【ネタバレ有り】ホレのおばさん のあらすじを起承転結で紹介
よだかの星の主要登場人物
母親(ははおや)
妹ばかりを贔屓して可愛がるいじわるな母。
妹(いもうと)
母親の次女。いじわるでなまけもの。
姉(あね)
母親とは血のつながらない長女。気立てがよく、誠実。
ホレおばさん(ほれおばさん)
井戸の底の世界に住む不思議なおばさん。
ホレのおばさん の簡単なあらすじ
母と妹は毎日姉にばかり仕事を押し付けていました。ある日、姉は糸巻き棒を井戸に落としてしまい、母に家を追い出されてしまいます。糸巻き棒を拾うため姉が井戸に飛び込むと、そこには井戸の底の世界がありました。
ホレのおばさん の起承転結
【起】ホレのおばさん のあらすじ①
むかしむかし、あるところに二人の姉妹と母の親子が住んでいました。
母は血の繋がった妹ばかりを可愛がり、姉にはいつも井戸のそばで糸を紡がせていました。
綺麗で可愛らしい姉の手はいつも血が滲んでおり、ある日糸巻き棒を洗おうと井戸に近づいたところ、糸巻き棒を井戸に落としてしまいました。
それを知った母は激怒し、姉を家から追い出してしまい、悲しい気持ちで井戸へ戻った姉は糸巻き棒を拾うために井戸の中へと飛び込みました。
【承】ホレのおばさん のあらすじ②
気を失っていた姉が目覚めたのは綺麗な花の咲き誇る広い草原でした。
それから糸巻き棒を探し始めた姉が最初に見つけたのは、草原にあるはずもないパンのかまどでした。
かまどの中にはたくさんのパンがつまっており、出して欲しいと姉に頼みます。
姉は近くあったシャベルで全てのパンを外に出してあげました。
次に見つけたのはリンゴの木です。
リンゴの木は姉に、熟したリンゴを落として欲しいと頼みます。
姉はリンゴの木をゆさぶり、全てのリンゴを落としてあげました。
それから再び歩き出すと、小さな家の前に立つホレおばさんと出会います。
行くあてのない姉はホレおばさんのもとで働くことになりました。
【転】ホレのおばさん のあらすじ③
優しいホレおばさんのもとで姉は楽しく一生懸命に働きます。
しかし、家が恋しくなった姉は元の世界に帰ることを望みました。
ホレおばさんは姉が落とした糸巻き棒を渡し、姉を大きな門の下へと連れて行きました。
今までの一生懸命な働きから、ホレおばさんは姉に優しく感謝の言葉を伝え、お礼に大量の金貨を降らせて姉にくっつけました。
そして気がついたときには姉は井戸のそばに立っており、元の世界に戻ることができたのでした。
【結】ホレのおばさん のあらすじ④
家に帰ってきた姉を見た母は、大量の金貨をまとった姿に驚き、姉から今までに起こった出来事について聞かされました。
ずる賢い母は、妹にも大量の金貨を手にいれさせようと無理やり糸巻きの仕事をさせ、わざと糸巻き棒を井戸に落として中へと入らせました。
井戸の底の世界へついた妹は、パンの頼みもリンゴの木の頼みも無視します。
そしてホレおばさんの家で働くことになっても妹は働こうとはしませんでした。
怠け者の妹に怒ったホレおばさんは妹を門のところへと連れていくと、罰としてコールタールを降らせます。
そのコールタールは妹が生きている間、とれることはありませんでした。
ホレのおばさん を読んだ読書感想
あまり知られていませんが、グリム童話のひとつで、誠実に働いてきた姉が、その心優しさや真面目さのおかげでお金持ちになるというお話です。
怠けものには因果応報が、一生懸命生きていれば誰かが認め、いつかはその努力が報われるという気持ちになる作品です。
素敵なおばさんと出会って、姉の境遇が一変するストーリーはシンデレラとよく似ています。
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