レインツリーの国(有川浩)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想

レインツリーの国

【ネタバレ有り】レインツリーの国 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:有川浩 平成21年7月1日に株式会社 新潮社から出版

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レインツリーの国の主要登場人物

向坂 伸行(さきさか のぶゆき)
関西の大学を出て上京した、社会人三年生。思いつきで思春期に好きだった本の感想をネット検索し、「レインツリーの国」というサイトと出会った。ハンドルネームは「伸(のぶ)」だったが、ひとみが「しん」と読んだことにより読みをそう変える。実家は美容室で、父は高校の時に他界している。

人見 利香(ひとみ りか)
「レインツリーの国」というサイトの管理人。ハンドルネーム「ひとみ」。高1の時に登山中の事故に遭い、両耳とも感音性難聴となった。補聴器が見えないように髪を伸ばし隠している。

レインツリーの国 の簡単なあらすじ

関西から上京して就職し、三年目。伸行はふと思い立って、中学生の頃に好きだったライトノベルの感想をネットで検索してみる。

「レインツリーの国」というサイトに辿り着いた伸行は、そこで管理人「ひとみ」が書いた感想に感銘を受ける。「伸」というハンドルネームで思い切ってコメントを送った。

「ひとみ」は都内に住む二十代の女性らしい。「ひとみ」から返信が来たことで交流が始まる。せっかく同じ都内にいるのだからと、会うことを提案する伸行。しかし、「ひとみ」は拒否する。その後も「電話だけでも」と迫る伸行に、「ひとみ」はついに会うことを決意した。

初めて会った「ひとみ」にとって、伸行の関西弁は聞き取りにくいようだった。ご飯を食べ映画に行く二人。映画後、エレベーターに「ひとみ」が乗り込もうとしたところで重量オーバーのブザーが鳴った。ブザーを無視する「ひとみ」を伸行は叱り付ける。

謝罪し頭を下げる「ひとみ」の耳に、髪に隠れていた補聴器が見えた。「ひとみ」は聴覚障害を知られたくない気持ちをおして、会いに来ていたのだった。「ひとみ」が去った後、彼女の障害について考える伸行。「ひとみ」との縁を切りたくない一心で自分なりの考えを書いてメールを送る。

感じるハンディキャップに頑なになる「ひとみ」だが、伸行の勢いに押されるまま、もう一度会うことを約束した。障害がネックとなりひねくれたことを言う「ひとみ」だが、伸行との関係は少しずつ縮まって行った。

しかし、彼女には以前職場で猥褻行為に及ばれた心の傷もある。「ひとみ」のことを考えた伸行の答えは、彼女が好きだということ、そして、補聴器を隠すのではなく、髪を切って見せてしまおうということだった。

しかし、「ひとみ」はその提案に混乱しサイトを消してしまう。障害への理解のなさや羨ましい気持ちなどで「ひとみ」の心はぐちゃぐちゃだった。伸行は、祈るような想いで「ひとみ」からの連絡を待つ。

一ヶ月後、「ひとみ」は髪を切る決心をして伸行に連絡した。伸行は都内にある叔母の美容室に連れて行く。一緒に買い物をした後「次」の約束をする「ひとみ」に伸行は胸を撫で下ろす。

次の機会、二人は人ごみの中では携帯の画面を使って会話を楽しんだ。伸行の告白に、ちゃんとお互いを知っていこうと提案する「ひとみ」。障害を持って以来諦めていた普通の幸せを、人見は噛み締めていた。

