童話「冒険者たち」のあらすじと結末を全編解説

童話「冒険者たち」

【ネタバレ有り】冒険者たち のあらすじを起承転結で紹介

 

冒険者たちの主要登場人物

ガンバ(がんば)
この物語の主人公。とある民家の台所の床下にある貯蔵穴で快適に暮らしているドブネズミ。

マンプク(まんぷく)
ガンバの友達。港で行われる集まりに一緒に行こうと誘いに来る。食べること何よりも好き。

ヨイショ(よいしょ)
たくましい航海ネズミ。ガンバと意気投合して旅に出る。

忠太(ちゅうた)
夢見が島に住む島ネズミ。イタチに襲われる仲間たちのため、助けを求めに港にやってきた。

ノロイ(のろい)
夢見が島に現れた白いイタチ。仲間を引き連れて島ネズミたちを次々に襲っていく。

冒険者たち の簡単なあらすじ

台所の床下の貯蔵穴でのんびりくつろぐドブネズミのガンバのところに友達のマンプクがやってきます。マンプクに誘われて港での航海ネズミたちの集まりに参加したガンバは、忠太という島ネズミに出会います。忠太の故郷、夢見が島の仲間たちをイタチのノロイ一族から救うため、ガンバは航海ネズミたちへと渡ります。 そこでは恐ろしい戦いの日々が待っていました。

冒険者たち の起承転結

【起】冒険者たち のあらすじ①

 

旅の始まり

ガンバはお気に入りの台所の床下の貯蔵穴でのんびり暮らすドブネズミです。

ある日ガンバのところに親友のマンプクがやってきます。

マンプクと一緒に港での航海ネズミたちの集まりに参加したガンバは、そこで個性豊かな仲間たちと出会い、意気投合。

お酒を飲み、美味しいものを食べて盛り上がります。

そこへ島ネズミの忠太が息も絶え絶えな様子で現れます。

忠太の故郷、夢見が島では、1年ほど前に現れたイタチのノロイ一族によってネズミたちが次々に襲われ、滅ぼされそうになっているというのです。

ガンバとマンプクは航海ネズミのヨイショたちと一緒に、イタチと戦うために島に向かうのでした。

【承】冒険者たち のあらすじ②

 

島に残されたネズミたちとの出会い

決死の覚悟で夢見が島にやってきたガンバたちですがイタチたちは現れません。

ある夜、海岸で食べ物を探しに出かけようとしたガンバは何者かに襲われます。

それはオオミズナギドリのツブリたちでした。

彼らの妻たちは全員ノロイ一族に襲われ、殺されていたのでした。

旅を続けるガンバたちは生き残って高倉に隠れていた島ネズミたちと合流し、さらに忠太の行方不明の家族を探して旅を続けます。

忠太の家族は無事でしたが、ノロイ一族の魔の手は徐々に彼らに迫ってきます。

とうとうガンバたちは海岸にある岩穴に追い詰められてしまいます。

食べ物も飲み物も乏しいその場所で、ノロイ一族との戦いが幕を開けます。

【転】冒険者たち のあらすじ③

 

襲いかかるイタチのノロイ一族

夜になり姿を現した67匹のイタチたち。

リーダーの白いイタチ、ノロイはガンバたちを様々な手段で岩穴から誘い出そうとします。

あるときは目の前にごちそうを積み上げ、戦いはやめて宴をしようと呼びかけます。

お腹をすかせたネズミたちは思わず岩穴から飛び出しそうになりますが、ヨイショやガクシャの機転で思いとどまります。

またあるときは歌や不思議な踊りでネズミたちを誘惑します。

しかし歌が得意なバスとテノール、踊りが得意なパレットの活躍で、なんとか踏みとどまります。

その後もイタチたちはあの手この手を繰り出しますが、その度に仲間たちは団結して誘惑に打ち勝つのでした。

【結】冒険者たち のあらすじ④

 

戦いの終わり

しびれを切らしたノロイたちはとうとう岩穴まで攻めてきました。

ガンバは仲間たちと作戦をたてます。

それは大潮の日に潮が引くときを狙って海を泳ぎ、向かいの小島に渡るという作戦でした。

ガンバはオオミズナギドリのツブリたちに助けを求めるために岩穴を離れます。

残されたネズミたちは大潮の満月の夜、海へと泳ぎだします。

しかしイタチたちに見つかってしまい、海上で戦いが始まります。

圧倒的ネズミたちに不利な状況で、もうだめかとあきらめかけたそのとき、ツブリ達を連れたガンバが空からやってきます。

ツブリ達の助けでガンバたちはイタチのノロイ一族にようやく勝つことができたのでした。

冒険者たち を読んだ読書感想

ガンバの冒険シリーズの中の代表作で、アニメ化や舞台化もされ、世代を超えて長く愛される作品です。

ドブネズミが主人公という意表をついた設定や、ガンバをはじめとする個性あふれる仲間たちの活躍がとても魅力的です。

また、薮内正幸さんの挿絵が、リアルに描かれているのにどこか人間臭く見えて、作品の魅力をさらに高めています。

コメント