ノルウェイの森(村上春樹)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想

ノルウェイの森(村上春樹)

【ネタバレ有り】ノルウェイの森 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:村上春樹 1987年9月に講談社から出版

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ノルウェイの森の主要登場人物

ワタナベ
主人公。高校の時に親友キズキを自殺で亡くしている。

直子
ワタナベの高校の同級生。キズキの恋人であった。

キズキ
高校の時に自殺した。


ワタナベが大学で出会って親しくなった女の子。明るく、不思議な女の子。

ノルウェイの森 の簡単なあらすじ

ワタナベは38歳。ドイツ行きの飛行機を降り、ビートルズの「ノルウェイの森」を聴いたことがきっかけで、若い頃の様々な物語を思い出します。高校時代に親友を自殺で失い、そのガールフレンドであった直子と大学時代に再会し、そこから彼女との物語が始まったのでした。彼女と親しくなった矢先に彼女は精神の調子を崩し、京都の施設に入ります。そしてワタナベの人間関係は変わっていきます。

ノルウェイの森 の起承転結

【起】ノルウェイの森 のあらすじ①

回想

37歳のワタナベは、ドイツに向かう飛行機に乗っていた。

そこでビートルズの「ノルウェイの森」という曲を聴いて、それにまつわる様々な想い出が溢れてきます。

大学に入りたての頃、ワタナベは東京の電車の中で、高校の同級生であった直子と再会しました。

高校時代2人は仲が良く、キズキという共通の友人がいたのです。

直子もワタナベもキズキのことが大好きでしたが、キズキはある日突然自殺をしてしまいます。

それ以来なんだかぎくしゃくしてしまい、2人は疎遠になっていました。

再会してから2人はまた仲良くなり、恋人同士のような関係になって結ばれます。

直子はそれが初体験だったようでした。

しかしその後、直子は突然姿を消してしまいます。

それからというもの、ワタナベは学生寮でさまざまな人と知り合い、東京での生活に馴染んできました。

その中で、緑という女の子と出会い、直子のことが気になりながらも、緑の明るさに惹かれて距離が縮まっていきます。

【承】ノルウェイの森 のあらすじ②

手紙

緑は奔放な女の子で、どこでも性的な話を無邪気にしていました。

緑とデートを重ねているうちに、緑はワタナベと付き合いたがっているような様子がわかります。

ボーイフレンドもいたようでしたが、うまくいっていないようでした。

ワタナベはそんな緑に「待って欲しい」と伝えます。

そんな最中、直子から一通の手紙が届きました。

そこには、直子が精神の調子を崩し、京都の施設で暮らしているということが書いてありました。

ワタナベはその施設へ直子に会いに行きます。

そこには、直子と、直子の世話係のレイコさんがいました。

3人で夜を過ごし、そこでレイコさんは、直子に頼まれて、ビートルズの「ノルウェイの森」を演奏します。

そして、ワタナベは直子から様々な話を聞きます。

東京に帰ると、何も知らなかった緑はワタナベに怒っていました。

そして、病院に連れて行かれます。

そこには、緑の父親が植物状態で眠っていました。

緑は、実家の本屋の店番と父親の看病を、姉妹で交代して行なっているのでした。

【転】ノルウェイの森 のあらすじ③

ハツミと永沢

ワタナベが仲良くしている先輩がいました。

ワタナベが寮の食堂でフィッツジェラルドの「グレートギャッツビー」を読んでいるところに話しかけてきたことがきっかけでした。

永沢さんはとても女慣れしていて、数え切れないくらいの女の人と関係を持ったことがあり、いつも女遊びをしていました。

しかし、その一方でとても努力家で意識が高く、外務省に入って外交官になることが決まっていました。

そんな永沢には、ハツミという恋人がいました。

永沢がどんな行動をとってもハツミはそれを受け入れ、許していました。

永沢と結婚して子どもを産めればそれでいい、と思っていたのでした。

外務省に就職が決まったお祝いに、ワタナベを含む3人で食事に行くことになり、そこで永沢はハツミへのあてつけのように、別の女を抱いた話を繰り返します。

ハツミはとうとう怒りだし、そこで食事は終わりになります。

ケガをしていたワタナベの介抱のためにハツミの家へ行ったワタナベは、ハツミから、永沢とワタナベには共通した部分がある、と言われます。

ハツミとはそれから会っていませんが、別の人と結婚し、その後に命を絶ったそうです。

【結】ノルウェイの森 のあらすじ④

葬式

永沢さんは大学を卒業し、その時にワタナベに「自分に同情はするな」と言い残します。

2人は握手をして別れました。

ある日、レイコから連絡があり、直子の調子がとても悪いことを聞きます。

ワタナベは直子に会いに行きますが、調子は相変わらず悪くなる一方です。

そんなある日、直子が自殺したという知らせを聞きました。

ワタナベは、自分がキズキにかなわなかったこと、直子は自分ではなくてキズキを選んだのだということを実感します。

そして、しばらく旅をしたのでした。

旅から帰ると、これから北海道に行くというレイコが東京に来ていました。

2人は直子について語り、直子のための葬式をします。

そして、自然な流れで、2人はセックスをしたのでした。

ワタナベは緑に電話をし、「ようやくけりがついたよ」と告げます。

緑はワタナベに「あなたは今どこにいるの?」と尋ねます。

ワタナベは、自分がどこにいるのか、本当にわからないのでした。

ふたりは、ようやく付き合えるのです。

ノルウェイの森 を読んだ読書感想

生と死の境界線はとても曖昧で、いつでもそばにあるものだと感じさせられました。

どこか影のある登場人物たちが過ごした青春時代は、決して明るいものではなくて、しかしどこか不思議な輝きを感じられるものでした。

精神の調子を崩したりすることは、今でこそ身近なことですが、この本が出た当初はそこまで知識も広がっておらず、この本を読んでの衝撃は今よりももっと大きかったのではないかと思います。

一見救いがない物語ですが、それぞれの主人公が自分の言葉で話している内容にはそれぞれの哲学があり、どこか納得してしまうことが多かったです。

自分が今どこにいるのか、誰と深く関わっているのか、もう一度考えさせられました。

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