【ネタバレ有り】こんとあき のあらすじを起承転結で紹介
さるのキモの主要登場人物
こん
この物語の一人目の主人公。やさしくて責任感の強いきつねのぬいぐるみ。
あき
この物語のもう一人の主人公。産まれたときからずっと一緒の「こん」が大好きな女の子。
しゃしょうさん
こんとあきが乗った汽車の親切な車掌さん。
いぬ
砂丘にいる犬。
おばあちゃん
あきのおばあちゃん。こんにあきのおもりを頼んだ人。頼りになる人。
こんとあき の簡単なあらすじ
こんは、おばあちゃんから赤ちゃんのおもりを頼まれて、「さきゅうまち」からやって来ました。「あき」という名の赤ちゃんとこんは、いつも一緒に遊びました。あきは大きくなると、こんは古びて、ある日腕がほころびてしまいます。こんを治してもらうため、二人で汽車に乗り、いろいろなハプニングに会いながらも、おばあちゃんの家へたどり着きます。こんはおばあちゃんに治してもらい、きれいなきつねになりました。
こんとあき の起承転結
【起】こんとあき のあらすじ①
ぬいぐるみのきつね「こん」は、おばあちゃんから赤ちゃんのおもりを頼まれて、「さきゅうまち」からやって来ました。
待っているうちにうとうとしていたら、オルゴールの音が聞こえてきました。
目を覚ますと、小さな赤ちゃんがいました。
ちっちゃくて、かわいくて、こんは嬉しくなります。
赤ちゃんの名前は「あき」です。
赤ちゃんのあきは、こんの手をよだれでぬらしたり、はいはいして上に乗ったり、しっぽを持って歩いたりしましたが、こんはあきと遊ぶのが大好きでした。
あきは、だんだん大きくなりました。
そして、こんはだんだん古くなり、ある日、腕がほころびてしまいました。
【承】こんとあき のあらすじ②
こんは、「さきゅうまち」のおばあちゃんのところへ行って、治してもらってくると言って、出かけようとしました。
すると、あきが一緒に行くといったので、二人で出かけることになりました。
こんが案内して、二人は「さきゅうまち」行の汽車に乗り、自分たちの席に座りました。
「もう、ずっと座っていればさきゅうまちに着くよ」と、こんがあきに言います。
あきは、「おなかがすいたらどうするの?」と聞きました。
こんは、次の駅で5分間停車だからだいじょうぶと言って、一人でおべんとうを買いに行きました。
【転】こんとあき のあらすじ③
おべんとうやさんには、たくさんの人が並んでいました。
あきは、席でこんの帰りを待っていましたが、汽車が動き出しても戻って来ません。
そこへやってきた車掌さんが、「きつねくんなら向こうのドアでみかけた」と教えてくれました。
行ってみると、こんはドアにしっぽをはさまれて、おべんとうを持ってそのまま動けなくなっていたのでした。
しっぽをはさまれたまま、二人でおべんとうを食べました。
次の駅でドアが開くと、こんのしっぽはぺちゃんこになっていました。
その後、無事にさきゅうえきに着きました。
あきがさきゅうを見てみたいと言うので、おばあちゃんの家に行く前に、少しだけさきゅうに寄ることにしました。
二人がさきゅうを歩いていると、突然犬があらわれて、こんをくわえて行ってしまいました。
あきは懸命に探して、砂に埋まっているこんをみつけました。
そして、あきはぐったりしているこんをおぶって、おばあちゃんの家へ急ぎます。
【結】こんとあき のあらすじ④
おばあちゃんは、家の前に出て、待っていてくれました。
あきは、おばあちゃんに「こんをなおして!」と頼みます。
おばあちゃんは、「心配いらないよ」とやさしく、温かく二人を迎えてくれました。
ぶらぶらの手や足、ほどけた腕をしっかり直した後、ぺちゃんこのしっぽを直すために嫌がるこんをつかまえて、三人でお風呂に入ります。
こんは、初めてのお風呂、気持ちよかったようです。
こんのしっぽもすっかり元どおりになり、出来たてのようなきれいなきつねになりました。
こんとあき を読んだ読書感想
「こんとあき」は林明子さんのロングセラーの絵本です。
二人が汽車に乗っておばあちゃんのところに着くまで、ドキドキはらはらさせられます。
こんのあきを守ろうとする姿が愛らしく、またあきが旅行を続ける中でだんだんと成長していく姿がけなげで、胸が温まる場面満載のお話です。
ラストは、包容力のあるおばあちゃんによって、さらに心が温まります。
絵もとても可愛らしく、ずっと側に置きたい絵本の一つです。
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