「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|入間人間

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 善意の指針は悪意 2

【ネタバレ有り】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:入間人間 2007年9月にメディアワークスから出版

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2の主要登場人物

僕(ぼく)
物語の語り手。高校2年生。

御園マユ(みそのまゆ)
ヒロイン。愛称「まーちゃん」。

菅原道真(すがわらみちざね)
マユの幼馴染み。愛称「みーくん」。連続殺人事件を起こして現在取り調べ中。

長瀬透(ながせとおる)
僕の元カノ。女子高生。

長瀬一樹(ながせかずき)
透の妹。小学生。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 の簡単なあらすじ

連続殺人事件と児童誘拐事件に巻き込まれた末に重症を負った「僕」は、現在ではとある病院に保護されています。相も変わらず僕のことを愛しの「みーくん」だと勘違いしている御園マユは、自らの頭を花瓶で殴って同じ病院にまで押しかけてくる始末です。ようやく頭部の傷が癒えたマユは偶然にも死体を発見してしまい、更なる事件が幕を開けていくのでした。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 の起承転結

【起】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 のあらすじ①

2回頭にぶつかる花瓶と病院内の何処かにある遺体

菅原道真との対決から1年が過ぎようとしていましたが、僕の受けた傷は深くて未だに退院できていません。

御園マユは幼馴染みの「みーくん」こと道真が逮捕されたことを受け入れることが出来ずに、相変わらず僕のことを「みーくん」と思い込んでいます。

みーくんの居ない生活には耐えられないマユが思い付いたのは、自分の頭部を花瓶で殴る自傷行為です。

望み通りに同じ病院で入院生活を送ることとなったマユは、裕福な祖父によって個室を宛がわれていましたが、四六時中僕が収容されている4人部屋に遊びに来ます。

病院内では現在名和三秋という女子中学生が行方不明になる事件が発生していて、警察が出動する騒ぎにまで発展していました。

更にはマユが今では使用されていない旧病棟で、何者かに花瓶で頭部を殴打される傷害事件まで発生してしまいます。

好奇心旺盛なマユは真夜中過ぎに閉鎖病棟を探検しているうちに、死体を運んでいる不審人物と遭遇して撲殺されかけたようです。

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【承】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 のあらすじ②

かつての恋人の来訪と彼女の妹が犯した罪

昼下がりに僕がマユと一緒にいると、高校1年生の時にお付き合いをしていた長瀬透が病室を訪ねてきました。

透の妹・一樹がここに入院しているために、お見舞いに来た帰りとのことです。

彼女とマユとは保育所からの友達でしたが、マユの方は過去の事件によって記憶の大半を失っているために透のことを覚えていません。

更には菅原とも知り合いのようで、僕が「みーくん」に成り代わっていることを責めた挙句に立ち去ります。

修羅場の一部始終を見守っていたのは、僕と同室の入院患者である度会です。

度会の息子は父親と喧嘩別れをして、妻の苗字である「長瀬」を名乗っています。

彼こそが透や一樹の祖父に当たり、名和三秋の遺体隠蔽工作を決行した張本人です。

怖がり屋の一樹は夜遅くになると、ひとりでトイレに行くことが出来ません。

たまたま同じ部屋に入院していた名和三秋が付き添っていた際に階段から突き落としてしまい、孫が殺人犯になると早合点した度会が揉み消しを図った次第です。

【転】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 のあらすじ③

孫を守るために血走った目の祖父と事件の幕切れ

孫を守りたい一心で必死になった度会は、待合室から持ち出してきたパイプ椅子を振り回しながら僕に襲いかかってきました。

唯一武器になりそうだった松葉づえを取り落としてしまった僕は、床に投げ出されたままになり抵抗できません。

今度こそは死を覚悟した僕でしたが、ただひとつの心残りはマユが次の「みーくん」を見つけられるかどうかです。

長瀬にも伝え忘れたことがあるために、僕は生還を信じて度会の足の親指に噛みつきます。

度会の悲鳴は病院内に響き渡っていき、僕は駆け付けた看護師に無事に保護されました。

名和三秋の遺体は解剖の結果から事故死として処理されたために、一樹が殺人の罪に問われることはありません。

度会は僕への傷害容疑で警察官に連行されていきましたが、マユを花瓶で襲撃した事件とは無関係のようです。

一連の事件が収束を迎えた5日後にはマユの退院が決まり、僕は外来患者用の公衆電話を利用してマユを狙った真犯人を呼び出します。

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【結】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 のあらすじ④

マユの襲撃者の正体と外の世界へと歩んでいくふたり

マユは正面から殴られたにも関わらず、犯人の顔を覚えていません。

「まーちゃん」と呼びかけた途端に記憶がリセットされてしまう彼女の特異体質を知っているのは、僕と現在でも警察の取り調べを受けている道真を除いては透だけになります。

透は幼い頃から道真のことを愛していて、幼馴染みでいつも彼の側にくっついていたマユのことが嫌いでした。

時が流れて道真が居なくなった後も、僕を偽物とも知らずに「みーくん」として認識しているマユを見て思わず手を出してしまったのが事件の発端です。

僕は透を警察に突き出すこともなく、彼女を学校へと送り出します。

透がいたからこそ僕はマユと出会えたわけであり、その縁結びに感謝しつつ彼女に最後の挨拶を送りました。

透と別れた僕が向かった先は、個室を整理して帰り支度を整えていたマユのもとです。

「みーくん」との絆だけを生きるための力としている彼女と手をつないで、僕は病院の外へと歩きだしていくのでした。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 を読んだ読書感想

前作から引き続いてところ構わずにバカップルぶりを見せつける、主人公と御園マユのイチャイチャぶりが可愛らしかったです。

愛する人のもとに駆け付けるためには、自身の頭を花瓶で殴ることも躊躇わないマユの思い入れの強さには驚かされました。

突然の主人公の元彼女・長瀬透の出現によって、俄かに雲行きが怪しくなっていく展開にも引き込まれていきます。

一見するとお気楽な日々を送っているように見えるマユや透にも、過去の痛切な記憶を引きずっている様子を垣間見ることができました。

次なる事件を乗り越えた先にある、主人公とマユとの幸せを見守りたいと思います。

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