童話「親指姫」のあらすじと結末を全編解説

親指姫

【ネタバレ有り】親指姫 のあらすじを起承転結で紹介

親指姫の主要登場人物

親指姫(おやゆびひめ)
本作の主人公。ヒキガエルやコガネムシにさらわれながら、森の奥へたどり着く。モグラと結婚させられそうになるが、ツバメに助けられて花の国の王子と結婚する。

女の人
親指の母親。魔法使いから花の種をもらい、その花から生まれた親指姫を大切に育てる。

ヒキガエル
親指姫に一目惚れし、連れ去ってしまう。

野ネズミのおばあさん
森の奥へ連れ去られた親指姫を助け、一緒に暮らす。モグラとの縁談をもって来た。

ツバメ
森の奥で怪我をしていたが、親指姫に助けられる。一度は親指姫と別れて南の国へ飛び立つが、モグラとの結婚に悲しむ親指姫を助けるべく、恩返しに駆けつける。

親指姫 の簡単なあらすじ

親指ほどの女の子である親指姫は、様々な動物に連れ去られながら森の奥で暮らし始めます。やがてモグラと結婚させられそうになりますが、以前助けたツバメに助けられ、花の国の王子と出会い、結婚するのでした。

親指姫 の起承転結

【起】親指姫 のあらすじ①

親指姫の誕生

むかしむかし、一人ぼっちの女性がおりました。

子どもが欲しい女性は、毎日お祈りをしていました。

すると、ある日のこと魔法使いが家を訪ねてきて、花の種をくれました。

「この種をまくと、やがて花が咲く。

その中には小さな女の子がいるだろう。

親指ほどの女の子だが、子どもが欲しいというお前の願いは叶うよ」女は魔法使いにお礼を言うと、早速種をまき、育て始めました。

芽が出て苗が育ち、やがて花が咲きました。

なんと、花の中には本当に親指ほどの小さな女の子が座っていました。

女は女の子を親指姫と名付け、大切に育てました。

【承】親指姫 のあらすじ②

誘拐のはて

さて、ある晩の事です。

親指姫に恋をしていたヒキガエルが、姫をさらって沼へ連れ去ってしまいました。

「さあ、今日からこの沼が君の家だよ。

君は僕のお嫁さんになるんだ」ヒキガエルは結婚式の準備をするため、どこかへ行ってしまいました。

親指姫は恐ろしくなり、泣き出しました。

泣き声を聞いた魚達は、親指姫を哀れに思い、姫が乗っていたスイレンの葉の茎を噛みちぎって逃がしてくれました。

「ありがとう。

魚さん」スイレンの葉っぱが草むらの中の川に出ると、親指姫はコガネムシに捕まり、森の奥へ連れ去られてしまいました。

親指姫は仕方なく森で一人暮らしを始め、やがて冬がきました。

寒さに震える親指姫は、野ネズミおばあさんに出会いました。

おばあさんは親指姫を可哀想に思い、一緒に暮らすことにしました。

【転】親指姫 のあらすじ③

ツバメとモグラ

ある日、親指姫はけがをして倒れているツバメを見つけました。

親指姫は毎日ツバメの看病をし、春にはすっかり元気になりました。

「ありがとう、姫。

よければ、一緒に南の国へ行きませんか?暖かくていいところですよ」親指姫は野ネズミのおばあさんが悲しむから、とツバメの話を断りました。

ツバメは親指姫に礼を言うと、南の国へ飛んでいきました。

やがて夏が来ました。

野ネズミのおばあさんは、親指姫に金持ちモグラとの見合い話を持ってきました。

モグラは可愛らしい親指姫に一目惚れしていたのです。

親指姫は、ずっと地面の底で暮らすことになるのは嫌でしたが、大切なおばあさんのために結婚することにしました。

【結】親指姫 のあらすじ④

花の国

式の前日、親指姫は悲しい気持ちで野原にいました。

おひさま、お花、そして地上の世界にお別れを告げていたのです。

お別れが終わったその時、空をあのツバメが横切りました。

「親指姫。

お迎えに来ましたよ!」親指姫がモグラと結婚しようとしていると聞き、助けるために飛んできたのです。

ツバメは親指姫を背中に乗せて、ずーっと南の花の国へ飛びました。

花の国では、親指姫と同じ背丈の王子様が待っていました。

王子様は親指姫に羽根をプレゼントし、求婚しました。

親指姫はそれを受け、いつまでも幸せに暮らしました。

めでたしめでたし。

親指姫 を読んだ読書感想

アンデルセン作の童話の1つです。

可愛らしい親指姫ですが、その愛らしさから様々な動物に誘拐されたり、好きでもない相手に一目惚れされたりという困難に遭います。

ところで、同じ小人が主人公の作品に「一寸法師」があります。

日本とデンマークという時代も国も違う背景を持ちながら、困難に打ち勝って最後は幸せになるというお話が生まれることに、面白さを感じます。

コメント

  1. すな より:

    突然失礼します。

    最初の方で「はだかの王様の主要登場人物」となっていますが、間違いですよね。
    拝読していて気になりました。