レインツリーの国 の起承転結

【起】レインツリーの国 のあらすじ①

巡りあい

関西から上京して就職し三年目の社会人伸行は、ふと思い立って、中学生の頃に好きだったライトノベルをネットで検索してみた。

トラウマを受けるくらいの衝撃的な終わり方をした本だ。

他人がどのような感想わ持ったのか探し、伸行は「レインツリーの国」というサイトに辿り着く。

そこには、伸行と同じように読了時には気持ちを持て余し、ようやく消化できたという感想があった。

感銘を受けた伸行は、管理人「ひとみ」に思い切って「伸」というハンドルネームでメールを送った。

「ひとみ」は都内に住む二十代の女性らしい。

「ひとみ」から返信が来たことに伸行は感動する。

そして、誰かとこの小説について語り合いたかった伸行と「ひとみ」の交流が始まる。

【承】レインツリーの国 のあらすじ②

出会い

「ひとみ」への想いが募る伸行。

せっかく同じ都内にいるのだからと、会うことを提案するが、「ひとみ」は数日の空白の後に拒否する。

それでも連絡が取れたことに希望を持ち「電話だけでも」と迫る伸行。

「ひとみ」はついに会うことを決意した。

初めて会った「ひとみ」にとって、伸行の関西弁は聞き取りにくいようだった。

ところどころで会話が止まる。

ご飯を食べ映画に行く二人。

伸行の勧めた映画はいまいち「ひとみ」の琴線に触れなかったようだ。

伸行の様子に、「ひとみ」がもの言いたげに口を開く。

しかしその時、「ひとみ」が乗りこんだことでエレベーターの重量オーバーのブザーが鳴った。

ブザーを無視して話し続けようとする「ひとみ」の厚顔無恥な振る舞いに、伸行は引っ張り出して叱り付ける。

面と向かって叱られ、「ひとみ」は驚いたようにだった。

謝罪し、頭を下げた「ひとみ」の耳に伸行は、補聴器を見つける。

「ひとみ」は聴覚障害を知られたくないと補聴器を髪で隠し、伸行に会いに来ていたのだった。

【転】レインツリーの国 のあらすじ③

ハンディキャップ

「ひとみ」が立ち去った後、呆然と彼女の障害について考える伸行。

自分の失敗を自覚し、「ひとみ」との縁を切りたくない一心で自分なりの考えを書いたメールを送る。

障害を持つ自分と健聴者の伸行に隔たりを感じ、頑なになる「ひとみ。」

傷つけるようなひどい言葉もメールに書いてしまうが、伸行は変わらずメールを送ってくる。

伸行の前向きな考え方に憧れを感じた「ひとみ」は、伸行の勢いに押されるまま、もう一度会うことを約束した。

再会した日、伸行との関係は少しずつ縮まって行った。

しかし、キスしようとした伸行に、「ひとみ」は怯えてしまう。

彼女には以前職場で、声を出せないだろうと思われ猥褻行為に及ばれた心の傷があった。

相手を特別に感じながらも行き違う二人の想い。

伸行は考えに考え、彼女が好きだという答えと、補聴器を隠すのではなく髪を切って見せてしまったらどうだろうという案に辿り着く。

「ひとみ」に早速メールを送る伸行。

吉祥寺で叔母が美容室を開いているため、プライバシーにも配慮できると考えていた。

「ひとみ」はその提案に混乱しサイトを消してしまう。

メールの返信も長らくない。

「ひとみ」の心の中はコンプレックスや憧れでぐちゃぐちゃだった。

伸行からのメールに「考える時間が欲しい」と返す「ひとみ。」

伸行は祈るような想いで「ひとみ」からの連絡を待った。

【結】レインツリーの国 のあらすじ④

向き合う

一ヶ月後、ついに「ひとみ」からの連絡が来た。

「ひとみ」は髪を切る決心をしていた。

伸行は都内にある叔母の美容室に「ひとみ」を連れて行く。

そして、垢抜けた様子の「ひとみ」に似合う服を一緒に買いに行った。

別れ際、「次」の約束をする「ひとみ」に伸行は胸を撫で下ろす。

次の機会は予想より早く「ひとみ」からの誘いで実現していた。

二人は人ごみの中では携帯の画面を使って会話を楽しむ。

伸行の気持ちを知りたがる「ひとみ」に伸行は素直な気持ちを告白する。

そんな伸行に、「ひとみ」はちゃんとお互いを知っていこうと提案した。

オンライン上の関係だった二人は、フルネームも知らなかったのだ。

伸行は「ひとみ」が「人見」という苗字だったと知って驚く。

伸行と別れた返りの電車で、人見は補聴器をガラス越に見つめた。

伸行がいる時には気にならなかったのに気になった。

しかし、「二人のことだから二人で決めていこう」という伸行の言葉を信じると決めた。

補聴器を誇るように髪を耳に流し、人見は、障害を持って以来諦めていた普通の幸せを噛み締めた。

レインツリーの国 を読んだ読書感想

作者の既刊作品『図書館戦争』からの派生した作品です。

『レインツリーの国』は、『図書館戦争シリーズ②』の中に登場する本で、聴覚障害を持った女の子が恋愛への希望を持つキーアイテムです。

そのため、『レインツリーの国』は『図書館戦争シリーズ②』と連動し、聴覚障害を持つ女性の心の内と恋が描かれています。

サイトを通して知り合うことは実際に大して珍しいことではありません。

しかし、気が合えば合うほど、その時に相手の置かれた状況が自分とは違うかもしれないとは思い至らないようになっていきます。

会ってみたい伸行の気持ちも、障害に心を縛られてしまった人見の気持ちも、理解できます。

伸行とのやりとりを楽しみに思いつつ、あまりのポジティブさについ苛立ちを感じてしまうのは、障害の有無に関わらず何かしらのコンプレックスを抱えている人ならば当然なのではないかと感じました。

けれど、最終的に伸行の存在が人見の支えとなり、幸せに生きていくための道しるべになります。

不幸に縛られた心を開放するのは、本人にとっても周りにとっても大変な作業です。

挫折することなく、伸行を通して障害と向き合い続けた人見には、幸せになる権利があると思いますし、ハッピーエンドをとても嬉しく感じました。

読者がより良く生きていくための手がかりがある一冊です。

読了後の爽やかな感動が印象的でした。

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