【ネタバレ有り】傷物語 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!
著者:西尾維新 2008年5月に講談社から出版
傷物語の主要登場人物
阿良々木暦(あららぎこよみ)
本作の主人公。吸血鬼と出会い人生が変わる
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(きすしょっと・あせろらおりおん・はーとあんだーぶれーど)
化け物退治の専門家に襲われ瀕死の状態を暦に助けてもらった吸血鬼
忍野メメ(おしのめめ)
バランサー。専門家と暦たちの間に立ち舞台を整えている。
羽川翼(はねかわつばさ)
暦の唯一の友達。吸血鬼と専門家の騒動に巻き込まれる。
()
傷物語 の簡単なあらすじ
主人公暦の住んでいる街に、吸血鬼が出るとのうわさが広まっていました。誰かの作り話だろうと高をくくっていたがある日の帰り道、四肢をちぎられた瀕死の状態に陥った吸血鬼に出会い、一度は逃げてしまうもののその姿が忘れられず助けてしまいます。そんな二人はその後、どのようになっていくかを描いた物語です。
傷物語 の起承転結
【起】傷物語 のあらすじ①
私立直江津高校に通う阿良々木暦は友達がいませんでした。
しかしとある日の帰り道、同じ高校に通う羽川翼と出会い、半ば強引にメールアドレスを交換され友達となりました。
そして翼から、今この町に吸血鬼がいるという噂話を聞きました。
暦はそんなのは作り話であると笑って信じませんでした。
しかし、本屋に出かけた夜の帰り道、突然街頭の明かりが消えるという事態に見舞われ、不気味に思いながらも駅に向かった暦だったがそこで、瀕死の状態の吸血鬼「キスショット」と出会いました。
彼女は、「助けてくれ」と頼むが暦は恐怖のあまり逃げ出してしまいました。
一度は逃げ出した暦だが、暦は吸血鬼の懇願する姿を思い出し意を決して現場に戻り助ける事にした。
彼女を助けるという事は自分の血を分け与えるという事であり、暦は吸血鬼にその血を差し出しました。
その後目を覚ました暦であったが、何故か幼女と化した吸血鬼と再会し事情を聞いていくところから物語は始まっていきます。
【承】傷物語 のあらすじ②
キスショットの話は半ば信じられないものであったが、ふと日を浴びるとその身が激しく燃えてしまいました。
彼女に助けてもらったものの、自分の体に起きた異変にようやく気が付いた暦でした。
どうやら暦は、彼女の眷属になってしまったようです。
彼女は四肢を奪われており、それをどうやって取り戻すか、奪った専門家たちをどう見つけるか奔走する暦でしたが、逆に専門家に追い詰められてしまいました。
そんなところに、バランサーとなのる忍野メメが現れてその場を収束させました。
その後、メメと共に廃ビルへと戻りキスショットも交えて話した結果、もう一度、今度は暦が一体一で吸血鬼退治専門家と戦うことを決めました。
そんな中、翼と再会しひと時の楽しい時間を過ごされる雰囲気となりました。
暦は「人間強度が下がるから」と翼を避けようとしていましたが、そんな自分に対しても優しくしてくれる翼にだんだんと心を許して、最終的に「友達になってください」というのでした。
【転】傷物語 のあらすじ③
そんな、ほんわかとした雰囲気も終わり、専門家たちとの対決に入るのでした。
高校のグラウンドで、一人目の相手であるドラマツルギーと対峙しました。
戦いはいとも簡単に暦が”鉄球を投げつけるという力技で勝利を収めました。
やぶれたドラマツルギーはキスショットの足を差し出し彼女はそれを食べることで少し大人の少女の体形へと変化しました。
2人目の専門家、エピソードとのバトルでは、霧へと姿を変えるエピソードに対し、吸血鬼の力の扱いに慣れていない暦は非常に苦戦していました。
そんな中陰から見ていた、翼の助言により好転するが翼の存在を邪魔に感じたエピソードは彼女に向け、デスサイズを投げつけ翼は瀕死の状態になりました。
暦はエピソードに勝ち、自分の血を分け与える事で彼女を救い出しました。
最終戦、ギロチンカッターと戦う直前、メメが暦のもとへとやってきます。
そして言ったのは「委員長ちゃん(羽川)が攫われた」ということでした。
卑怯なことに、羽川を人質に取ったギロチンカッターですが、 逆上した暦によっていともあっさりと倒されてしまいました。
【結】傷物語 のあらすじ④
吸血鬼3人をあっさりと倒し、取り戻した体を嬉しそうに吸収するキスショットであったが、暦の人間に戻りたいという考えに対してどうもどっちつかずの反応をするキスショットでありました。
なんとしても人間に戻りたいという暦は、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと敵対し戦う事になってしまった。
戦線はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが優勢かと思われたが、どうやら彼女は手を抜いて戦っているようで羽川翼にそれを見抜かれてしまって逆上してします。
どうやら彼女は最初から暦を救うために自分んが犠牲になろうとしていたのだが、それを聞き暦も手を抜いてしまいます。
どうする事がお互いにとっていいかを模索する暦でしたが、それはどうやら不可能で、誰も得をしないという選択を取りました。
その結果暦は半分吸血鬼で半分人間という特異体質になりキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードも吸血鬼の搾りかすとなりました。
傷物語 を読んだ読書感想
最初はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと暦が和解して結局は二人して今後の世界を生きていくストーリーかなと思い読み進めていったのですが、実際は、誰も幸せにならないという決断を暦がすることに驚きました。
その気になれば元の人間に戻れて今までと同じ生活が送れるのに、それを捨ててまでもキスショットを救いたいという暦の決断に非常に感動しました。
この作品は、以降の作品の原点となる作品であるので、どういう過程を経て今の阿良々木暦とキスショットが生まれたのかという事を知れる作品となっていると思います。
コメント