映画「ミステリと言う勿れ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|松山博昭

映画「ミステリと言う勿れ」

監督:松山博昭 2023年9月に東宝から配給

ミステリと言う勿れの主要登場人物

久能整(菅田将暉)
天然パーマの大学生。人の悩みに寄り添いながら、事件の謎を解いていく。

狩集汐路(原菜乃華)
名家である狩集家の女子高生。遺産相続の候補者の一人。

赤峰ゆら(柴咲コウ)
汐路のいとこ。相続人候補の一人。専業主婦で一人娘が居る。

狩集理紀之助(町田啓太)
汐路のいとこ。相続人候補の一人。臨床検査技師として働く。

波々壁新音(萩原利久)
汐路のいとこ。相続人候補の一人。社会人でヤンチャな性格。

狩集ななえ(鈴木保奈美)
汐路の母親。

狩集弥(遠藤賢一)
汐路の父親。8年前に亡くなる。

車坂朝晴(松下洸平)
狩集家の弁護士の孫。汐路の初恋相手。

ミステリと言う勿れ の簡単なあらすじ

人気ドラマ「ミステリと言う勿れ」の劇場版。

ひょんなことから広島にある名家、狩集家の遺産相続に主人公の久能整が巻き込まれていきます。

そこにあったのはただの遺産相続ではなく、遺産相続に巻き込まれた狩集家の人々は命を狙われる。

そんな危険まではらんでいる遺産相続に久能整が立ち向かいます。

また狩集家に隠された秘密が明らかになります。

ミステリと言う勿れ の起承転結

【起】ミステリと言う勿れ のあらすじ①

狩集家の遺産相続

広島の美術館に訪れた久能整は、バスジャック事件などで知り合った犬堂我路を通し、女子高生の狩集汐路に出会います。

整は過去に死者まで出した狩集家の遺産相続を巡る、奇妙な事件に巻き込まれていきます。

狩集家の当主である祖父は遺言書を残していて、孫たちにある謎解きをして最初に問題を解いたものに遺産を渡すという内容でした。

遺言書の指示に従いながら謎解きをしながら、孫たちそれぞれの親であり、遺産相続に巻き込まれ交通事故で狩集家の子どもたちが亡くなった事件についても向き合うことになります。

8年前、遺産相続で揉めていたとされる狩集家の子どもたちは、汐路の父親の運転ミスと見られる事故によって4人全員命を落としていました。

ある海岸で汐路と出会った我路は、何か重大な闇を持っている狩集家に潜入し、その闇を暴こうとしていましたが、自分自身が警察から追われる身となって、潜入を諦めていました。

自分の代役として、整に汐路を紹介しようと考えていたのです。

美術展の見学をしようと広島を訪れていた整は、自分を尾行する女の子の存在に気付きます。

声を掛けると、いきなり自分の命と遺産を守るボディーガードを依頼されてしまうのです。

いきなり話しを聞かされた整でしたが、我路の紹介だと知るとその話に興味を示します。

狩集家の顧問税理士である真壁軍司と狩集家の顧問弁護士の車坂義家の話によると、遺産相続をするはずだった子どもの世代が全員亡くなってしまっているため、次の当主は孫の代から選ばなければならないことと書かれているようです。

汐路を含む4人の候補者に狩集家が所有する蔵の鍵が渡され、「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ、過不足なくせよ」という遺言が言い渡されます。

