【ネタバレ有り】DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!
著者:西尾維新 2006年8月に集英社から出版
DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件の主要登場人物
南空ナオミ(みそらなおみ)
FBI。麻薬事件の捜査で信じられないミスを犯し、現在は休職処分中。
竜崎ルエ(りゅうざきるえ)
無私立探偵。目の下にクマがある。第一被害者の家族され捜査している。
L(える)
名探偵。警察が手に負えない事件のときに登場する。今回は南空を電話で指示する。
DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件 の簡単なあらすじ
巷で藁人形殺人事件と呼ばれる事件の三番目の事件が起こった翌日、南空ナオミはロサンゼルスにあるアパートで名探偵のLから事件捜査の協力を要請されます。南空は事件現場で居合わせた竜崎という探偵と三つの事件を捜査し、第四の事件現場を探り当てます。二人で犯人を待ち伏せしている時に南空は竜崎が犯人だと気づき、逮捕します。
DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件 の起承転結
【起】DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件 のあらすじ①
南空ナオミはFBIの捜査官だが、現在は休職中でした。
原因はナオミ自身も信じられないようなミスです。
家でダラダラしているときに名探偵のLから連絡があります。
Lは巷を騒がせている藁人形殺人事件の捜査に乗り出すに当たってナオミに協力をして欲しいというメールを送ってきました。
藁人形殺人事件とは事件現場に藁人形が打ち付けられていたことから名付けられています。
最初の現場には四体、二つ目の現場は三体、三番目の現場には二体ありました。
他の共通点は現場が密室だったことです。
それ以外、被害者には何ら接点は見出せていませんでした。
警察もお手上げ状態の事件にLが乗り出します。
しかし南空はこんな大したことない事件にどうしてと疑問を感じますが、言われた通りに第一の事件現場に向かいました。
Lは犯人が残したメッセージ性のある痕跡を探すように指示しました。
南空が言われた通りに家の中を探しているとベッドの下から手がてできます。
驚いていると、ベッドから男が出てきました。
男は竜崎と名乗りました。
【承】DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件 のあらすじ②
竜崎は自身を無私立探偵だと称します。
そして最初の被害者の両親から事件捜査の依頼を受けたと説明しました。
明らかに嘘くさいと美空は疑います。
この竜崎の存在をLに報告します。
Lはしばらく泳がせましょうと伝えました。
何故なら警察関係者しか持っていないはずのクロスワードパズルの紙を竜崎が持っていたからでした。
警察署に送られたクロスワードパズルには第一の事件現場が記されていました。
そこから第一の事件には第二のヒントが、第二には第三が、そして第三にはまだ起こっていない第四のヒントが残されているとLは踏んでいました。
竜崎も同様です。
そして竜崎と協力をすることで第二の事件へと繋がるメッセージを発見しました。
第二の事件現場で針と糸を使った密室トリックを南空は披露します。
しかし竜崎に論破され、合鍵を用意していたというところに落ち着きました。
加えてその現場では被害者の共通項がイニシャルB・Bであることが分かります。
最後に第三の現場では犯行が行われる時間が判明します。
【転】DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件 のあらすじ③
犯人が第三の事件で残したメッセージに気付いた南空は次に起こる事件現場と狙われている人間を割り出します。
しかしそのマンションには条件に適合する人間がもう一人いました。
どちらか一方に絞り込もうとするが、どちらにも決定的な証拠がありません。
犯行予告まで時間がないので、二人はそれぞれ分担して現場を張ろうというところに落ち着きました。
二人は該当する部屋の住人をホテルに住まわせ、部屋の中で犯人を待ちました。
南空のもとにLから連絡がきます。
Lは今回の犯人と関係性がありました。
それでも関係なく逮捕してほしいと南空に願いました。
犯人を待つ間に南空は事件の解き明かせていない問題を考えました。
それは密室でした。
トリックについては竜崎から否定されて、結局は合鍵ということに落ち着いていました。
しかし南空は納得ができません。
そこでサムターン錠の鍵穴と藁人形が同じ高さにあることに気づきます。
隠されていた三つの事件の共通点に辿り着きました。
そこで藁人形はトリックを隠すミスディレクションで、本当に必要だったのは藁人形を打ち付ける五寸釘だと分かりました。
釘と糸を使って密室を犯人は作り上げました。
そこで南空は犯人の正体に気付き、すぐに竜崎のいる部屋に飛び込んで、焼身自殺を計る竜崎を逮捕しました。
【結】DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件 のあらすじ④
藁人形殺人事件またはロサンゼルスBB連続殺人事件とはビヨンドバースデイからLへの挑戦状でした。
色々な難事件を解決したLに解決できない難事件を提供することがビヨンドバースデイの目的でした。
怪しい探偵の竜崎を名乗り、南空を誘導していました。
ビヨンドバースデイが狙いそうな人間を一つのマンションに二人用意し、片方に南空、片方に竜崎として潜入し、頃合いを見計らって自殺します。
ビヨンドバースデイは続く連続殺人のうちの一つの被害者として死ぬ。
しかしLたちは犯人が死んだとは気づかない。
だからLは第五の事件の捜査をする。
しかし次へ繋がる証拠はない。
Lはありもしない証拠を探し続ける。
それがビヨンドバースデイの狙いでした。
しかし南空が真相に辿り着き、ビヨンドバースデイの目論見は脆くも崩れ去るのでした。
原因は南空を単なるLの使い程度にしか見ていなかったことです。
結局ビヨンドバースデイは一命を取り留め、終身刑に処されますが、獄中で謎の心臓発作によって死んでしまいました。
南空はビヨンドバースデイ逮捕の手柄によってすぐにFBIへ復職することができました。
DEATH NOTE.アナザーノートロサンゼルスBB連続殺人事件 を読んだ読書感想
この本は原作漫画のファンだったこともあり購入しました。
一つ言えることは最上級のミステリーだということです。
ただこれは原作漫画のを読まないと味わえないものかもしれません。
特に竜崎ルエが犯人だとわかった時の驚きは半減以下になるでしょう。
なぜなら竜崎ルエはどこを読んでもLそっくりだからです。
だからLが偽名を使って南空と事件を解決しようとしているとしか思えませんでした。
漫画ではほぼ出てこない南空がここまで魅力的なキャラクターに仕上がっているのもこの作品の美点ですね。
なんせ原作では可哀想な最期を迎えますので。
以上の点から最高の作品だったと言えます。
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