監督:三木孝浩 2020年8月に東宝から配給
思い、思われ、ふり、ふられの主要登場人物
山本朱里(浜辺美波)
本作の主人公。家族想いのいい子。
山本理央(北村匠海)
朱里の血の繋がらない弟。朱里に片思い。
市原由奈(福本莉子)
朱里の親友。理央を始めて見た時王子様だと一目惚れ。
乾和臣(赤楚衛二)
由奈の幼なじみ。
思い、思われ、ふり、ふられ の簡単なあらすじ
親の再婚により同級生と兄弟になってしまった朱里と理央。
理央は元々朱里のことが好きでしたが、気持ちを伝えることが出来なくなってしまいました。
母が、朱里と理央が一つ屋根の下で暮らすことに過敏になっていて、そんな空気に朱里は疲れています。
朱里は同じマンションの由奈と親友になり、由奈は理央に一目ぼれしますが、すぐに理央が朱里を好きだと気が付いてしまうのでした。
一方、朱里は由奈の幼なじみの和臣と仲良くなっていき…。
思い、思われ、ふり、ふられ の起承転結
【起】思い、思われ、ふり、ふられ のあらすじ①
同じ高校に入学した朱里と由奈は、教室でお弁当を食べながら恋について話をすると、お互い恋愛観が違うと心の中で思いました。
活発で人懐っこい朱里と大人しい由奈の出会いは、朱里が急にお金を借りたことでした。
最近引っ越してきた朱里は由奈と由奈の幼なじみの和臣と偶然に同じマンションだったのです。
由奈は朝、マンションのエレベーターで王子様に会ったと朱里に報告しますが、その王子様は、朱里の弟の理央だったと朱里の家に遊びに行って知るのでした。
朱里は気を利かせてコンビニに買い物に行くと家を出ました。
朱里は偶然和臣と会い、由奈をいい子だという朱里にそう言える朱里がいい子だと和臣はさらっと言ってくれるのでした。
由奈が、自信がないから好きな人には告白できないと言ったことに対して理央は「告白できるのにしないのはできないと違う」「俺はできない」と言い、理由は「秩序が乱れるから」というのです。
そんな会話をしていた時、母が部屋に朱里と理央が二人きりでいるのかと慌てて入ってきます。
ちょうど帰って来た朱里はそんな母に対して、そんなに心配ならなんで理央のお父さんと再婚したのかと怒るのでした。
その会話から、由奈は二人は本当の兄弟でないことを知り、理央が好きな人は朱里なのだと気が付いてしまうのでした。
【承】思い、思われ、ふり、ふられ のあらすじ②
理央は由奈の気持ちに気が付かつかないまま由奈に優しくします。
マンションのエレベータで偶然会った理央と和臣は、同じ映画が好きで意気投合し、和臣の部屋に遊びにいきます。
そこで理央は朱里と本当の兄弟じゃないと話しますが、和臣は他の同級生たちと違ってゲスい詮索はしてきませんでした。
うっかり洗面所を開けてしまった朱里は、着替えている途中の理央を見てしまい家の中の空気を気にして外に出るとまた和臣と会い、親の再婚のせいでストレスが溜まっていることを話します。
話に共感してくれた和臣の横顔をみた朱里は、和臣を意識しはじめます。
二人が楽しそうに帰ってくるところを理央はベランダから見てしまうのでした。
図書館で理央に会った由奈は、帰り道雨に降られ二人で雨宿りしながら、好きな人は気持ち言える相手なら言った方がいいと理央に言われます。
ふられたら好きをやめられるのかと考え、思い切って由奈は理央に告白し、自分だけ告白して楽になってごめんと伝えました。
案の定、由奈はフラれましたが、告白して良かった新しい世界に連れ出してもらったと思うのでした。
熱中症で倒れた朱里を和臣がお姫様抱っこで保健室へ運び、理央は複雑な気持ちになります。
スポーツドリンクを朱里に持っていこうとした理央でしたが、すでに和臣が朱里に渡していて渡すことができません。
傘をもって朱里を迎えに行った理央は、帰り道和臣のことが好きなのか朱里に聞くと雨のせいで聞こえないと言われて同じ傘に入ります。
兄弟で恋バナは気持ち悪いという朱里に理央は好きで兄弟になったわけじゃないと言い返し、先に歩きだす理央が怒ってしまったかと朱里は追いかけました。
理央は車が来たからと朱里を引き寄せキスしました。
こんなことで今までしてきた努力を無駄にするなと理央は朱里に言われてしまうのでした。
【転】思い、思われ、ふり、ふられ のあらすじ③
朱里はあれ以来、理央を無視するようになります。
