【ネタバレ有り】ぶんぶく茶釜 のあらすじを起承転結で紹介
ごんぎつねの主要登場人物
とうさんだぬき
本作の主人公。おなかをすかせた子供たちのために茶釜に変身する
和尚さん(おしょうさん)
茶釜をとうさんだぬきだと知らずに買う
ちんねん
和尚さんの弟子
げんさん
茶釜をとうさんだぬきだと知らずに全財産をはたいて買ってしまう
ぶんぶく茶釜 の簡単なあらすじ
子供たちを飢えさせないためにとうさんだぬきはぶんぶく茶釜に化けて売られます。売られた先でぶんぶく茶釜は曲芸をすることで、恩返しをします。和尚さまの勧めでぶんぶくちゃがまは仏さまに使えることになりました
ぶんぶく茶釜 の起承転結
【起】ぶんぶく茶釜 のあらすじ①
ある夏のこと、不作が続き食べ物がなくなって困ってしまったたぬきの一家。
たぬきは一生に一度だけ家族を守るために何かに化けることができるので、とうさんだぬきは子供たちにご飯を食べさせるために茶釜に化けることを決意します。
「悪いことだとは思うがわしが化けた茶釜を売って子供たちに何か食べさせなさい」とかあさんだぬきに言い、ドロンと茶釜に化けました。
かあさんだぬきは言われたように、とうさんだぬきを古道具屋に売りに行き、子供たちにお腹いっぱい食べさせました。
【承】ぶんぶく茶釜 のあらすじ②
お寺の和尚さまがとうさんだぬきの化けた茶釜を気に入り、お寺に持って帰りました。
お寺に帰った和尚さまはこぞうさんのちんねんさんに「ちんねんや茶釜をみがきなさい」と言いつけます。
ちんねんさんがたわしでごしごし磨くと「ギャー!いたい!」茶釜から手足としっぽが出て、飛び上がりました。
びっくりしたちんねんさん「おしょうさま、あの茶釜はばけものです!」「おまえは修業が足りないからそうみえるのじゃ。
どれどれわしが見てみよう」と和尚さま。
磨かれた茶釜で湯をわかそうと熱い炭火に茶釜を乗せました。
とうさんだぬきあまりの熱さにたまらず、しっぽと手足と頭が出てしまいます。
「うわー茶釜のおばけ!」和尚さまも腰を抜かしてしまいました。
二人が驚いて茶釜を見ていると外から古道具屋の声が。
茶釜は古道具屋に売られました。
【転】ぶんぶく茶釜 のあらすじ③
古道具屋のげんさんは持っていたお金を全部出して茶釜を買いました。
げんさんは家に帰るとそのまま寝てしまいました。
茶釜を買ったので晩御飯を食べるお金もなかったのです。
申し訳なくなったとうさんだぬきはげんさんを起こし「わたしはぶんぶく茶釜と申しまして元はたぬきです。
おなかをすかせた子供たちにご飯を食べさせるため人間をだましてもうしわけありません」なけなしのお金をはたいてしまったげんさんはがっくり肩を落とします。
「わたしに考えがあります。
ご恩返しさせてください」とぶんぶく茶釜。
翌朝、笛とたるを持ってぶんぶく茶釜とげんさんは街に出ました。
街でげんさんの笛に合わせてぶんぶく茶釜が曲芸をしました。
珍しいぶんぶく茶釜の曲芸が大人気となり、げんさんは大金持ちとなりました。
【結】ぶんぶく茶釜 のあらすじ④
ある日げんさんが言いました「もう見世物小屋はやめましょう。
商売のお金も戻ってきたので仕事を始めます」ぶんぶく茶釜の曲芸で儲かったお金をとうさんだぬきと分けました。
ぶんぶく茶釜は元の姿に戻ろうとしましたが戻ることができません。
「おしょうさまをだましたのでばちが当たったに違いない!」げんさんとぶんぶく茶釜はお寺に謝りに行きました。
ぶんぶく茶釜は和尚さまに損した分のお金を返し、わけを話し謝りました。
和尚さまは謝りに来たぶんぶく茶釜をほめ、「これからは仏さまに使えてみないかい」と言いました。
和尚さまは訪れる人々にぶんぶく茶釜とげんさんの心温まる話を聞かせ、みんなに思いやりの心を説きました。
ぶんぶく茶釜は今でも群馬県のもりん寺にお寺の宝物として大切に飾られています。
ぶんぶく茶釜 を読んだ読書感想
ぶんぶく茶釜、久しぶりに読みました。
子供のころはただ、茶釜に化けた狸の話としか思っていなかったのですが、今読んでみると、子供を植えさせないために茶釜に化けたとうさんだぬきの決心に共感し、げんさんを気の毒に思うとうさんだぬきのやさしさ、だましたとうさんだぬきを怒らないげんさんのやさしさ、そしてだまされたのに謝りに行ったら許した上に感心してくれた和尚さまのやさしさに、心が温まりました。
人間こうありたいものですね。
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