童話「100万回生きたねこ」のあらすじと結末を全編解説

童話「100万回生きたねこ」

【ネタバレ有り】100万回生きたねこ のあらすじを起承転結で紹介

よだかの星の主要登場人物

ねこ
本作の主人公。100万回生きて、100万回死んでいる。

白いねこ(しろいねこ)
ねこが愛したメス猫。白くて美しい。

100万回生きたねこ の簡単なあらすじ

泣ける童話として有名な絵本で、著書は佐野洋子さんとなっています。主人公のねこが、100万回も死んで100万回も生きた、その生き様を描いた物語です。

100万回生きたねこ の起承転結

【起】100万回生きたねこ のあらすじ①

死なないねこ

主人公のねこは100万年も死なない猫でした。

それまでねこは、100万回死んだものの、100万回も生きたのです。

その猫は、立派なとら猫で、いつも誰かに飼われていました。

そして、いつも可愛がられて育てられていました。

そのため、ねこが亡くなった時には、100万人の人が、泣いていたのです。

しかし、ねこはただの1度も、泣いたことはありませんでした。

ねこは、どの飼い主のことも、ちっとも好きではなかったのです。

そのため、死ぬことなんてへっちゃらだったのです。

【承】100万回生きたねこ のあらすじ②

今までのねこ

ある時、ねこは王様の猫でした。

しかし、戦争によって死んでしまいます。

またある時、ねこは船乗りの猫でした。

しかし、泳げずに船から落ちて死んでしまいます。

またある時は、サーカスの猫になりました。

しかし、手品の失敗で死んでしまいます。

その他にも、泥棒の猫や一人暮らしの老婆の猫、女の子に飼われる猫など、いろんな猫になりました。

しかし、ねこはどんな飼い主のことも嫌いでした。

そのため、死ぬことも平気だったのです。

【転】100万回生きたねこ のあらすじ③

白いねこ

ある時ねこは、野良猫になりました。

ねこは初めて、自分だけの猫になったのです。

ねこは立派なとらねこだったので、自分が大好きでした。

周りのメス猫も、ねこのお嫁さんになりたがりましたが、白いねこだけは違いました。

ねこがどんなにアピールしても、見向きもしなかったのです。

その猫は、まだ1回も生き終わっていない猫でした。

白いねこに恋したねこは、次第に彼女のそばにずっと居続けるようになりました。

そして、子供も生まれ、ねこは白いねことたくさんの子猫のことが、自分よりも好きな程になっていたのでした。

【結】100万回生きたねこ のあらすじ④

死んだねこ

やがて、たくさんの子猫は巣立ち、白いねこはおばあさんになっていました。

ねこは、白いねこといつまでも一緒に生きたいと思っていました。

しかし、白いねこはゆっくりと息を引き取ってしまいます。

そこでねこは、産まれて初めて泣きました。

夜になっても朝になっても、100万回も泣きました。

そして、ある日のお昼に、ねこはようやく泣き止みました。

ねこは、白いねこの隣で静かに、息を引き取っていたのです。

そうして、ねこは、もう決して、生き返ることはなくなったのでした。

100万回生きたねこ を読んだ読書感想

大人になった今、読み返してみても号泣できる絵本です。

ねこが最後に、本当の愛を知って亡くなっていく様子がたまりません。

この本を読むと、亡くなった人も、また生き返って、この世に存在しているのではないかなと思わせてくれます。

そして、自分の人生は、一体何回目なんだろうとも考えてしまいました。

子供から大人まで、生死観を考えさせてくれる名作です。

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