【ネタバレ有り】雪の女王 のあらすじを起承転結で紹介
ごんぎつねの主要登場人物
カイ(かい)
本作の主人公。悪魔の鏡に触れ記憶を失い、雪の女王に捕らわれてしまう。
ゲルダ(げるだ)
主人公の幼馴染。記憶を失ったカイを探し、雪の女王の城へ行く。
山賊(さんぞく)
カイを探すゲルダを捕まえる。
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雪の女王 の簡単なあらすじ
悪魔が作った鏡のかけらが目に入ったことで、色んなことを忘れてしまうカイ少年。幼なじみゲルダはカイを救うため、努力します。友達を思う暖かい心は、悪魔の冷たさに打ち勝ち、カイ少年はゲルダに救われます。
雪の女王 の起承転結
【起】雪の女王 のあらすじ①
むかし、悪魔が鏡をつくりました。
美しいものを醜く、醜いものをさらに醜くうつす鏡です。
ところが悪魔は手をすべらせ、その鏡を地上におとしてしまいました。
鏡はばらばらにくだけ、飛び散りました。
そして、野原で遊んでいたカイ少年の目に、鏡のかけらが飛び込んだのです。
その日から、カイは笑わなくなり、幼なじみで本当に仲の良かった少女、ゲルダにまで意地悪をするようになりました。
そして雪のふる冬のある日。
白いそりにのせられて、カイは町をでていってしまいます。
白いそりをあやつっていたのは雪の女王。
雪の女王は震えるカイに、優しく冷たいキスをしました。
するとカイは、寒さも町のことも、ゲルダのことも忘れてしまいました。
【承】雪の女王 のあらすじ②
カイがいなくなってからというもの、ゲルダは泣きながら町の人に聞いてまわり、カイを探しますが、誰もカイの行方を知りません。
ゲルダはカイを探す旅に出ることにします。
ゆく先々で出会った人や、カラス、魔法使いにも尋ねましたが、カイの手がかりはつかめません。
やがて季節は春になり、夏がすぎ、秋になりました。
ゲルダはまだカイの行方を探し続けていました。
暗い森を歩いているときのこと。
ゲルダは山賊に捕まってしまいました。
【転】雪の女王 のあらすじ③
山賊には娘がいました。
山賊の娘に、カイの話をすると、娘が飼っていたハト達が教えてくれました。
「カイは雪の女王と一緒だったよ」「雪の女王はラップランドに住んでるよ」ゲルダのカイを思う心に感動した山賊の娘は、トナカイにゲルダを乗せ、逃がしてくれました。
トナカイはラップランドを目指してぐんぐん走り、とうとう、雪の女王の城の入口につきました。
途中で長靴も手袋もなくしたゲルダは、氷の地面に裸足でおりたちました。
【結】雪の女王 のあらすじ④
城に入っていくと、運のいいことに雪の女王は留守のようです。
城の中では、真っ青な顔をしたカイが氷のかけらを並べていました。
「カイ!やっと見つけたわ!」ゲルダの目からはらはらと涙がこぼれおちました。
すると、どうでしょう。
涙がカイの冷たくなった心をとかしたのです。
カイの目からもみるみる涙があふれ、涙と一緒に、目に入っていた鏡のかけらも流れでました。
「ああ、ゲルダ。
僕はどうしてしまったの?」二人は、手をとりあって喜びました。
そして一緒に、なつかしい町に帰っていったのでした。
雪の女王 を読んだ読書感想
少年とその幼なじみの友情を描いた作品です。
悪魔、雪の女王、冷たいお城、山賊、日常ではなじみのない情景ですが、だからこそ、純粋な少年と少女の心のあたたかさが際立ちます。
カイ少年を探すゲルダが山賊に捕まった時、絶体絶命のように思える時でも、カイのことを必死に探そうという心が負けなかったことで、事態が好転する、大事なことを教えてもらう作品でした。
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