童話「死神の名付け親」のあらすじと結末を全編解説

童話「死神の名付け親」

【ネタバレ有り】死神の名付け親 のあらすじを起承転結で紹介

さるのキモの主要登場人物

貧乏な男(びんぼうなおとこ)
主人公の男性の父親

死神にな名づけ親になってもらった男(しにがみになづけおやになってもらったおとこ)
生まれた時に、死神に名前を付けてもらった男。物語の主人公。

死神(しにがみ)
生まれた赤ん坊に名前を付けてあげた死神。

死神の名付け親 の簡単なあらすじ

とある家庭に一人の男の子が生まれ、死神に名付け親になってもらうことになりました成人した男の元に死神が現れ、死神の力を借り、名医となります。初めは、死神の言うとおりに動きますが、自分の意思で動いてしまい、死神に仕返しをされてしまいます。

死神の名付け親 の起承転結

【起】死神の名付け親 のあらすじ①

男の子の誕生

とある貧しい男の元に子供が生まれます。

その貧しい男は、名付け親を探し、神様、悪魔、死神の順に出会っていきます。

貧しい男は、死神に息子の名前を付けてもらおうことにします。

死神は、赤ん坊が将来、金銭的に成功を収めることを約束します。

そして、成人した男の元に、死神が現れ、行動を共にするようになります。

死神が言うには、「病人の元に呼ばれることがあれば、私もついていき、その者が助かるかどうかを教える」とこのことでした。

【承】死神の名付け親 のあらすじ②

名医になり成功

死神の話しでは、「私が横たわる病人の枕元に立っていれば薬を飲ませなさい。

その者の命は助かる。

逆に、足元に立ったならばその者の命は私の物だ」ということでした。

男は、死神の教えを利用することで、名医となりました。

ある日、国王が病にかかり、名医となった男が呼ばれました。

死神は、王様の足元に立っていて、本当であれば命を落とすことになっていましたが、男は死神の意見を聞かずに、だまして、王様の命を救うことになります。

【転】死神の名付け親 のあらすじ③

死神をだます男

死神からは、足元に立ったにも関わらず、王様の命を救ったことできつく叱られ「次はないぞ」と忠告されます。

その後、王女が病気になった時、男はまたしても、死神が足元に立ったにもかかわらず、王女の命を救うことにしました。

二度も死神をだまして、命を失うはずの人物を救ったことで、死神は怒ってしまいました。

怒った死神は、男を自国の洞窟に連れていきます。

その洞穴には、人の命を表すというろうそくが、たくさん並んでいました。

【結】死神の名付け親 のあらすじ④

死神の仕返し

地獄の洞穴に男を連れて行った死神は、男の命のろうそくを見せます。

そのろうそくは、なんと、今にも消えそうな弱弱しい炎でした。

その、弱弱しい炎のろうそくを見た男は、おびえて、「私に、新しいものを付けてください。

将来、王様になり、王様の美しい娘の夫になれるように。」

と言いました。

ですが、死神は「新しいのが付けられる前に、一つ消えないといけない。」

すると男は、「それじゃあ、古いのが終わった時に、すぐに新しいものが燃え続けるようにしてください。」

と必死に伝えます。

死神は、男の望み通りにするかと思いきや、わざと小さなろうそくを落とし、火を消してしまいました。

その途端、男は倒れてしまいました。

死神の名付け親 を読んだ読書感想

死神が、男に仕返しをするというお話で、最後だけ見ると、男が死神に殺されて可哀そうだと思いますが、話の全体を見ると、「自分の行いは、回りまわって自分に返ってくる」ということを言われているのだと感じます。

死神のことをだまして人の命を救った男の行為は、良いことだと感じますが、「人をだますことや、嘘をつくこと」がダメだということを、この作品は伝えているのだと感じました。

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