「鍵のかかった部屋」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|貴志祐介

「鍵のかかった部屋」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|貴志祐介

【ネタバレ有り】鍵のかかった部屋 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:貴志祐介 2011年7月に角川書店から出版

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鍵のかかった部屋の主要登場人物

榎本径(えのもとけい)
本作の主人公で表の顔は防犯コンサルタントで、裏の顔は泥棒。密室破りを得意とし、事件解決に協力する。防犯ショップ「F&Fセキュリティショップ」を経営している。

青砥純子(あおとじゅんこ)
美人弁護士。頭は良いが、密室トリックのようなものを考えるのは苦手で天然発言を連発する。

会田愛一郎(あいだあいいちろう)
サムターンの魔術師の異名を持つプロの泥棒。アイアイの中指という道具を使い、泥棒の中でもトップクラスだったが五年前に捕まり服役していた。

鍵のかかった部屋 の簡単なあらすじ

美人弁護士と泥棒というコンビが数々の密室事件に挑みます。遺言状の内容密室で自殺したとされる会社社長の事件では、時間という第四の次元が謎を解く鍵となります。高校生が密室となった自室で練炭自殺した事件では、目撃者のいる目の前で密室を作り出すというマジックのようなトリックを犯人が使います。高校教師による悪徳建築業者の密室殺人事件では、犯人は最初から判明しておりアリバイ崩しと密室破りが肝になります。劇団の公演中に起きたメンバーの殺人事件では、観衆の目と他劇団員の目という密室状態を解き明かすこととなります。

鍵のかかった部屋 の起承転結

【起】鍵のかかった部屋 のあらすじ①

佇む男

余命半年だった会社社長の大石満寿男と3日ほど連絡が取れなくなりました。

心配した司法書士の日下部が秘書の田代、専務の池端に確認すると、奥多摩の山荘に行ったまま帰らないということでした。

皆で慌てて駆けつけると既に腐敗した遺体となっている大石社長を発見しました。

発見時、山荘は完全な密室であり遺言状が遺体の傍にあったため一見自殺に見えました。

しかし、社長の相談を受けていた日下部は公的な遺言の作成を進めていた所であり、犯行のタイミングと内容から社長の甥である池端専務が犯人であると疑っていました。

正義感が強い日下部も密室となると手が出せない為、密室専門の弁護士青砥純子に助けを求めます。

青砥は数々の密室事件を解決に導いたとして有名であり、その事件に毎回協力している表の顔は防犯コンサルタントであり本業は泥棒である榎本径も現場へと同行します。

現場検証と様々な目撃証言や池端専務の特徴などを聞き、榎本はトリックを解き明かします。

池端専務を現場に呼び、トリックの種明かしをします。

池端専務は犯行を認めませんでしたが、遺言状には社長と専務しか知らない情報が書かれていました。

その遺言状を社長が書いていないということが判明すると犯人は1人に限定されるため、最後は蒼白な顔をして追い詰められます。

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【承】鍵のかかった部屋 のあらすじ②

鍵のかかった部屋

元泥棒の会田愛一郎は、5年振りに甥の大樹と姪の美樹の住む家を訪れます。

昔はとても可愛がっていたものの、泥棒の際の不慮の事故で人を殺してしまい服役しておりその間に姉が亡くなってしまったために合わせる顔がありませんでした。

さらに、大樹と美樹は姉と前夫との子供であったため、姉の再婚相手の高澤芳男には肩身の狭い思いをさせてしまったと会田は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

高澤に挨拶をしているとやがて美樹が帰宅し、久しぶりに会う会田の来訪に驚きつつも何故今まで会いに来なかったのかと詰問します。

美樹は大樹にも伝えようとしますが、部屋から出てきません。

部屋には鍵も無いはずが、高澤は当日大樹が取り付けていたと言います。

高澤が電動ドリルでドアに穴を開け、会田は隠し持っていたアイアイの中指という道具を使い鍵を開けます。

しかし大樹は練炭自殺をしたようで既に事切れていました。

会田は大樹は自殺をするような子では無いと考え、古い友人の榎本に相談し青砥弁護士に密室破りを依頼します。

犯行が可能だったのは高澤だけであり、自殺直前にわざわざ部屋に鍵を取り付けるというのは普通有り得ないと考えたためです。

また、会田の両親は多額の遺産を残していましたが、全て姉に相続され姉が亡くなった後は大樹と美樹に相続されているはずでした。

このため、もし高澤がその遺産を狙っていたのであれば有力な動機になると考えました。

青砥が美樹に会って話を聞くと、高澤は人に気づかれないところで様々な悪事を働いていたようでしたが、どの犯行も表沙汰にはなっていませんでした。

高澤は理科教師であり、科学の知識を活かして今回の犯行を行なっていましたが、会田にも有力な証言者となってもらうべくわざわざ会田が家に来る日を犯行日として選んでいました。

