【ネタバレ有り】エンドウマメの上に寝たお姫様 のあらすじを起承転結で紹介
よだかの星の主要登場人物
高い山々に囲まれた国の立派なお城に住む王子様(たかいやまやまにかこまれたくにのりっぱなおしろにすむおうじさま)
結婚を望んでいるが、まだ満足できる人に巡り会えていない。
東の隣国の王女様(ひがしのりんごくのおうじょさま)
ある春の嵐の晩に道に迷い、びしょぬれになり、はぐれて伴の者もなしでお城への一晩の雨宿りを乞うてきた。
西の隣国の王女様(にしのりんごくのおうじょさま)
同じ春の嵐の晩に、多くの従者を連れ立派な馬車に乗ってきて、お城への一晩の雨宿りを乞うてきた。
エンドウマメの上に寝たお姫様 の簡単なあらすじ
王子様は満足な結婚相手に会えず滅入っていました。肌寒い春の嵐の晩に、城門を叩く音がして、開くと、一人の女性が立っていて、東の隣国の王女であると名乗り一晩の雨宿りを乞いました。妻となり得るでしょうか。
エンドウマメの上に寝たお姫様 の起承転結
【起】エンドウマメの上に寝たお姫様 のあらすじ①
東の隣国の王女様の訪問のすぐ後に、西の隣国の王女様が多くの従者を連れて立派な馬車に乗って、お城への一晩の雨宿りを乞うてきました。
東の隣国の王女様と、西の隣国の王女様とその従者達の、一晩の雨宿りを、王子様は許しました。
王子様は、ふと思いついて、あることをお付きの者達に命じて、その晩は、お休みになられました。
王子様は、王女様達のそれぞれのふかふかの13枚の敷布団の下から2番目に一個のエンドウマメを入れさせていました。
【承】エンドウマメの上に寝たお姫様 のあらすじ②
王子様は、二人の王女様を朝食の席にお誘いになりました。
東の隣国の王女様に、夕べはよく眠れましたかと尋ねると、東の隣国の王女様は、お布団の中に、何か小さなものがあったようで、寝返りを打つたびに気になってなかなか寝つけずにおりましたと答えました。
あとからやってきた西の隣国の王女様は、ぐっすり眠りましたと答えました。
その後、二人の王女様と伴の者達とは、王子様にお礼を申し上げた後、それぞれの国に帰ってゆかれました。
【転】エンドウマメの上に寝たお姫様 のあらすじ③
それからまもなく、王子様は、東の隣国の王女様と結婚されました。
内心、この王女様に魅力を感じていたものの伴も連れずに雨宿りを乞うてきた王女様に疑問も感じていた王子様は、さらに次のように考えられたのです。
王女たる者は、いずれかの国の王子と結婚すれば、やがてその国の女王となり、その国の王を支えるために、細部にわたって神経を配らなければならない。
真からの王女であれば、何事についても注意深く洞察力も有するように教育されているはずだ。
これに関してエンドウマメで実験してみよう。
そして王子様は、実験結果について満足され、このような場所に置いた一粒のエンドウマメに気付いた東の隣国の王女は、その資格を有していると結論を出されたのです。
【結】エンドウマメの上に寝たお姫様 のあらすじ④
王女の資格の実験ができたことにより、王子様は、めでたく納得できる結婚相手を選ぶことができました。
しかしながら、王子様と結婚された王女様は、四六時中、神経を緊張させて暮らさねばならず大変であろうと思います。
ヨーロッパの王族の方々は、このような緊張状態に耐えうるほど頑丈な神経をお持ちなのでしょうか。
さらに加えて、王女の資格の実験は、童話の中に記載されているほど価値のあるものだろうかという疑問もわきます。
エンドウマメの上に寝たお姫様 を読んだ読書感想
細部にわたってがっちりと綿密にことを進めるゲルマン系の人々にとっては、細部といえども、ないがしろにすることは、許しがたいことなのかもしれません。
細部へのこだわりでは、日本人も負けていませんが、結婚相手選択の鍵にまでなることについては、やや違和感を感じます。
これはもう、遺伝子の違いからくるものかもしれません。
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