この謎を解いた者こそ次の当主であり、遺産相続が行われると言うのです。

【承】ミステリと言う勿れ のあらすじ②

遺産相続争いのはじまり

整は親世代のように事件や事故が起こらないようにと、候補者である理紀之助や新音、ゆらに汐路と話し合いをしないかと提案します。

ですがライバル同士で話し合いをするのは言語道断とばかりに、遺産相続の候補者誰一人話し合いをする気はありませんでした。

翌日汐路と一緒に汐路に割り当てられた蔵を捜索しようと蔵に向かう途中、何者かによって汐路の頭上を目掛けて植木鉢が落ちてきます。

汐路は怪我もすることなく無事でしたが、汐路は誰かが自分を狙っているのではないかと言います。

汐路に割り当てられた蔵の中には日本人形が9体置かれ、それぞれの人形の服には様々な花が描かれていて、整たちはその花は1月から12月を示していることに気付きます。

ただ人形は9体、12体揃えるためには桜や菊、牡丹が足りないことが分かったのです。

汐路の蔵の中を見せる代わりに、新音の蔵も覗いた2人は、本物と本物のように見せかけた偽物と対になっている有田焼を発見します。

【転】ミステリと言う勿れ のあらすじ③

不可解な事件の発生

蔵の捜索をそれぞれ行った日の夜、何者かが階段に油を仕込み、汐路と新音は階段から落ちてしまうトラブルが起こりました。

さらにゆらが何者かによって蔵に閉じ込められ、無事に救出された事件もあったのです。

夜遅くに柵の近くに短刀を埋める汐路の姿を、整が発見します。

今にも崩れそうな柵の近くに刃物を置くことで、候補者に怪我をさせようとしていたのです。

汐路の行動を止めた整は、昼間の蔵に閉じ込められた事件や階段の落下事件は汐路の仕業だと見抜いていたことを汐路に伝えます。

汐路は自分の父親の運転ミスではない、遺産相続のトラブルによって自分たちの親は亡くなったと信じて何とか今まで生きてきました。

遺産相続で何かトラブルや事故が起これば、その考えも強固になると考えていたのです。

汐路の大きなトラウマを知ったゆらと理紀之助、新音はお互いに協力し、一緒に謎を解いていくことにします。

4人が協力することになったので、整は東京に帰ることにします。

しかし帰る前日の夜、道を歩いていると何者かに車で轢かれそうになるのです。

【結】ミステリと言う勿れ のあらすじ④

悲しい真実

戦後の混乱の中1人の「鬼」とその仲間が狩集家の人間を皆殺しにし、名前を乗っ取り成功を収めていた事実を掴みます。

狩集家の人たちが殺されたとされる蔵の場所には、沢山の人骨が発見され、それは事実だと証明されたのです。

「鬼」は偽物だと悟られないように、自分自身と同じ特徴を持つ人間は殺せと仲間に指示していました。

狩集家の顧問税理士を務めていた真壁家と車坂家、「鬼」の指示を現代でも忠実に守り続け、色白で天然パーマの人物を殺していたのです。

さらに「鬼」の仲間の一族である朝晴は、汐路の父親が交通事故を起こすきっかけとなった睡眠薬を仕込んだ人物でした。

罪をあっさりと認めた朝晴は謎解きを候補者にさせ本物の狩集家の末裔を見つけ出そうとしたこと、その後に皆を始末しようとしたことを悪びれることなく告白します。

朝晴は、そのまま警察に連行されるのでした。

末裔だという女性に4人と整が会いに行くと石を使ったアクセサリーの制作を手掛ける人物で、汐路の父親に生前アクセサリー制作の依頼を受けていました。

そのときに父親たちからは自分たちがこの問題を終わらせると約束されたことを打ち明けます。

ミステリと言う勿れ を観た感想

難し過ぎず単純過ぎず、幅広い世代の人たちが見やすい映画だと思いました。

伏線もきちんと回収していて、見終わってもスッキリします。

ただの遺産相続の争いの結末だけでなく狩集家に隠された秘密、それぞれの悩みや葛藤も明かされていきます。

単純なストーリーではないので、最後まで飽きずに見られるのは魅力的です。

大好きな我路くんが関わる予定だった遺産相続に興味を持ち、見知らぬ女子高生について行くのは整くんらしい理由だと思いました。

我路くんが関わっていなかったら警戒して絶対に近づかない。

整くんの我路への愛を感じられました。

また劇中に整くんならではの人の心に寄り添った言葉たちは胸に響きます。

大人が忘れていた子供の心を持った整くんだからこそ出てくる言葉たちには関心させられました。

コメント