【ネタバレ有り】しらゆき べにばら のあらすじを起承転結で紹介
よだかの星の主要登場人物
しらゆき(しらゆき)
母親および妹べにばらと幸せな生活を送っている。
べにばら(べにばら)
母親および姉しらゆきと幸せな生活を送っている。
寡婦である母親(かふであるははおや)
しらゆきとべにばらの母親である。
熊(くま)
実は王子である。
小人(こびと)
恩知らずで邪悪な性格である。
しらゆき べにばら の簡単なあらすじ
母親と姉しらゆきと妹べにばらとが、貧しくも幸せに暮らしていました。ある寒い夜に大きな熊が入り込み暖をとりました。熊は毎日訪れます。邪悪な小人にも遭遇します。家族の運命はどうなるのでしょうか。
しらゆき べにばら の起承転結
【起】しらゆき べにばら のあらすじ①
大きな熊は、寒い夜にドアをノックすることによって母親の許可を得て室内に入り、暖をとっており、それが毎日続きましたが、乱暴をはたらくようなことはなく、むしろ、熊にしては礼儀正しい雰囲気がありました。
しだいに姉妹と熊は仲良くなってゆきました。
やがて季節は春になりました。
熊は、邪悪な小人から森にある宝物を守るために一家のもとを離れなくてはならないと姉妹に告げました。
熊が家を出ようとしたとき、熊の毛皮がコートかけに引っかかり、一瞬金色の何かが光るのをしらゆきは目にしました。
【承】しらゆき べにばら のあらすじ②
それから少しして、薬草採りに出かけた姉妹は、倒木に髭を挟まれて悪戦苦闘している小人に遭遇しました。
小人は横暴な態度で助けを求め、姉妹は髭を引き抜こうとしましたが、うまくゆきません。
しらゆきが髭をはさみで切って助けたのですが、小人は木の根元から黄金の入ったカバンを取り出すと礼も言わず悪態さえつきながら去ってゆきました。
また、少し経ったある日、姉妹が釣りに行くと、例の小人が釣り糸にからまって悪戦苦闘しているのを見つけました。
これも姉妹が髭をはさみで切って助けたのですが、小人は悪態をついた後、草陰から真珠の入った袋を手にしてどこかへ去って行きました。
【転】しらゆき べにばら のあらすじ③
その出来事から少しして、姉妹が買い物に行く途中、例の小人が鳥にさらわれそうになっている場面に遭遇しました。
姉妹は小人を助けましたが、小人は再び悪態をついて去ってゆきました。
日本の言葉で言うと、「仏の顔も三度」です。
買い物から帰る途中、姉妹は小人が洞窟で宝石を並べているのをみかけ、立ち止まって眺めていました。
小人は姉妹に気付いて去ろうとしますが、そこに冬の間世話になった熊がやってきました。
小人は命乞いをしましたが、熊は前足で小人を殴り殺しました。
【結】しらゆき べにばら のあらすじ④
姉妹は恐怖のあまり逃げ出そうとしましたが、「怖がらないでもよい」という声が背後から聞こえました。
振り向くと、そこには、熊の毛皮が取れた、金髪の美青年が立っていました。
青年は、「わたしは王子で、邪悪な小人に財宝を奪われ、さらに熊の形にされる呪いをかけられたが、邪悪な小人が死ぬことによって、ようやくその呪いが解けたのです」と言いました。
このようにして、姉のしらゆきは王子と結婚し、妹のべにばらは王子の弟と結婚しました。
母親は、娘達の傍で暮らし、その傍らには白いバラの木と赤いバラの木がありました。
しらゆき べにばら を読んだ読書感想
この童話から感じ取れることは、やもめ暮らしのお母さんと、しらゆきと、べにばらとの間の愛情に基づいた堅い結束がもたらした幸せについて記したものであるということです。
貧しいけれども、困っている人々または動物に対しては、例えそれが猛獣であっても、例えそれが邪悪な心をもっている人であっても、助けの手をのべなさいと、言っているように思います。
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