童話「ライオンとネズミ」のあらすじと結末を全編解説

ライオンとねずみ

【ネタバレ有り】ライオンとネズミ のあらすじを起承転結で紹介

みにくいアヒルの子の主要登場人物

ライオン(らいおん)
百獣の王といわれているライオン。とても力が強く、全ての動物から恐れられている。

ネズミ(ねずみ)
とても小さくて弱い存在だが、とても賢く勇気ある動物。

ライオンとネズミ の簡単なあらすじ

ライオンは百獣の王として他の動物たちから恐れられています。動物の中で怖いものがなかったライオンですが、ある時人間の仕掛けた罠にはまってしまいます。そのライオンを小さなネズミが助けるというお話です。

ライオンとネズミ の起承転結

【起】ライオンとネズミ のあらすじ①

百獣の王ライオン

百獣の王ライオンは力強く、他のどの動物からも恐れられています。

どんな動物も近寄ろうとはせず、どうしてもそばを通らなければならないようなときには、ビクビクしながらライオンに見つからないようにそっと歩いていたほどでした。

ライオンに見つかってしまうと食べられてしまったり、大きな声で脅されたり、小さいからだを馬鹿にされたりしてしまうのでした。

ねずみなどは小さすぎて、「お前などは腹の足しにもならない」と相手にもされておりませんでした。

【承】ライオンとネズミ のあらすじ②

ライオンを丘と間違えたネズミ

ある日、ライオンが草むらで昼寝をしていると、体がムズムズします。

ネズミが丘と間違えて、ライオンの体に登ってしまったのです。

ネズミはガタガタ震えて、何度も何度もライオンに謝りました。

「丘と間違えてしまったのです。

どうお許しください。

そうすれば、いつかきっとあなた様のお役にたちます」とネズミは必死で言いました。

ライオンは「お前みたいなちっぽけな奴が俺様の役に立つだと?そんな馬鹿な事、あるはずがないだろう。

お前は世の中のことを知らないようだな」とあきれ返り、ちっぽけなネズミを逃がしてやりました。

【転】ライオンとネズミ のあらすじ③

罠にかかったライオン

ある日、お腹がいっぱいになったライオンが散歩をしていると、不意に足元から何かにすくいあげられてしまいます。

それは、人間が網で作った罠だったのです。

「ガオーガオー」とライオンは叫びましたが、罠は簡単には解けません。

どんなに力づよいライオンでも、網でできた罠を簡単に壊すことができないのです。

むしろ、ライオンが藻掻けば藻掻くほど、網の罠はライオンの体にからみついてきて、だんだん動けなくなってしまいます。

「たすけてくれ〜!!」とライオンは叫びました。

【結】ライオンとネズミ のあらすじ④

ネズミに助けられたライオン

ライオンが罠にかかって助けを求めているところに、この間逃がしてやったネズミが通りかかります。

「おお、お前はあの時のねずみじゃないか!」とライオンは言いました。

「僕が助けてあげます。

少しの間だけ我慢していてくださいね」とネズミは言って、罠のロープをガリガリとかじり始めました。

すると、罠は次第に緩んできます。

ライオンはやっとのことで、人間の作った罠から抜け出すことができました。

「小さなお前にもこんな力があったんだな。

。」

とライオンはネズミにお礼を言いました。

「世の中のことを知らなかったのはどうやら俺のほうだったようだ」とライオンはつぶやきました。

ライオンとネズミ を読んだ読書感想

自分には怖いものなんてないと自負していたライオンですが、人間の罠にかかってしまったことで、今まで馬鹿にしていたネズミに助けられます。

このお話は、「井の中の蛙」でいたライオンが弱いものに助けらることによって、逆に自分の弱いところに気が付いたというお話だと思います。

人を外見や地位だけで見るのではなく、その人の中身や良いところに目を向ける。

という教訓がこの物語は教えてくれていると思いました。

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