最後は榎本により科学的根拠と共にトリックが解き明かされます。

【転】鍵のかかった部屋 のあらすじ③

歪んだ箱

高校教師で野球部顧問の杉崎俊二は、同僚の飯倉加奈と結婚予定でして。

しかし結婚後に住むはずの新居が施行不良によりとても住める状態で無いのですが、施行を依頼した叔母の夫竹本は過ちを認めようとしません。

挙句の果てに有料で補修をすると言い出した為、杉崎は竹本を殺し密室を作り出します。

遺体の第一発見者として通報した杉崎は警察から何度も呼び出されて事情聴取されるため、困って青砥弁護士に密室証明の依頼をします。

しかし、青砥弁護士が現場に到着し刑事に現場を見せて欲しいと依頼すると、別の専門家が先に見ていると言われ榎本が現れます。

家の状況から竹本が事故死したとは考えにくく、密室を作ることが可能なのか警察から榎本に調査依頼があったそうです。

榎本は調査結果を青砥と杉崎に説明します。

一つ一つの密室トリックを説明していくと、杉崎の遺体発見時の行動の不審さが目立ってきます。

また、犯行にはピッチングマシンが必要であり、密室作りに使われたボールについて榎本が説明すると、杉崎はテニスボールだと思わず言ってしまい墓穴を掘ります。

これ以上言い逃れが出来なくなり、最後は青砥が行きがかり上杉崎の殺人事件について弁護すると約束し事件は収束します。

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【結】鍵のかかった部屋 のあらすじ④

密室劇場

劇団土性骨の座長殺人事件の解決に貢献した青砥と榎本は事件解決の礼に新作の公演に招待されます。

脚本家左栗痴子は亡くなった座長の霊を降ろして死後遺言を聞き、自ら代筆して遺言状を作り劇場を劇団に譲るしたなどと話しますが、青砥は聞かなかったことにします。

土性骨改めES&Bは変わり者だらけの劇団であり、中には確かな技量を持ったパフォーマーもいるが、劇については理解が難しいものでした。

以前の事件で知り合い今や看板女優となった松本さやかはシリアスな演技中にいきなりラリアートをかますなど、間違った方向へ進んでいるようでした。

見ている青砥の方が恥ずかしくなるほどアホな台本であり、最後は劇団員が好き勝手に暴れる状態となります。

そこで、栗痴子がロベルト十蘭という役者が途中から全く出てこないことに気づきます。

様子を見に行った力八噸は慌てて戻ってきますがその慌てた様子が大ウケしてしまいそのまま劇が閉幕します。

榎本は帰る前に力八噸の様子が明らかにおかしかったので様子を見て行こうと青砥に提案します。

劇中にロベルト十蘭が殺されていました。

公演中の下手側楽屋で起きた事件であり、出入口は塞がっており逃げるには舞台上を通るしかない状況でした。

軽い推理により犯人は判明し、隠れてロベルト十蘭と共に漫才の練習をしていた富増半蔵が誤って本物のビール瓶で殴り殺してしまったというだけでした。

パントマイマーの富増は舞台の大道具のサボテンの影に隠れ、2時間の公演中ゆっくりと上手側に向かって移動していた為誰にも気づかれなかったというトリックでした。

鍵のかかった部屋 を読んだ読書感想

防犯探偵榎本シリーズの第3作目であり、美人弁護士青砥純子と泥棒榎本が協力して密室事件に挑む短編集です。

青砥は一見知的な美人弁護士ですが、天然発言が多く密室トリックを破る場面ではほとんど役に立ちません。

中学生にも簡単に否定されるような的外れな推理を繰り返し、榎本の説明を聞いてもなかなか理解出来ないことも多く、榎本も頭を抱えてしまうくらいにとぼけています。

一方榎本は防犯コンサルタントと言いながら、泥棒視点での推理も多く、初対面の相手からも泥棒みたいだと思われることもあります。

青砥も榎本が泥棒であることには気づいていますが、榎本は決して認めようとはしません。

警察からも時には協力を求められるため、榎本は泥棒としては非常に上手くやっているのだろうと思えます。

この二人のコンビは付き合いも長くなってきており当たり前のように協力していますが、恋愛要素は特に無くあくまでも仕事の上での付き合いという所が本シリーズの魅力でもあります。

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