童話「みにくいアヒルの子」のあらすじと結末を全編解説

みにくいあひるの子

【ネタバレ有り】みにくいアヒルの子 のあらすじを起承転結で紹介

みにくいアヒルの子の主要登場人物

アヒルの子
おかあさんアヒルのもとに生まれた一匹だけみすぼらしい姿をしたアヒル。

おかあさんアヒル
アヒルの子のお母さん。アヒルの子を悪く言われたら庇い、気立の良くて泳ぎも上手な子だと優しく大事に育ててくれる

おばあさんのアヒル
アヒルの子のことをみっともない、みすぼらしいと貶している

ニワトリ
アヒルの子をりこうでないと馬鹿にしている

みにくいアヒルの子 の簡単なあらすじ

おかあさんアヒルのもとに一匹だけみにくい姿をしたアヒルの子が産まれました。兄弟やお母さんからもみにくいと冷たくされ逃げ出してしまいます。みにくいと言われ続けますが、最後は美しい白鳥へと成長しました。

みにくいアヒルの子 の起承転結

【起】みにくいアヒルの子 のあらすじ①

みにくい姿で産まれたアヒルの子

おかあさんアヒルの元に一匹だけみにくい姿をしたアヒルの子が産まれました。

おばあさんのアヒルからはみにくいと言われ、それでもおかあさんアヒルは気立がよく泳ぎも上手だと庇ってくれて優しく育てられてきました。

ですが、一際目立つようなみっともない姿をしているアヒルの子はやがて兄弟やお母さんまでもがみにくいと言っていじわるをしたり「どこか遠いところへ行ってくれたらねえ」などと言ってきます。

他のアヒルの子にかみつかれたり、娘には蹴られたりして、とうとうアヒルの子は耐えられず逃げ出してしまいました。

【承】みにくいアヒルの子 のあらすじ②

一人ぼっちの旅

みにくいアヒルの子は一人で当てもなく旅をします。

行く先々で出会う動物たちにもみにくいと言われます。

野ガモからは「みっともない姿をしているけど、ぼくたちの家族と結婚しないのであればどうだっていい」と言われ、アヒルの子は結婚なんて考えてもいなくてなぜそんなことを言われなければいけないんだと傷つきました。

その次に「みにくいけどそのみっともないところが気に入った」と言ってくれるガンと出会います。

ですが、猟が始まり狩人たちが猟銃で撃ち落としてしまいました。

そのガンを猟犬が狙い、食べに行きます。

それを見たアヒルの子は怖くて怯えてしまうのですが、猟犬はみにくいアヒルには興味を示しません。

きっと自分がみにくい姿だから食べようとしないのだと、初めてアヒルの子は自分の姿がみにくかったことで安心しました。

【転】みにくいアヒルの子 のあらすじ③

ニワトリとネコ

やがてみすぼらしい家にたどり着きます。

そこにはおばあさんとネコとニワトリが住んでいました。

おばあさんはたまごを産んでくれることを期待してアヒルの子を拾います。

ニワトリは「あんたはたまごを産むことができるの?」と聞き、ネコは「お前は背中を丸くすることができるの?」と聞き、どちらもアヒルの子は首を振り「でも水の中を泳ぐことができる」と言います。

すると「それができるから何だというのか。

りこうではないのだからだまっていなさい」と言われ、アヒルの子は家を飛び出し一人で泳いでいきました。

【結】みにくいアヒルの子 のあらすじ④

美しい鳥

アヒルの子が泳いでいると、とても美しい鳥の群れに出逢います。

それは体が輝くように真っ白で美しいハクチョウでした。

なんて美しいのだろうと感動したアヒルの子ですが、自分のようなみにくい姿では絶対に仲間に入れてもらえないはずだと諦めます。

やがて暖かくなり春になり、アヒルの子は翼を羽ばたかせました。

前よりも強く空気をうって体が持ち上がり楽に飛べるようになりました。

飛んでいるうちにまた白鳥の群れと出会います。

自分のようなみにくい姿なら殺されるかもしれないが、それでもいいと思って群れに飛び込みました。

ですが、すみきった水面にうつったアヒルの子の姿はハクチョウだったのです。

みにくいアヒルの子はずっとみにくくて悲しい思いをしてきたのですが自分がこんなにも美しい鳥になれたことに心の底から喜びを感じました。

みにくいアヒルの子 を読んだ読書感想

みにくいアヒルの子はアンデルセン童話の一つです。

物語の主人公のアヒルの子はみにくい姿で産まれたばかりに周りからいじわるをされてきました。

このように見た目で差別をされたりいじめられるというのは人間社会でもよくある話です。

どれだけいじめられても心優しく、前向きに生きてきたアヒルの子は最後に美しいハクチョウに成長することで報われたのではないでしょうか。

挫けず、自分の心を強く持ったアヒルの子に感銘を受けました。

コメント