童話「アリとハト」のあらすじと結末を全編解説

アリとハト

【ネタバレ有り】アリとハト のあらすじを起承転結で紹介

ごんぎつねの主要登場人物

アリ(あり)
水を飲みに池にやってきた。

ハト(はと)
アリがおぼれているところを助けるが、人間に命を狙われる。

人間(にんげん)
ハトを捕まえようと木の陰から狙っている。

アリとハト の簡単なあらすじ

池でアリが溺れているところを、ハトが助けました。アリがハトにお礼を言おうとすると、木の陰から人間がハトを捕まえようと狙っていることに気づきました。そこで、アリは人間の足にかみつき、ハトを助けました。

アリとハト の起承転結

【起】アリとハト のあらすじ①

池でおぼれるアリ

あるところに、小さな一匹のアリがいました。

ある日、のどが渇いたアリは、坂を上り草の中をすすみ、どんどん歩いて池を目指しました。

小さなアリにとっては長い道のりでしたが、ようやく池にたどり着きました。

そして、「さぁ、水が飲めるぞ」と思った瞬間、足をすべらせて池の中に落ちてしまいました。

池に来るまでたくさん歩いたため、疲れた足では踏ん張れなかったのです。

アリはおぼれそうになりながら「誰か助けて!」と精一杯の声で叫びました。

【承】アリとハト のあらすじ②

アリを助けるハト

アリの助けを求める声を聞いたのは木の上で羽を休めていたハトでした。

声がする方を見ると、アリが池の中でおぼれています。

「このままではアリさんが死んでしまう!大変だ!」アリのピンチに気が付いたハトは、とても親切で心の優しいハトだったので、急いで止まっていた木から葉っぱを一枚ちぎると、おぼれているアリに向けて、その葉っぱを池に落としました。

アリはハトが上から落としてくれた木の葉の上に這い上がることで、命拾いすることができました。

【転】アリとハト のあらすじ③

ハトを狙う人間

助かったアリが「ありがとう」とハトにお礼を言おうとした時です。

木の陰からじっとハトを狙っている人間がいることに気が付きました。

人間は取りもちを塗った竿を持っています。

それでハトを捕まえて売る気なのでしょう。

自分を助けてくれたハトを守るため、アリは急いで葉っぱの船をこいで岸に上がると、人間の足に思い切りかみつきました。

体は小さいけれど、力は強いアリの突然の攻撃にびっくりした人間は、「あいたたたたた」と大きな声を出すと、取りもちを塗った竿を放り出して跳び上がりました。

【結】アリとハト のあらすじ④

他人に親切にするものは救われる

人間の存在に気づいたハトは、捕まることなく無事に逃げることができました。

そして、自分が人間から逃げることができたのは自分が助けたアリが自分を守るために人間を攻撃してくれたからだということに気づきました。

「アリくんがいなかったら今頃人間につかまっていたよ、助けてくれてありがとう」「僕の方こそ溺れているところ助けてくれてありがとう。

君が葉っぱを落としてくれなかったら、今頃池の中で死んでいたよ」アリとハトはお互いにお礼を言い合い、それぞれの家へ帰っていきました。

アリとハト を読んだ読書感想

他人に親切にしていれば、いずれは巡って自分に帰ってくるという話は童話でよく語られる教訓の一つであると思います。

ただ、この「アリとハト」は、人間が悪者である点が変わっていて面白いと感じます。

また、アリもハトも日常で見かける生き物なので、「本当にこんな話をしているかもしれない」と想像を膨らませてワクワクできる点や、読み聞かせの後に外で散歩しながらこのお話について子供と話ができる点が他の童話よりもいいなと思っています。

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