童話「赤ずきん」のあらすじと結末を全編解説

赤ずきん 絵本

【ネタバレ有り】赤ずきん のあらすじを起承転結で紹介

みにくいアヒルの子の主要登場人物

赤ずきん(あかずきん)
この物語の主人公。赤い頭巾をかぶっている少女

お母さん(おかあさん)
赤ずきんの母親

おばあさん(おばあさん)
赤ずきんの祖母。病気になって元気をなくしている。

オオカミ(おおかみ)
ずる賢く赤ずきんを食べようと狙っている悪者。

猟師(りょうし)
赤ずきんとおばあさんの命の恩人。

赤ずきん の簡単なあらすじ

ある日、赤ずきんはおばあさんのお見舞いに行きました。しかし森で出会ったオオカミにそそのかされ、おばあさんも赤ずきんもオオカミに食べられてしまいます。その後、猟師の気付きによって2人は救済されます。

赤ずきん の起承転結

【起】赤ずきん のあらすじ①

おかあさんから頼まれたおつかい

あるところにかわいい女の子がいました。

女の子はいつも赤いずきんをかぶっているので、みんなから”赤ずきんちゃん”と呼ばれています。

このずきんは、大好きなおばあさんにもらったものなのです。

しかしおばあさんは、このところ病気で寝込んでいました。

心配したおかあさんは森の向うに住むおばあさんにケーキとワインを届けるため、赤ずきんにおつかいを頼みます。

お母さんは森で寄り道しないでね、と言いました。

「分かったわ」と赤ずきんは約束します。

【承】赤ずきん のあらすじ②

森にはオオカミが!

赤ずきんが森の中を歩いていると、オオカミに出会います。

オオカミは赤ずきんに「どこへ行くの?」と尋ねました。

オオカミの恐ろしさを知らない赤ずきんは、「森をこえておばあさんの家までお見舞いに行くの」と答えました。

ニヤリとしたオオカミは優しい声で赤ずきんに、おばあさんの家はどこにあるのかを聞きだします。

赤ずきんは、うっかりおばあさんの家を教えてしまいました。

オオカミは赤ずきんに「おばあさんのために、森でお花を摘んでいったら?」とそそのかし、その間にそそくさとおばあさんの家へ向かいます。

赤ずきんは「寄り道をしない」というお母さんとの約束を、破ってしまいました。

一方おばあさんの家に辿り着いたオオカミは、ドアをノックし「赤ずきんだよ」と言います。

【転】赤ずきん のあらすじ③

おばあさんの様子がいつもと違う

おばあさんがドアを開けて出てくると、オオカミはおばあさんを一気に飲みこんでしまいました。

そして、おばあさんのふりをしてベッドに潜り込みます。

それからしばらくして、赤ずきんがおばあさんの家のドアをノックしました。

オオカミはおばあさんの声のまねをして「赤ずきんや、入っておいで」と言います。

おばあさんのようすが何だか変だと思った赤ずきんは「おばあちゃんのお耳はどうしてそんなに大きいの?」と聞きました。

おばあさんに化けたオオカミは「お前の声をしっかりと聴くためさ」と答えます。

「おばあさんの目はなんでそんなにぎょろぎょろしているの?」と赤ずきん。

オオカミは「お前の顔をしっかり見るためさ」と答えました。

続いて「おばあさんの手は何でそんなに大きいの?」とたずねる赤ずきんにオオカミはこう答えます「お前をしっかり捕まえるためさ。」

【結】赤ずきん のあらすじ④

猟師の救済

「おばあさんのお口はどうしてそんなに大きいの?」と赤ずきんが質問した時、オオカミがベッドから起き上がり「お前を一口で食べるためさ」と叫び、赤ずきんをぺろりと食べてしまいました。

その後、満腹になったオオカミは眠くなり、ベッドで寝てしまいます。

そこをたまたま猟師が通り、おばあさんの家に入りました。

猟師は、オオカミの大きないびきを聞きつけたのです。

そして膨らんだ大きなおなかに誰かが入っていると気付いた猟師は、ハサミでオオカミのおなかを切りました。

するとどうでしょう、中からはおばあさんと赤ずきんが出てくるではないですか。

「あ〜怖かった」赤ずきんとおばあさんは喜び、助けてくれた猟師にお礼を言います。

オオカミのおなかには重たい石を入れ川に沈めました。

赤ずきんはおかあさんとの約束を破ったことを反省しますが、おかあさんは赤ずきんをぎゆっと抱きしめ、何も言いませんでした。

赤ずきん を読んだ読書感想

『赤ずきん』はグリム童話の中でもよりポピュラーで、多くの人々に親しまれてきた物語です。

この物語には「女の子が1人で歩く時、誰かから声を掛けられても気安く応じるものではない」という教訓が入っています。

またおつかいを頼まれたら、寄り道をするなという解釈もできるでしょう。

オオカミのおなかの中からおばあさんと赤ずきんが出てきて助かるハッピーな結びは、グリム兄弟が新たに追加した結末だとも言われています。

また赤ずきんにはペロー版もあり、こちらはフランスの民話を元にして書かれていますが、生々しく残酷な物語であることは否めません。

よって現代では、グリム童話の赤ずきんがよりたくさんの人々に読まれているのです。

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