【ネタバレ有り】鶴の恩返し のあらすじを起承転結で紹介
ごんぎつねの主要登場人物
おじいさん(おじいさん)
「鶴の恩返し」の主人公。罠にかかった鶴を助けた。
おばあさん(おばあさん)
おじいさんと一緒に暮らしている。
娘(むすめ)
鶴を助けた日の夜、おじいさんとおばあさんのところへやってきた娘。とても美しく、やってきたその夜から「機をおらせてほしい」と頼む。
鶴の恩返し の簡単なあらすじ
昔、鶴を助けたおじいさんとおばあさんのところへ美しい娘がやってきます。娘は「機をおらせてほしい。でも覗かないように」と頼みますが、2人は覗いてしまいます。娘の正体は助けた鶴で、飛び去って行くのでした。
鶴の恩返し の起承転結
【起】鶴の恩返し のあらすじ①
昔、あるところにおじいさんとおばあさんが暮らしていました。
2人の暮らしぶりは特に変わったところはなく、ごく普通の年老いた夫婦です。
ある雪の日、おじいさんが町へ薪を売りに出かけていきました。
その帰りにおじいさんは罠にかかった鶴を見つけます。
その罠はもがけばもがくほど首がしまるという残酷なもので、それを見ていたおじいさんは鶴が可哀想になり、鶴を助けてやることにしました。
助けられた鶴はこれといった怪我もなかったおかげで、山のほうへ飛び去っていくのでした。
【承】鶴の恩返し のあらすじ②
鶴を助けたその夜、おじいさんとおばあさんが暮らす家の戸を叩く音が響きます。
不思議に思って2人は戸を開けると、そこにはとても美しい娘が立っていました。
何でも親が亡くなってしまい、それによって親戚の家に向かうことになったものの、会った事もない親戚であるため、道に迷ったと言います。
一晩だけでも泊めてほしいと頼む娘に2人は快く歓迎しました。
すると娘はそのお礼に機を織らせてほしいと頼みます。
ただしその際は決して覗かないようにとも言いました。
2人はそれを承知し、娘は機がある部屋に閉じこもったのです。
【転】鶴の恩返し のあらすじ③
娘が部屋に閉じこもると機を使う音が響きます。
しかしその音は夜が明けても、太陽が沈んでも止まりません。
音が止んだのは3日後で、機の音を聞くしかなかったおじいさんとおばあさんに娘は美しい織物を差し出しました。
「これをどうか町に売ってほしい。
その際には糸も是非買ってきてほしい」と娘に言われ、おじいさんは織物を売ったところ、たちまち評判になります。
おじいさんは娘の頼み通りに糸を買って帰ると、娘は再び機を織り始めるのでした。
【結】鶴の恩返し のあらすじ④
娘が旗がある部屋に閉じこもるのは2回目ですが、今回もまた1回目と同じでした。
三日三晩機を織り続け、3日にして美しい織物をおじいさんとおばあさんに差し出す。
それを町に出かけたおじいさんが売り、糸を買って帰ってくるという流れです。
しかし3回目となると少し様子が異なり、好奇心がおさえられなくなったおばあさんはおじいさんに部屋を覗かないかと誘われます。
おばあさんの申し出に断れなかったおじいさんが部屋を覗くと、そこには鶴がいました。
鶴は娘の正体は自分だったと明かし、「恩を返しに来ましたが、これ以上はいられません」といって飛び去っていくのでした。
鶴の恩返し を読んだ読書感想
「鶴の恩返し」は登場人物がおじいさんとおばあさんだったり、貧しい暮らしをしている若者だったりなど異なるシチュエーションがあるものの、鶴が健気であることには変わらないです。
子供ながらに何とも言えない後味の悪さを覚えましたが、今では部屋を覗いてしまう好奇心の強さも理解できます。
むしろそうした過ちをしてしまったからこそ、鶴の健気さが強まり、礼儀がいかに美しいものかと教えてくれる作品です。
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