童話「空飛ぶトランク」のあらすじと結末を全編解説

童話「空飛ぶトランク」

【ネタバレ有り】空飛ぶトランク のあらすじを起承転結で紹介

さるのキモの主要登場人物

金持ちの商人(かねもちのしょうにん)
無駄遣いせず、お金をたくさん貯めている商人。

商人の息子(しょうにんのむすこ)
無駄遣いが大好きで、父親とは違う性格の息子。

お姫様(おひめさま)
占い師によって、閉じ込められているお姫様。

空飛ぶトランク の簡単なあらすじ

無駄遣いをしすぎた商人の息子は、お金を使いすぎて貧乏になってしまいました。お金が無くなると、周りにいた友人もいなくなってしまいましたが、1人の友人だけが、不思議なトランクをくれました。そのトランクは空を飛ぶことができ、知らない土地でお姫様に出会います。自分は神様だと言い、お姫様と仲良くなり、結婚の約束をしますが、調子に乗ってしまい、帰れなくなってしまいます。

空飛ぶトランク の起承転結

【起】空飛ぶトランク のあらすじ①

お金と共に友人もいなくなる

昔、大金持ちの商人がいました。

その商人は、無駄遣いをせずにお金を貯めていましたが、その商人が死に、一人息子が財産をすべて相続しました。

その息子は、父親と違い、お金を使うことが大好きで、毎晩、綺麗な衣装で舞踏会に出かけたり、金貨を池に投げ入れて遊んだりしていました。

ですが、無駄遣いをしすぎた息子は、とうとうお金を使い果たし貧乏になってしまいました。

着るものも古いものしかなくなり、お金が無くなると、今までの友達は、誰もいなくなってしまいました。

【承】空飛ぶトランク のあらすじ②

不思議なトランクとの出会い

友人が居なくなった息子ですが、一人だけ、「荷物でも入れて」と言って、古いトランクをくれた友達が居ました。

息子はとても喜びましたが、トランクに入れるほどの荷物は持ち合わせておらず、どうせならと自分がトランクに入ってみました。

鍵のところを押すと、トランクは突然空を飛び、これは魔法のトランクだったことを知ります。

トランクは遠くまで飛び、遠い国に息子はやってきました。

寝間着姿にスリッパという恰好の息子でしたが、その国では誰も変に思われることはありませんでした。

【転】空飛ぶトランク のあらすじ③

お姫様との出会い

遠い国にやってきた息子は、見たこともない形のお城を目にします。

窓が屋根の近くにしかない不思議な形をしていて、そのことを通りすがりの人に聞いてみると、そこには、お姫様が閉じ込められているということでした。

占い師の話で、お姫様は誰かを好きになると、その人のために不幸になるというので、王様がお姫様を誰も好きにならないようにしたのだそうです。

息子は、トランクでお城まで飛んでいき、自分は神様で、空から飛んできたと伝えると、お姫様はとても喜びました。

【結】空飛ぶトランク のあらすじ④

お姫様との結婚式

お姫様は、人を好きになることは許されていませんでしたが、神様ならば大丈夫ということで、すっかり仲良くなった二人は結婚の約束をしました。

結婚前に、王様と女王様に挨拶をするために、お姫様からもらったお金で立派な服を買いました。

楽しい話をしたことで、王様たちに気に入られた息子は、結婚をすることを許され、結婚式の準備が進められました。

結婚前の町は、お祭り騒ぎのようで、息子も羽目を外して、トランクに花火を入れて空高く飛びあがり、花火が空ではじける様子を見せて、町の人を驚かせました。

ですが、トランクに入れた花火のせいで、トランクは燃えてしまい、お姫様のところに戻れなくなってしまいました。

息子は、お姫様の元に戻れなくなりましたが、可哀そうなお姫様は、いつまでも息子を待ち続けました。

空飛ぶトランク を読んだ読書感想

無駄遣いをしすぎてお金が無くなり、着る服や友人まで居なくなり、その後せっかくお姫様と結婚をして幸せになれるチャンスがあったのに、それを無駄にしてしまうのは、もったいないなと感じました。

元々、お祭り騒ぎや、にぎやかなことが好きな性格は、いつまでたっても直すことができませんでした。

そして、お姫様は、占いの通り、好きになった人を一生待ち続けないといけないという運命になってしまい、この物語では、何かをする前には、しっかりと考えて行動しようということが、教訓のように感じました。

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