童話「さるじぞう」のあらすじと結末を全編解説

童話「さるじぞう」

【ネタバレ有り】さるじぞう のあらすじを起承転結で紹介

イワンのおばけたいじの主要登場人物

おばあさん
お地蔵さんの前でお団子を食べる優しいお婆さん。

隣のおばあさん(となりのおばあさん)
おばあさんのマネをするおばあさん。

さるじぞう の簡単なあらすじ

日本に伝わる昔ばなしです。地蔵の前でお団子を食べていたお婆さんが、猿に地蔵と間違われてしまうお話になっています。

さるじぞう の起承転結

【起】さるじぞう のあらすじ①

お団子を食べる地蔵と猿

昔あるところに、1人のおばあさんがいました。

おばあさんは、隣村にいろんなものを売った帰り道、いつもお地蔵さんの前でお団子を食べていました。

今日も、お地蔵さんにお団子をお供えし、自分も食べようとすると、たくさんの猿がやってきました。

おばあさんは、猿を脅かしちゃいけないと思い、動かないでじっとすることにしました。

すると猿たちは、今日もお団子がいっぱいあると喜び、お地蔵さんにお供えしてあるお団子を嬉しそうに食べ始めたのです。

【承】さるじぞう のあらすじ②

地蔵になったおばあさん

そのうち、1匹の猿がおばあさんの存在に気づきました。

しかし、おばあさんはじっと動かなかったため、猿たちはお地蔵さんだと勘違いしました。

そして、おばあさんが食べようとしていたお団子まで、猿は食べてしまったのです。

それでもおばあさんは、脅かしてはいけないと思い、じっと動きませんでした。

そのうちに猿は、このお地蔵さんを見晴らしのいい所まで連れていってあげようと思い立ちます。

これにはおばあさんもビックリしましたが、脅かしてはいけないと思い、猿の思うように身を任せ運ばれることにしました。

【転】さるじぞう のあらすじ③

猿からのお供え物

猿たちは川を渡る時にも、お地蔵さんのお尻を濡らしてはいけないと細心の注意を払います。

これには、おばあさんも思わず笑いそうになりましたが、必死で堪えました。

そうして着いた先は、とても見晴らしのいい丘の上でした。

さらに、猿たちはお地蔵さんの前に、たくさんの山葡萄や山いちごをお供えしてくれました。

食べきれなかったおばあさんは、隣村まで行き、その山葡萄や山いちごを売る事にします。

すると、希少な山葡萄や山いちごは高値で売ることが出来たのでした。

【結】さるじぞう のあらすじ④

隣のおばあさん

この話を聞いていた隣のおばあさんは、さっさくお団子を作ってお地蔵さんの前まで行きます。

すると、聞いていた通り猿がやってきました。

しかし、猿たちは昨日のお地蔵さんが戻ってきたと勘違いをします。

昨日の場所では居心地が悪かったんだと思った猿たちは、この地蔵を違う場所まで連れていくことにしました。

しかし、途中の川を渡る道でおばあさんは笑い転げてしまいます。

猿たちの掛け声があまりに面白かったのです。

驚いた猿たちは、「これは地蔵ではなくばあさまだ!」と言い放ち、おばあさんを川に落としてそのまま帰ってしまったのでした。

さるじぞう を読んだ読書感想

猿たちの様子がとても可愛くて面白い童話でした。

最初のおばあさんと、次のおばあさんのコントラストも良いと思います。

自分の私利私欲のために、人の真似ばかりしていてはダメなんだなとも思ってしまいました。

子供にも分かりやすい教訓なので、読み聞かせにも向いていると思います。

笑いの余韻が残るような終わり方も実に面白いので、ぜひ読んでみて欲しいです。

コメント