理央は、中学の時に転校してきた朱里を好きになって、告白しようと朱里を呼び出しますが、その日に親の再婚を知るのでした。
そして、朱里はその事実に驚き携帯を落として壊してしまったために、理央からの連絡を知らなかったと言うのです。
そんな話を理央は由奈に聞いてもらいます。
学校で、もめる朱里と理央を本当の兄弟ではないと知っている同級生たちが冷やかしますが、和臣がかばってくれて朱里はその場を去ります。
朱里が話してくれないことに苛立った理央は、勢いに任せてみんなの前で朱里に告白しようとしますが、それはよくないと由奈に止められます。
朱里は本当は、理央から告白されることに気が付いていて慌てて待ち合わせ場所に向かう途中で母と理央の父が再婚することを知り、誰も傷つけないために自分で携帯を壊したのでした。
家族を終わらせないための手段だったのです。
そのことを理央は由奈から聞かされて、理央は朱里への気持ちに踏ん切りをつけたのでした。
理央にフラれてからの由奈はどんどん成長していき、朱里への気持ちに整理をつけた理央は由奈のことが気になり始めます。
朱里、由奈、理央、和臣で夏祭りに行き、急に成長した由奈に朱里はザワザワします。
朱里は和臣と携帯の連絡先の交換し、「付き合ってみませんか?」と和臣が自分のことを好きだからと言うと「好きじゃない」とフラれてしまうのでした。
勘違いした朱里は、慌てて家に帰ってしまいます。
本当は朱里を好きだった和臣は、朱里と理央がキスしたところを見てしまい、心にフタをしたのでした。
【結】思い、思われ、ふり、ふられ のあらすじ④
文化祭が近づき、同級生が由奈に猛アピールし出し、理央は複雑な気持ちになります。
朱里は和臣と気まずいながらも、明るく気にしないでと言うのでした。
文化祭当日、朱里の元カレが来て二人で話すことになり、朱里は元カレに別れようと言われた時、まだ好きだったと言いました。
すると元カレは、朱里は大事なことをその時に言わない、自分がカッコ悪くならないようにいつも上から目線だと言われてしまうのでした。
その時朱里は、和臣にしたことを思い出すのでした。
一方、同級生に告白された由奈は自分に自信がつき、朱里のザワザワの原因は由奈が羨ましく感じていたことだと気付きます。
自分が変われたのは理央を好きになったことだと気が付いた由奈は理央を探すのでした。
文化祭で王子様のコスプレをしていた理央は、まさに由奈の理想の王子様でした。
理央は、もう一度俺のことを好きになって欲しいと由奈に告白し二人は付き合い始めます。
朱里は、クリスマスの日ケーキを持って和臣に会いに行くと、和臣の両親がケンカしていて和臣を外に連れ出しケーキを食べます。
互いに家族のことで悩んでる二人は、将来の夢を語り合い来年のクリスマスもここに来たいと思うのでした。
朱里の家は父が海外転勤になり、どうするか揉めていましたが、朱里は英語を勉強したいから父についていくと言いました。
朱里はまた家族がバラバラになるのを避けたかったのです。
調子を崩した朱里を心配した由奈は、朱里の母に朱里の気持ちを聞いて欲しいと頼みにきました。
そして、母は朱里の気持ちを受け入れてくれるのでした。
和臣は、親に捨てられてしまった大切なDVDを朱里からプレゼントされ泣きました。
和臣に呼び出された朱里は、一緒にケーキを食べた場所で告白され、朱里もずっと好きだったと告白し、和臣に抱きしめられます。
その場所に由奈と理央を呼び出し、一緒に朝日を眺めるのでした。
思い、思われ、ふり、ふられ を観た感想
恋愛漫画を映画に収めることが得意な三木監督らしい作品だと思いました。
雨を効果的に使って、朱里は理央に対して同じような恋心は持っていませんでしたが、大事な人だったのだということがいつもあの雨の日を気にしていることでわかります。
さらに家族になってからは、理央との関係を大切に想うあまりストレスを感じてしまったのだと感じます。
好きにはいろんな種類があるのに、恋愛の好きしか若い人には許されない感じがもどかしい。
聞こえないと言って、理央や和臣を側にこさせる朱里はとてもあざといですが、浜辺美波が演じるとそれもとても可愛らしかったです。
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