「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|入間人間

「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生」

【ネタバレ有り】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:入間人間 2007年12月にメディアワークスから出版

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3の主要登場人物

僕(ぼく)
物語の語り手。高校2年生で美化委員。

御園マユ(みそのまゆ)
ヒロイン。僕のクラスメートで同棲相手。

宗田義人(そうだよしひと)
美化委員長。

一宮河名(いちみやかわな)
義人の彼女。美化副委員長。

枇杷島八事(びわしまやごと)
美化委員。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 の簡単なあらすじ

入院中にも傷害事件に巻き込まれてしまった「僕」でしたが、ようやく退院して念願の御園マユとの同棲生活をスタートします。地元では動物の虐殺事件が多発していて、僕の心の奥底に浮かんでくるのは幼い頃に消息不明となった妹の顔です。遂には高校生が被害者となった殺人事件へと発展する中で、僕は妹との再会を果たすのでした。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 の起承転結

【起】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 のあらすじ①

血塗られたバレンタインデー

僕が通っている高校では、全員が何らかのクラス委員を引き受けなければなりません。第二水曜日は委員会の集会日のため、女子の美化委員である枇杷島八事と一緒に出席します。委員長の宗田義人と副委員長の一宮河名が付き合っているのは、校内でも有名です。今日は2月14日で、義人はわざわざ彼女から貰ったチョコレートを持ってきて見せびらかしていました。

頼りない委員長に代わって委員会を仕切るのはしっかり者の一宮で、この街で頻繁している動物殺傷事件が議題に上がります。

この事件のことを聞くと僕が思い出してしまうのは、腹違いの妹ことです。

七夕祭りで掬った金魚、近所で飼われていた柴犬、野山に生息する狸。

ありとあらゆる生き物を殺戮していた妹は小学校にも入らないうちに行方知れずとなってしまい、戸籍上は死亡扱いになっていましたが今でも死体は発見されていません。

委員会で遅くなった僕が帰宅途中に一瞬だけ見たのは、血塗れでバットとナイフを持った少女です。

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【承】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 のあらすじ②

殺人街をさ迷う少女たち

次の日からこの町は、宗田義人殺害事件によって有名となってしまいました。警察の発表によると犯行時刻は昨夜の午後8時過ぎで、僕が不審な少女と遭遇した時間と一致します。学校では被害者よりも残された一宮河名の奇行が話題になっていて、自ら犯人に復讐しようという彼女は金属バットを片手に夜な夜な徘徊しているようです。ある日の夜にマユは散歩に行くと言い出して自宅を飛び出してしまい、僕が未だに逮捕されていない殺人犯の危険性を訴えるもののまるで耳を貸しません。事件現場の周辺では噂の一宮と、彼女とは仲がいいらしい枇杷島八事に出会います。学校でもトラブルを起こして既に停学処分になっている一宮を、枇杷島は友達なりに心配しているのでしょう。一宮たちと別れる頃にはマユはすっかり僕の背中の上で熟睡中で、彼女を背負ったまま帰宅しなければなりません。

数100メートルを進んだ先で街灯の下で待ち受けていたのは、僕の記憶が確かなら死んだはずの妹です。

【転】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 のあらすじ③

僕と妹との複雑な関係と義人のもうひとりの彼女

僕の母が亡くなった後に娘を連れて転がり込んできたのが妹の母親でしたが、やがて僕の父は血の繋がりのない妹に対して虐待行為を繰り返しました。妹が自らの怒りの矛先を周りの動物たちに向け始めるには、それほど時間はかかりません。僕の家を逃げ出した妹は母親の実家に助けを求めて、祖父に保護され育てられることになります。

抑圧的な義理の父親に連れ戻されることを恐れていた妹は、それ以来ずっと引きこもり状態だったようです。僕の父親が起こした監禁事件については、妹はテレビも見ずに新聞も読まない生活を送っていために知ることはありません。

つい最近になって意外な人物から、事件の顛末について詳しく教えてもらいました。

その人物こそが宗田義人を殺す現場を妹に見られてしまった枇杷島八事であり、一連の事件の真犯人でもあります。義人には一宮河名という本命がいることを知りながらも枇杷島は彼との関係を続けていて、二股をかけられた上に2月14日にチョコレートを受け取って貰えなかったのが犯行動機です。

枇杷島は義人に続いて一宮を殺害した上に、警察に逮捕されました。

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【結】嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 のあらすじ④

死者の思いを受け継いで生きていくこと

妹の母親は8年前の監禁事件の時に、僕やマユをかばった末に亡くなっていました。

枇杷島八事からふたりが今でものうのう同棲していることを聞いた妹は、僕が外出した隙にマユが独りで残されているマンションまで襲撃にいきます。

僕が駆け付けた時にはマユは流血していて、何とか一命を取り留めましたがまたしても市民病院の個室に逆戻りです。

僕がお見舞いに行くとマユはベッドから起き上がって、全身を包帯でぐるぐる巻きにされたまま抱きついてきました。

ここに来るまでに一宮の通夜が営まれている葬儀会場に寄り道していたために、僕の身体じゅうには線香の香りが沁みついています。

これまでに僕の周りではたくさんの知人が亡くなってしまいましたが、病気や寿命が原因の人はひとりとしていません。

彼ら彼女らが殺されなければ、僕たちは生き残ることさえ出来なかったはずです。

数多くの死を礎として、これからも僕はマユとふたりで生きていく覚悟を決めるのでした。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 を読んだ読書感想

学園中がバレンタインデーで色めき立っている中で、水面下で進行していく動物虐待事件と不吉に幕を開けていく殺人事件がスリリングです。

甘いチョコレートの裏に隠されている、嫉妬や羨望を始めとするドロドロの負の感情がほろ苦い味わいになります。

死んだはずの主人公の妹の登場によって、更なる悲劇へと発展していく後半パートにも引き込まれていきました。

相変わらず流されるように生きる主人公と、肉体的に傷を負いながらも心は無垢なままの御園マユには安心させられます。

繰り返される凄惨な事件の後にも、残された人たちの生きる決意が伝わってくるクライマックスが感動的です。

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