童話「オオカミと7匹の子ヤギ」のあらすじと結末を全編解説

おおかみと7ひきのこやぎ

【ネタバレ有り】オオカミと7匹の子ヤギ のあらすじを起承転結で紹介

みにくいアヒルの子の主要登場人物

7匹の子ヤギ(しちひきのこやぎ)
この作品の主人公。お母さんヤギと暮らしている。

オオカミ(おおかみ)
常におなかをすかせている。子ヤギをだまして食べようとする。

お母さんヤギ(おかあさんやぎ)
7匹の子ヤギのお母さん。声がきれいで真っ白な手をしている。

オオカミと7匹の子ヤギ の簡単なあらすじ

オオカミが留守番をしていた子ヤギ達を騙して食べてしまいます。帰ってきたお母さんヤギは寝ているオオカミのお腹を切って子ヤギ達を助けます。オオカミはお腹に詰め込まれた石の重みで井戸の底へ落ちて死にました。

オオカミと7匹の子ヤギ の起承転結

【起】オオカミと7匹の子ヤギ のあらすじ①

仲良く暮らすお母さんヤギと7匹の子ヤギ

あるところに、お母さんヤギと7匹の子ヤギたちが仲良く暮らしていました。

ある日、お母さんヤギは用事ができて出かけることになり、子ヤギたちに留守番を頼みます。

お母さんヤギは家を出るときに、「誰が来ても、決してドアを開けてはいけませんよ」と子ヤギたちに言い聞かせました。

そこへ一匹のオオカミがやってきます。

おなかをすかせたオオカミは、お母さんヤギのふりをして子ヤギたちをだまし、食べてしまおうと思いつきます。

【承】オオカミと7匹の子ヤギ のあらすじ②

子ヤギたちをだまそうとするオオカミ

オオカミは家の外から「お母さんですよ」と声をかけてドアを開けさせようとします。

でも、ガラガラ声のせいで子ヤギたちにすぐに見破られてしまいました。

そこでオオカミは店に行ってチョークを買い、それを食べて声を変え再び子ヤギたちの家へ向かいます。

きれいな声で「お母さんですよ」と言うと、子ヤギたちはドアのすき間から足を見せてほしいと言います。

差し出された足が真っ黒だったため、子ヤギたちは今回もオオカミのうそを見破りました。

【転】オオカミと7匹の子ヤギ のあらすじ③

食べられてしまった子ヤギたち

次にオオカミはパン屋に行き、けがをしたと言って小麦粉を塗り、足を真っ白にします。

子ヤギたちの家に戻ったオオカミは、きれいな声で「お母さんですよ」と言い、真っ白になった足をドアのすき間から見せました。

子ヤギたちはお母さんヤギが帰ってきたと思って、とうとうドアを開けてしまいます。

家の中に入ってきたオオカミは、子ヤギたちを次々と丸のみにしてしまいました。

大急ぎで柱時計の中に隠れた末っ子の子ヤギだけは、危機一髪で助かりました。

【結】オオカミと7匹の子ヤギ のあらすじ④

井戸に落ちて死んだオオカミ

子ヤギたちを食べておなかがいっぱいになったオオカミは、ごろりと横になってそのまま眠りこんでしまいました。

そこへ用事を済ませたお母さんヤギが帰ってきて、1匹だけ助かった末っ子の子ヤギから、他の子ヤギたちがオオカミに食べられてしまったことを聞きます。

そこでお母さんヤギは、眠っているオオカミのおなかをはさみで切りさいて子ヤギたちを助け出しました。

そして、子ヤギたちにオオカミのおなかに石を詰めるよう言い、最後にお母さんヤギが縫い合わせておきました。

しばらくして目を覚ましたオオカミは、喉が渇いたので水を飲みに井戸に行きます。

ところが、おなかに詰め込まれた石の重さでバランスを崩し、井戸の底へ落ちて死んでしまいました。

オオカミと7匹の子ヤギ を読んだ読書感想

誰もが一度は聞いたことがある、グリム童話のひとつです。

「決してドアを開けてはいけない」と言われていたのに、オオカミのたくみな嘘によって子ヤギたちが騙される場面は、なんど読んでも緊張が高まります。

機転をきかせて柱時計の中に隠れた末っ子に、子供たちはヒーローのような憧れを持つかもしれません。

また、親であれば自分の大切な子どもが食べられてしまったと知ったお母さんヤギに、心が痛くなるでしょう。

そして無事子ヤギたちが助かり、オオカミが井戸に落ちて死んでしまったときには、思わず拍手喝さいしたくなります。

このように、誰が読んでもそれぞれの立場で感情移入できるところが、このお話の最大の魅力ではないでしょうか。

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