【ネタバレ有り】小人の靴屋 のあらすじを起承転結で紹介
ごんぎつねの主要登場人物
靴屋のおじいさん
靴屋の店主で靴職人、良い靴を作るが靴が売れなくて暮らしが貧しい
靴屋のおばあさん
おじいさんを支える優しい奥さん
小人たち
靴の革を置いておくと真夜中に靴を作っておいてくれる
靴を買いにくる客
小人の靴を買っていく客
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小人の靴屋 の簡単なあらすじ
貧しい靴屋は材料の革を買うお金も尽きます。ところが最後の革を置くと翌朝には素敵な靴が出来ていました。それは何と小人たちの作った靴だったのです。小人たちのおかげで夫婦は末永く幸せに暮らしました。
小人の靴屋 の起承転結
【起】小人の靴屋 のあらすじ①
昔ある所に、靴屋の夫婦がおりました。
二人は丹精をこめた靴を作って暮らしていました。
でもいつしか靴は売れなくなり、暮らしはとても貧しいものでした。
「どうして靴が売れないのでしょうね。」
「わしの靴は丈夫だから、なかなか壊れないのかもしれないね。」
夫婦はそう話していました。
そしてついに靴を作るための革を買うお金も尽きてしまいました。
「これがとうとう最後の一足分の革になってしまったよ。
今日は革を切るだけにして終わりにしよう。
明日はこの革で最高の靴を作るとしよう。」
「今日は疲れたでしょう。
そうしましょうね。
おじいさん。」
二人はそう言って、切った靴の革をテーブルの上に置いて眠りにつきました。
【承】小人の靴屋 のあらすじ②
翌朝、おじいさんが起きると、切った革は消えていました。
その代わりにテーブルの上には綺麗に出来上がった立派な靴が置いてありました。
おじいさんはびっくりしておばあさんを呼びました。
おばあさんは、「夜中におじいさんが寝ぼけて縫ったのかもしれませんよ。」
と言うので、おじいさんもそうかもしれないと思いました。
そしてその靴をお店の一番目立つところに並べました。
するとお客さんが買いにやってきて、「なんて素敵な靴だろう。」
と喜んで沢山のお金を払ってくれました。
久しぶりに靴が売れて、夫婦は大変、喜びました。
靴が売れたお金で靴を作る新しい革を二足分買うことができました。
【転】小人の靴屋 のあらすじ③
それからというもの、新しい革を靴の型通りに切ってテーブルに置いておくと、翌朝には新しい素敵な靴が出来上がっているのです。
2足分なら2足分。
4足分なら4足分です。
その丁寧に縫われた素敵な靴はお店にだすと飛ぶように売れました。
次の日もその次の日もです。
夫婦の暮らしはいつしか楽になっていきました。
夫婦はひとりでに出来上がる立派な靴を不思議に思い、いったい誰が靴を作っているのか確かめることにしました。
真夜中、夫婦はこっそりと部屋をのぞいてみました。
すると何ということでしょう。
そこには小さな小人たちがせっせと靴を作っていたのです。
小人たちは「素敵な靴をたくさん作るぞ!」と力を合わせて針で革を縫い、体よりも大きい木槌を持ち、トントン叩いて一生懸命に靴を作っていました。
二人はその姿を見てびっくりしましたが大変喜びました。
【結】小人の靴屋 のあらすじ④
おじいさんとおばあさんは何とか小人たちに靴を作ってくれたお礼がしたいと思いました。
「あの子たちの服は古そうだったから新しい服を作ってあげましょう。」
とおばあさんが言いました。
二人は小人たちのために小さな新しい服を作りました。
そして新しい服をテーブルの上に置いておきました。
真夜中のぞいてみると、小人たちがやってきました。
「今日も素敵な靴を作ろう。」
でもどこを探しても革がありません。
代わりに小さな服が置いてありました。
小人たちは喜んで服を着てみると、それは小人たちの体にぴったりでした。
小人たちは新しい服を着ると空に飛んで消えて行ってしまいました。
そしてそれから二度とは現れませんでした。
でも、おじいさんの靴はこびとの靴と同じくらい丁寧で素敵な靴だったので、それからも靴は売れ続けて夫婦は末永く幸せに暮らしました。
小人の靴屋 を読んだ読書感想
眠っている間に小人がちゃちゃっとやって仕上げておいてくれないかなあと思ったことは誰しもあるはずです。
この童話のおじいさんとおばあさんは、正直で優しい人たちだったので幸運が来たのでしょう。
そして小人が消えても幸せになりました。
もしかしたら小人が来なくてもこの二人は幸せだったのかもしれません。
心の美しい人にしか神さまは幸運を授けないのかもしれないと思いました。
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