三丁目の夕日 のあらすじ①

赤の他人との共同生活の始まり

捻くれ者売れない小説家、茶川竜之介は今日も唯一の仕事である少年誌の連載小説を執筆していました。

ある日、美人店主のヒロミが経営する居酒屋を訪れ酔っ払った茶川。

茶川を大きな商店を経営している小説家だと勘違いしたヒロミは知人から預かってしまった子供、淳之介を茶川を騙して無理やり預けました。

翌朝、茶川が自宅で目を覚ますとそこには見覚えのない子供が座っていました。

昨夜酔った勢いでヒロミから預かってしまったことを思い出した茶川はヒロミの元に向かいますがヒロミはいません。

仕方なく家に淳之介を連れて帰ります。

一方、青森から集団就職で東京にやってきた星野六子。

六子は就職先である鈴木オートが大企業で、自分は社長秘書になるのだと思い込んでいました。

しかし実際は小さな修理工場で、仕事もやったことのない車の修理であることに内心落胆していました。

鈴木オートの社長である鈴木は六子の履歴書に自動車修理が得意であると書いてあったと思い仕事を教えますが、工具さえもわからない六子に苛立ちはじめます。

【承】ALWAYS三丁目の夕日 のあらすじ②

少しづつ理解しあっていく両者

初めは、互いにどう接したら良いのかもわからず戸惑っていました。

しかし、茶川が淳之介が大好きな小説の作者だとわかると淳之介は茶川に尊敬の眼差しを向け始めます。

茶川もそんな淳之介の態度にまんざらでもありません。

不器用ながらも淳之介に対して愛情を持ち始めた茶川にヒロミは惹かれま始めます。

そんなヒロミにプロポーズをしようと決めた茶川ですが、指輪を買うお金がありません。

なんとかお金を工面しますが指輪のケースしか買えませんでした。

鈴木オートでは全く仕事のできない六子についに堪忍袋の緒が切れた鈴木が怒鳴っていました。

しかし六子も負けじと言い返します。

その態度にさらに激怒した鈴木。

流石にまずいと茶川家の押し入れに逃げ込んだ六子。

六子を追い出そうとした鈴木が部屋から投げた荷物の中から六子の履歴書が出てきます。

そこには特技は「自動車修理」ではなく「自転車修理」と書いてあったのです。

それに気がついた鈴木は誠心誠意謝罪をし六子と和解します。

【転】ALWAYS三丁目の夕日 のあらすじ③

赤の他人への愛情

ある日ヒロミと茶川が淳之介の母親の居場所について話していました。

とある和菓子屋に淳之介の母親がいるとのことでした。

この事実を淳之介には隠そうと決めた二人でした。

しかしそれを偶然聞いてしまった淳之介は鈴木の息子である一平とともに母親に会いにいく決意をします。

電車に乗って母親のいる場所まで向かいますが、自分を捨てた母親に会いに行くことに少し後悔し始めた淳之介。

一平に励まされながら聞いた店につきました。

お店の人に母親の名前を告げますが母親に会うことはできませんでした。

二人が店を後にすると奥から母親が様子を伺っていました。

母親は淳之介には合わないことを決断したのでした。

落胆しながら帰ろうとしますが帰りの交通費がありませんでした。

二人で途方に暮れ、口喧嘩をした挙句に二人とも泣いてしまいます。

しかし一平が母が「困ったときに開けなさい」と言っていた洋服の継ぎを開けます。

そこには困ったときに使えるようにとお金が入っていたのです。

【結】ALWAYS三丁目の夕日 のあらすじ④

赤の他人から家族に

やっとの思いで帰宅した淳之介と一平。

日はとっくに暮れ、大人たちが心配しながら二人を必死に探していました。

そこへ帰ってきた二人。

鈴木が一平を怒鳴ろうとしますがそれよりも先に茶川は淳之介をビンタしました。

そして「心配させんなよ。

俺とお前は赤の他人なんだからな」と言いながら淳之介を抱きしめました。

赤の他人と言いつつも二人はしっかりと家族になっていたのでした。

クリスマスが近づいた日、茶川は淳之介にサンタから何をもらいたいを尋ねますが遠慮してちゃんと答えてくれません。

淳之介の落書きから万年筆が欲しいのだとわかると鈴木からお金を借りるなど周囲の協力を経て淳之介に万年筆をプレゼントしました。

淳之介は初めてもらったサンタからのプレゼントに大喜びしたのでした。

その日の夜、意を決してヒロミにプロポーズした茶川。

ケースだけのプロポーズでしたがヒロミは泣いて喜んでいました。

しかしヒロミは父の借金のために誰にも何も言わず街を去り茶川の元から姿を消したのでした。

ALWAYS三丁目の夕日 を観た感想

戦後の下町の風景がリアルに再現されていて、その時代を知らない私でも見ていてなんだか懐かしくなりました。

現代に比べたら不便だし、物は豊かではないけれど、みんな生き生きと楽しく暮らしていたのかなと思います。

不器用で素直じゃない登場人物が多いですが、みんなとても優しく誰かを想って行動している姿が胸が熱くなりました。

特に茶川と淳之介の絆は血のつながり以上ものがあるんだなと感じました。

集団就職で見知らぬ土地で見知らぬ一家と暮らしながらもそこに馴染み懸命に生きていく六子はこの時代ならではではないかなと思います。

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